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まちぐらしログ #1

2024年も、一週間が過ぎました。
悲しいニュースが相次いだ新年、能登半島地震で被災された皆様におかれましては、心よりお見舞いを申し上げます。
倒壊により今年度の醸造を中止せざるを得ない蔵や、15年熟成として販売予定だった酒が被害を受けるなど、すべて他人事ではなく、とても胸が痛みます。
なかには、前職にて協業し、昨年のイベントでご挨拶させていただいたばかりの蔵もあります。
私個人として、義援金の寄付や被災地の酒の購入など、微力ながら支援してまいります。
一日も早い復興を祈っております。

そして昨日、私はおかげさまで30歳を迎えました。ご連絡をくださった皆様、ありがとうございます。

私が生まれた酒蔵は、熊本・阿蘇の高森町で『れいざん』を醸す、山村酒造です。
帰省から二週間が経過し、山村酒造の一員として少しずつ仕事を覚え始めました。30代のスタートにふさわしい日々を過ごさせていただいています。

高森町民になったのなら自宅(つまり酒蔵)に籠もっているだけではあかん!と思い、さっそく地域の行事にも参加してみています。

ちなみに1月8日は成人の日でもありますが、成人後の私は「一升瓶は1.8Lだから、1月8日で覚えてね〜!」というキャッチフレーズで生きてきました。30代もしつこく言い続けます。

高森町の「どんどや」

高森町では、正月を過ぎると、「どんどや」が催されます。今年は1月6日で、通例より少し早めの開催でした。

どんどやの意味を改めて調べると、
竹が燃える音で病気や災難を追い払うと言い伝えられている伝統行事
とのこと。
全国でも同様の行事は存在しており、先日、福岡県の「鬼火たき」をニュースで見ました。

私は15歳で高森町を出たので、大人としての参加は今回が初めて。

着火前。相当な準備が必要そう。
火が回り切ると、竹の骨組みが現れます。
燃えきるところ。この中心には、山村酒造の杉玉があります。

定義にもある「竹が燃える音」ですが、これがめちゃくちゃデカい
驚きました。竹の割れる音が周囲の壁に反響して、時折、鳥たちが鳴いているような音がします。
風もほどよく吹いていたので、煙も順調に流れていきました。
2024年の、日々の平穏と幸福を願います。

近年さまざまな事情で実施が難しい地域もあるとのことですので、今でもこのような節目を大切にできているのは有り難いことです。
一方で、参加者が少ないのは寂しい思いもあります。長年高森町を離れていた私が言えたことではないのですが・・・。

四季の行事は、世代を問わず「行ってみようかな」と思えるものにできたらよいなと思っています。
(どんどやでは、れいざんの酒粕でつくった甘酒も飲めるよ〜♪)


🌻今週のお初🌻

30歳の初日は、南阿蘇鉄道に乗りました!
熊本地震で被害を受けておりましたが、昨年7月15日に全線開通。美しすぎる〜(まるで観光者)。

車窓からの景色。中心の山が根子岳です。
長陽駅では、「久永屋」のお兄さんが出発を見送ってくれます。笑


高校生の頃1ヶ月だけ電車通学をしたことがありますが、大人になって改めて乗るとその頃とはまったく違う、特別な気持ちになりました。

10代の頃は、田舎出身であることが恥ずかしかったり、周りに言いたくなかったりもしたなあ。

お邪魔します、30代!

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