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技術屋さんを活かす組織開発

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20年以上、システム開発の現場を良くするには?何が問題なんだろう?と考え、中で自ら身を切っていろいろ試行錯誤してみた経験だとか、得た知見を書いていきたい。 世の中SIerはダメ…
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2020年11月の記事一覧

良い人過ぎる、ウチの社員

ウチの社員は… 良い人なんですよ。 良い人というか、人が良すぎる。 良いことではあるんですけれども… 何が問題か?他者とのやり取りがね、奥手でね… 他者に迷惑かけられない。 他者に指摘すること(※他者を悪く言うこと、が本人たちの主観です)はしてはいけない。 そうすると、 他者との連携が遅くなる 相手の反応をみることに終始し、間合いが遠く、 お互いの真意を伝え合えない お互いを尊重しあって、相手が適切に行動するかどうか不安なのに確認しないまま、 すれ違いが

プロマネだけしか経験ない人は活きる道はない

SIerは終わりだ…というのはずいぶん昔から言われてきたこと。 20年くらい前には、採用活動で学生から「もうダメみたいな話も聞きますが、どうなんですか?」といった質問をもらった記憶がある。 ずいぶん経ったけど、まだまだ業界もウチの会社も続いている。し、すぐに潰れる感じはしない。 SIerに入ったら、文書を書くか客のご機嫌取りか手配師か…モノを作らない… なんてイメージですよね。 ウチの会社の子会社の新入社員と話してみると「親会社に入ったらモノ作れない。子会社ならモノ

若い世代のほうが優秀

私見です。 もし腹がたったとしたら、単に考えが違うだけなので、忘れてください。 若い世代のほうができると思う。 年寄りは今の世の中には合ってない。既存の知識や方法にしたがって真面目にやるということであれば活躍できるけれども。 しかし、今の世の中は、枠にはまっているだけでは価値がでない。高度経済成長の右肩上がりでやってりゃ給料が増えた(≒それが価値だった)時代は良かった。そういう世代の下の世代が残っている。 若い世代は、上の世代をみて、子供ながらに疑問に思い、上の世代を

プロマネやエライ人やユーザー企業のエライ人は一年くらいは開発チームや運用保守チームに交換留学人事してみたらいいのに

システム開発や運用保守にたいして、 あの件はどうなってる? できてないの?間に合うの? 対策を明日報告して! スケジュールたてて!(間に合うように!) こういうの、現場の負担を増やして、システムを劣化させてるんだけど、分かってるのかなぁ…という話。 言われることに応対したとして、なにかやってくれるんだろうか? 状況が的確に伝わって、かつそれが的確に理解され、適切な対策がとられることもあるとは思います。 …が、なぜかあんまり上手くいかない。 なので、1年くらい現場の

組織変革の壁と越え方~サーバントリーダーはバレたらアウト?~

世の中、 サーバントリーダー ティール組織 自律 自己組織化 … といった言葉が目立ち始めている。 ※あくまでも個人の見解です。所属する企業とは関係ありません。 ※事例をそのまま書くことはありません。複数の体験を組み合わせたり組み替えたりして創作したお話を書きます。 これまでの組織これまでのピラミッド型の組織構造でたちいかなくなってきたのでしょう。まあ、うまく行ってない。 けれども少しずつ問題認識が進んできた様子。 尻に火が着いてきたからなのか、数十年かけて上の世代

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【活躍の場】【人が活きる】就活生、困ってる。 es書けない・話すことないって問題。 僕のマガジンに関連する話だ。 (直接表現してないからわかんないかもそれないけど) このテーマで、なんかやれることある気がする。 https://toyokeizai.net/articles/amp/389540?display=b&display=b&__twitter_impression=true

プログラムは作るものではない???

「プログラムを作る」と言います。 パソコンのキーボードをポチポチ押して画面になんか文字を並べていくイメージのやつね。 「自動車を作る」のと「プログラムを作る」って同じに見えるかもしれませんが、違うんです。 プログラムって製造物じゃないんです。 ちなみにこの事は以前から指摘されてることで、目新しいことではない。 検索してみてください。見つかると思います。 ここを世の中の経営者や管理者…多くの人がいまだに分かってない。 だから上手くいかないのです。 例えば、音楽とか映

【お話の前提として知っておいてください】ウチの社員は『いい人』

私はSIerに20数年勤めてます。 先進的な技術を扱うということと まーまーの規模の企業でしかも親会社が日本の大企業ということ この掛け算はなかなか味がある。 この経験からえた見識を語ってるんですけれど、話を上手く理解していただく前提として、以下を伝えておきたいです。 ウチの会社の人は いい人 真面目です。 まー不器用、実直、… あと、シャイ 例えば、まープレゼンの見映えが他と比べてみ劣る。 この業界にいるかたなら、これだけで会社を特定できるのではないか?ってく

真面目な管理者は、かまってちゃんが多い?

どうも… * かまってちゃん * 管理したがりな人 は相関があると思える。 真面目でちゃんとしないといけない!って人は上司や経営層には疑問を持たれてはいけない。報告はスマートにご指摘ががあまりないように済ませないといけない恐怖心を持ってるように見えて仕方がない。 彼らは他人もちゃんとしなきゃいけないと思ってるんだろうか、自分の思う通りにならない人をあれこれ細かく管理したがる。 で、そういう人が、どーも人に絡んでくる。絡むといっても悪態をついてくるということではないの

子会社化のデメリット

ウチの会社は、子会社を持っている。 いつだったか10年から20年前に、本体から分離する形で何社かつくった。 理由は当時の経営判断であり本当のところは知らない。組織改編のときにはいくらかの説明の文書はまわってくる。その地域の地元企業の対応のためとかなんとか。 で、私個人の考えだが、今になって(☆)会社を分けたデメリットが顕在化してきていると思っている。 小回りが効かない親会社と子会社なので、上下関係がある。 これは特に疑う余地はないと思う。 …まあ、親会社のほうがエライ

管理のさじ加減

私、SIerに勤めてます。20年以上。顧客企業のシステムを開発することが主な会社です。 ※あくまでも個人の見解です。所属する企業とは関係ありません。 ※事例をそのまま書くことはありません。複数の体験を組み合わせたり組み替えたりして創作したお話を書きます。 まあ、世の中SIerはダメだダメだという話は良く聞くと思います。記事を書いてる方から見ればそう見えるのかもしれませんが…そうだなあという指摘もあるし、いやぁ一概にそうともと思うこともある。 あまり理解されてなさそうなの

管理をうまくやりたいんだな

昨日書いた以下の記事で、 管理すると現場に影響を及ぼす。 管理者や顧客は管理をしたい。 ということを書いた。 管理のさじ加減|Miki Kazuhide 先程、ふと思い付いた。 うまいこと管理をしたいんだな。…あたりまえのことか。 でも、うまくできないことで問題が起きるのは困る。 ポイントは… 管理しても開発そのものは進まない。 管理者だけでは開発はできない。 開発者を増やすか、開発効率を適正にするか。 開発者を単純に増やしてもうまくいかない。 参照:「人月の

「技術屋」ってワケわからん?

私は会社に入ってすぐに違和感を感じました。その頃は言葉にできていませんでした。 若い頃の見え方ITの会社に入ったのに…何か技術わかってんのかなぁ?みたいな。 (若いなぁ) 私は子供の頃からプログラミングはいろいろやっていましたし、大学でもインターネットだとかunixで遊んでましたし、そういう技術力はありました。並みの社員よりは圧倒的に。 その影響もあるから周りの意識が低く見えるだけなのかもなぁと過ごしていました。 数年たって、同期の中でも技術を大切に思ってないのでは?と

本質を一言

いろいろシステム開発現場で起きてることを、少しずつ紹介しつつポイントを伝えていくつもりなんですが… ふと書きたくなったので、ツボを書きます。 技術者に干渉しすぎるからうまくいかなくなる。…干渉しても意味がない、の方が的確かな?