ヒノデ水飴
大阪梅田駅から、ほんの数分。阪神電車尼崎駅を降りて南側へ歩くこと数分、ただならぬ雰囲気のお店があります。出会いは偶然で、この近所を歩いていたら
「なんのお店だろう ?」
と、吸い込まれた先が、創業百余年を超える老舗店でした。取り扱う商品は、水飴のみ。しかも、原材料は餅米100%の徹底ぶり。
箱も頑丈で、とても良い紙を使っています。ある日、訪問したときは、職業体験の学生さんが、ひたすらこの箱を折り続けていました。
お店の細かい情報は、上のリンクが詳しいでしょう。
固形飴もありますが、個人的に重宝しているのは瓶詰めの商品。
250gも入っていて、賞味期限は半年。何に使うの?って、もちろん餡です。
こちらでも、ほんの数行だけ紹介しましたが、この水飴に出会う前は、一般的なスーパーで買うことができる水飴を使用していました。でも、何が入っているんでしょうね、アレ。でんぷん?なのか、そして、無色透明。
一方のヒノデ水飴は、黄金色。なんでも昔ながらの製法で三日かかるようです。それだけじっくりと時間を掛けないと抽出できない秘伝の方法なのでしょう。それだけに、ひと舐めしただけで違いが分かります。
今まで、水飴と思って食べてきたものは何だったのか・・・?
香り・味・甘み。全てが別次元です。
暑い季節にお店を訪問すれば、水飴とショウガ汁を入れた”冷やし飴”を出していただけます。
寒い季節には、暖かい生姜湯を。
どの季節でも、優しいおもてなしと、身体のこわばりや、疲れを、フッと和らげてくれる空間です。残念なことに、遠方の方はネットショッピングに頼ると、破格の価格設定のものしかでてきません。できれば、一度は聖地訪問していただいて、あの場で味わう水飴を体験してもらいたいです。
橋を越えた対角線上には、櫻井神社。一部、ジャニーズファンの方はご存じでしょうが、とても穏やかな場所です。そして、日本赤十字社発祥の地とも言える場所。詳しくは、境内を探してみてください。
櫻井神社の北側には、新築のお城=尼崎城があります。こちらも侮るなかれ!な場所。コンパクトではありますが、個人的には楽しむことができた最新型(?)のお城です。別名、琴浦城とも言われていた、この界隈の歴史に触れることができます。
水飴から話がそれてしまいました。
さて、もうじき九月。暑さ寒さも彼岸まで、という言葉の通り、お彼岸にはおはぎ作りがあります。最高の水飴を準備して、これからの季節に臨みたいと思います。
以上、小さな旅先・阪神尼崎南側イチ交差点のお話でした。