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世界で勝ち続ける韓国エンタメの世界戦略

この記事は音声メディアVoicyにて、美輝エルメが自身のラジオ番組「ニューヨーク/ 未来を変える生き方」でお話している台本の内容を文字に起こしたものです。音声でブログを楽しみたい方は、以下のリンクからVoicyにて美輝エルメをフォローしお聞き下さい。


韓国のエンタメが常に意識していること

今日は「世界で勝ち続ける韓国のエンタメ戦略」と言うテーマで私なりの考えをお話ししようと思います!

日本でも以前から韓国ブームがは凄いですよね!
私が韓国のエンタメブームを意識したのは、今から10年前くらいで当時は少女時代とかKARAとかのK-popが日本でブームを巻き起こしていました。


そこから今日に至るまで、韓国エンタメブームは止まることなく、アジアを超えアメリカやヨーロッパにも広がり、本当にグローバルな活動を見せているなあとここニューヨークにいても強く感じています。
最近だと、Netflixシリーズの「Single's Inferno(『脱出おひとり島』)」が世界中で話題になっていますよね!皆さん見ていますか?


今まさにアメリカでも大人気で私も先週から見始めたんですが、すごく面白くてハマってしまって、今ネットフリックスのグローバルランキングにもランクインしているかなり人気の韓国番組です。
ネタバレになるといけないので内容は控えますが、番組のコンセプトは韓国のイケメンと美女たちが年齢や職業を隠した状態である島に行って生活を共にし、カップルに慣れた人だけがその島から脱出できるというものです。

一人女性メンバーで「Zia(ジア)ちゃん」という子がいるんですが、彼女はブラックピンクのジェニーに似てるとアメリカではすごく話題になっています。私もジアちゃんがすごくタイプですし、男性だけではなく女性からも圧倒的な人気を誇っています。

Credit: Netflix

その他のメンバーもみんなすごくかっこいいし、可愛いので自分に自信がある人ばかりなんですが、島では必ずカップルに選ばれない人も出てくるので、見ていてとてもハラハラしますね!

Credit : Netflix

実は昨年この番組にそっくりな番組がアメリカではすでにネットフリックス上で人気になっていました。
「Too hot too handle」 という番組なんですが、アメリカや、オーストラリア、カナダ人の美男美女たちが島で生活を共にして、賞金をかけてお互いに本物の恋愛を見つけるというバラエティーです。
この2つの番組は、番組内でのルールこそ違うものの、「美男美女が島であるルールに従って生活を共にし、カップルになって真実の愛を見つける」というコンセプトや、番組の演出や作り方は、すごく似ているなあと思いました。

日本のテラスハウスもアメリカや世界各国で流行りましたが、韓国は次から次へとヒットする番組や作品を作るスピード感もあるし、演出やキャスティングなどを見ても、常に「グローバル市場でヒットさせること」を意識していると思います。


BTSやBlackPinkのアメリカでの存在感

ニューヨークで暮らしていて、日本の有名なアーティストは?と聞いても、大抵の人はすぐに答えが出てきません。
だけど、韓国の有名なアーティストは?と聞くと、BTSやBlack Pinkなど、すぐに答えが返ってきます。


BTSは2020年の年明けのタイムズスクエアのカウントダウンでカウントダウンライブをしたり、ニューヨークの国連本部で開かれる国連総会で2018年からスピーチをして携わったり、昨年は国連総会でのBTSのパフォーマンスも話題になりました。


BlackPinkもグループとしても人気ですが、最近ではソロ活動でもグローバルな活躍を見せており、メンバーのロゼがティファニーのアンバサダーとして、ニューヨークの5th avenueにあるティファニー本店のビル一面がロゼでジャックされたり、年に一度ニューヨークのメトロポリタン美術館で開かれるMET GALAにもK-popアーティストとして初めて招待され、イヴ・サンローランのドレスを着てレッドカーペットを歩く姿が話題になりました。

Credit : Teen Vogue

また、他のメンバーもそれぞれがラグジュアリーブランドのアンバサダーを努めており、パリコレなどにも招待されています。

そして去年はネットフリックスドラマの「Squid Game(イカゲーム)」も大きなブームになりましたよね!
Tiktokを開くと、画面をスクロールする度にイカゲームの動画が上がっていたし、アメリカでもイカゲームのコスチュームを着た人がハロウィンには溢れていました。

こういう例を挙げるだけでも、韓国エンタメの強さを感じます。

グローバル市場で勝つためのマーケティング要素


韓国のエンタメが世界でウケている大きな理由として、

1. アーティストや作品のブランディングを徹底していること

2. パフォーマンスなどのスキルの圧倒的な完成度

3. デジタルを駆使した配信や企画力


があると思っています。


例えばブランディングの面で言うと、韓国のアーティストはカムバって言って、曲と曲のリリースの間にメディアなどの露出を一旦お休みし、新しい曲のリリースの為に準備期間を設けますよね。
そして毎回新曲でカムバする毎に、髪の色やメイクでメンバーの雰囲気をガラッと変えて、ビジュアルでもファンを飽きさせない努力をしています。

また、ヒットしてるグループは、メンバーそれぞれ個性があるけれど、グループとしてひとつになれるバランスの良さも感じます。


そしてグローバル市場を狙う上で欠かせないのが、韓国語以外の言語を話せるインターナショナルなメンバーを持つことです。

私はK-popだとTwiceが好きなんですが、Twiceのメンバーも、韓国語、日本語、中国語、英語など様々な言語が話せるし、Black Pinkも韓国語だけではなく、英語やタイなどその他の国の言語が流暢に話せるメンバーがいますよね!



Credit: Youtube


それだけでファンの拡大やリスナーのターゲット市場が「世界」に広がるので、やはりメンバーの言語力はとても重要です。

また、韓国のアーティストはダンスや歌唱力も欧米のアーティストとひけを取らず、レベルが高いですよね。

イカゲームが世界でヒットした時もそうなんですが、Tiktokでの動画配信でバスらせたり、リアルでのポップアップ会場を韓国だけでなく、ヨーロッパでも行ったりと、そういうマーケティングを仕掛けるのもスピード感があります。


今の時代は「トレンドが生まれては去る」と言う流行の移り変わりがとても速いので、それに乗り遅れないように、常に視聴者やファンの反応を見てリアルタイムで色々仕掛けていくのが本当に大事で、それが出来ているからこそ韓国のエンタメは次々にブームを巻き起こしているのではないでしょうか。


今後もグローバル市場に仕掛けていく韓国のエンタメやマーケティングに、注目していきたいと思います!

この記事は音声メディアVoicyにて、美輝エルメが自身のラジオ番組「ニューヨーク/ 未来を変える生き方」でお話している台本の内容を文字に起こしたものです。音声でブログを楽しみたい方は、以下のリンクからVoicyにて美輝エルメをフォローしお聞き下さい。

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