日本で軽のEVが売れると思う理由

米中でEV(電気自動車)が売れている

米国と中国という2つの経済大国で、EVが売れています。
米国では、どちらかというと環境意識の高さを誇示する高級車イメージで乗られています。

一方、中国で売れているのは、都市部でなくて田舎だと言います。理由は、田舎にはガソリンスタンドがないから。
田舎でマイカーを持とうと思ったらEVしか選択肢がありません。徒歩 → 自転車 → 電動バイク → EV みたいな流れかな?
もちろん売れるのは、電動バイクの延長上にある価格帯の安いEV。
まさに国民の足として、ガソリンスタンドがなくても乗れる下駄代わりとして売れています。
高級車に乗れる自分を演出するための道具とは違って、中距離の移動手段として唯一の選択なので、底堅い需要を感じます。

日本でEVが普及しない理由

日本では最近まで、(中国の田舎と異なり)全国津々浦々まで、ガソリンスタンドが網のように設置されていました。だから、EVは必要ありませんでした。
必要がないのに普及する道理がありません。マイカーは、個人が自腹で買うには決して安いものではありません。

一方、日本のマイカーには、「必要なマイカー」と「必要でないマイカー」があります。
「必要なマイカー」とは、地方のマイカー。公共交通機関が瀕死の地方では、マイカーはいわば命綱。一家に2台3台とマイカーがあり、主力は軽自動車というのが一般的です。
「必要でないマイカー」とは、首都圏や京阪神など都会のマイカー。公共交通機関が発達していて通勤にもマイカーは不要。別に必要ないのが都会のマイカー。スーパーにも必ずしも駐車場があるわけでもないので、マイカーは必ず必要なものではありません。
駐車コストも高額になるため、レジャーのためだけに所有するのは合理的ではありません。若者の車離れというのは、(都会の)若者が物事を合理的に考えるようになった当たり前の行動です。

日本の過疎地からガソリンスタンドが無くなっている

日本では近年、地方の過疎地を中心にガソリンスタンドが激減しています。中国の田舎みたいになってきました。じゃ、今までガソリン車に乗っていた人はどうすればいいのでしょう?
中国の田舎と同じで、EVに乗ればいいのではないでしょうか。
日本の地方で主力の車は軽自動車なので、軽自動車のEVがあれば売れると思います。(今夏発売になります)

米国最大のEVメーカーであるテスラが、S&P EGS指数から除外されると報じられています。高級EVバブルの崩壊を象徴するできごとのように感じます。
必要なものは売れ、必要でないのに売れるものは続かないということです。

参考
日産の新型軽EVサクラ日本初試乗! 補助金込みで約178万円~すべてが軽を超えた新時代の寵児!(ベストカーweb)
https://bestcarweb.jp/feature/test-drive/423561
テスラ、「S&P 500 ESG指数」から除外--マスク氏は反発(Cnet Japan)
https://japan.cnet.com/article/35187676/
東京の2倍…「日本で一番EVが普及しているのは“あの地方都市”」必要なのは充電インフラではない(PRESIDENT Online)
https://president.jp/articles/-/54485
佐川急便で中国の格安電気自動車EV導入まとめ(7,200台)(これ知っておけばOK!)
https://www.broadcreation.com/blog/news/57665.html





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