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修二会🔥2020

**今年で、1269回でした。

信じられないことに、、、
下書きにこの記事が残っていました。
ただいま、7月。
鮮度ゼロですが、導入のお話なので、
宜しければ、ご一読ください。

東大寺・二月堂の修二会。**

「お水取り」とも「お松明」とも呼ばれて、
奈良では「お水取りも終わったし、もう春やなぁ~」などと
季語のように使われるのですが、奈良県民でも全貌を知らない
奥が深あぁ~~~~い行事です。

正式名称は、十一面悔過(じゅういちめんけか)と言います。
文字通り、十一面観音菩薩に過ちを悔いる法要なのです。

過ちを悔いて、悔いて、悔いて、
帰依してます!帰依してます!
と誠心誠意伝えて、
五穀豊穣や国家安泰を祈るという、
とても国のために大切な行事で、

何がすごいって、
752年から、毎年欠かさず
必ず絶対執り行われ続けている
という事実。

その積み重ねからの1269回。
すごすぎる!!
なので、「不退の行法」とも言われています。

もろもろの説明の際、
ほとばしる愛情がたぎってしまい
ワイルドな物言いになる可能性がありますが
帰依の心には寸分のブレがございません。
「不謹慎だ!」と思われたらゴメンナサイ。
言葉を知らんヤツだ、と思って、ご容赦ください。
ただ、大事なので、もう一度言いますが
観音さまへの愛は本物です。

いつ誰が始めたの?

東大寺初代別当の良弁僧正のお弟子さんで、
実忠和尚(じっちゅうかしょう)と仰るお坊さんが
752年に始めらました。

笠置寺に籠って修行されていた実忠さんが、
笠置山の龍穴から兜率天にテレポーテーションされ、
そこで執り行われていた悔過法要の素晴らしさに心を打たれ
「人間界に戻ったら、コレやりたいです!」
というリクエストをされたのですが、

「二つの理由で無理」と却下されてしまいました。

ダメぽ、、、とあきらめる実忠さんではありません。
その2つの理由にソリューションを提案するのです。

無理その1:「兜率天と人間界での時間の差」問題

兜率天の1日は、人間界の400年に相当する。
よって、1日分の勤行すら儘ならない人間には無理。

実忠さん「じゃ、走ってやります!」
これが、『走り』につながるのです。

無理その2:「生身の観音様に悔過」問題

悔過する相手が生身の観音さまじゃないとダメ。
生きておられる観音さまは、人間界にはおられないので無理。

実忠さん「じゃ、見つけてみせます!!」

これぞ、修二会の生みの親の姿勢。
そうは言っても、すぐには見つかりません。
途方に暮れつつ難波津に至り、
一心に念じていると
天空から光が!
その光の指すところに、十一面観音菩薩が!!
実忠さんが拾い上げられると、ほんのり温かかったとか。
「これは生身の観音さまです。」
ということで、無理その2もクリアし、
晴れて752年より勤行が始まるのです。

それが、2020年で、1269回に至ったのです。

続きは、また来年!


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