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Upmoodで感情を測定してみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

これまでの実験についてはこちら。

デジタルアートでリラックス??

当初、Museum Bathing(博物館浴)の研究にならい、作品鑑賞をすることでリラックス効果が得られるのではないかと考えた。実際には、作品や鑑賞方法に取り入れたテクノロジーの要素が大きすぎて、リラックスとは逆の感情が起きているように感じた。8月の体験会で回答いただいたアンケートの結果で、リラックス効果にはつながらないことを確信した。そこで、リラックスに限らず、鑑賞によって起こっているかもしれないさまざまな感情を計測できたらおもしろいのではないかと、Upmood(アップムード)というデバイスを教えていただいた。

感情を測定するデバイス「Upmood」

Upmood(アップムード)は、香港の会社が開発するデバイスで、脈拍や心拍の変動から感情の変化を計測できるというもの。感情は11種類に分類され、リアルタイムで観察できる。また、後から感情の記録をたどることも可能。プロダクトのアップデートが続いている最中ではあるが、スマートウォッチモデルのUpmood Watchを手に入れ、鑑賞中の感情を測定してみることにした。

※感情の測定には、Upmood Watchの他、Upmood app(Android対応)が必要です。

書の作品鑑賞で感情は動くのか

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