和風|十七音の物語

インドネシアに駐在中。五七五で日本語に遊んでもらってます。

和風|十七音の物語

インドネシアに駐在中。五七五で日本語に遊んでもらってます。

記事一覧

雛祭三句

今日の雛正座を決めて口結び 別人のように神妙 別人と言っていいレベル ぴよぴよと着物もくずれ雛たちよ どうせ崩れる もって五分 雛の頬桜餅ほど紅照りて 春の陽気…

踊る子ら

踊る子ら拍手のように桜舞い

プロポーズ三句

  本心が言えそうだからガラスペン 決めゼリフ何度も練習明日告白 演技力そんなものない素でスキだ  そして一年中春の若人に一年中秋時々冬のおっちゃんからもう一句…

オンザロック

オンザロック交わし乾杯溶けぬ愛 と粋なこと言ってますがイスラム国の単身赴任ましてやこの活動制限下。これでもかと私からアルコールが遠ざかってまいります。そんな私に…

反抗期

反抗期親父の目で見る息子 親父から見てきっと自分もこのように映っていたのだろうなといつからか思うようになりました。息子を自分に重ねるというより自分を親父に重ねる…

猫三句

 動物を飼いません。しかし猫さんと仲良くしている人を見ると羨ましいと思ったことはあります。今日は句の中で仲良くさせていただくことにしましょう。 ミャアと言いホン…

メダル三句

メダル1裏に汗100涙1000表彰台世界見晴らすその一段もらえないメダルだからかなもらい泣き

手を振って

手を振って振り返らない男振り 飾り気がなく必要以上に語りません。自分を前に出すことがなくいつも他人を気遣います。太陽というよりは月でしょうか。相手が一番励まされ…

恋人に

恋人に恋人の四季恋の季語で

桜餅

桜餅その甘さほど雛の笑み 今ごろの日本は少しずつ日の光の様子が変わっていることでしょう。待ち遠しい春の日はきっと淡い桃色をし甘い匂いがすることでしょう。

停留所

停留所別れが辛く一緒に乗る 「バスストップ」と聞いてすぐに「お別れ」とすぐ連想できるなど日本人は切ない物語のいくつか定型パターンをストックしています。特に、バス…

やまないで

やまないで肩擦れ合って傘一つ この句は傘を持つ男の立場で詠んでいます。まだまだ恋人と言えない二人の「距離感」「切なさ」を出したくて「触れ合って」でなく「擦れ合っ…

鬼三句

 極悪の鬼というのを物語に見ない気がします。どの鬼を見ても「何かを背負ってる」感が拭えないのです。 現世には福の面した鬼がおり 昔の泥棒は鼻の下にねじりハチ巻き…

オンライン川柳三句

 一言でいうなら今は未来です。 クリックしあちゃぁという吾がいて そんな吾いらないのですが切手を舐めなくても届くので投稿する度気を失いそうになります。 文の主為…

主婦三句

家計簿を眺めニヤける妻不気味パズルとの格闘の跡冷凍庫鼻唄に伴奏もつく給料日

涙拭き

涙拭き恋と言う字をまた練習 何もかもが順風満帆にいっている姿は物語になりにくいように思います。  自分を明日も燃焼させるものは優越感でなく悔しさだと思います。  …

雛祭三句

今日の雛正座を決めて口結び 別人のように神妙 別人と言っていいレベル ぴよぴよと着物もくずれ雛たちよ どうせ崩れる もって五分 雛の頬桜餅ほど紅照りて 春の陽気か 単にはしゃいだせいか

踊る子ら

踊る子ら拍手のように桜舞い

プロポーズ三句

  本心が言えそうだからガラスペン 決めゼリフ何度も練習明日告白 演技力そんなものない素でスキだ  そして一年中春の若人に一年中秋時々冬のおっちゃんからもう一句 今告えよまだ間に合うぞ桜デート

オンザロック

オンザロック交わし乾杯溶けぬ愛 と粋なこと言ってますがイスラム国の単身赴任ましてやこの活動制限下。これでもかと私からアルコールが遠ざかってまいります。そんな私に華人の友人が彼のコレクションの一瓶を慰めにプレゼントしてくれました。もったいなくて開封できません。いまそういうお酒とのお付き合いです。

反抗期

反抗期親父の目で見る息子 親父から見てきっと自分もこのように映っていたのだろうなといつからか思うようになりました。息子を自分に重ねるというより自分を親父に重ねる方のニュアンスが強いです。その方が優しく接することができるのだと思います。親父は優しい人だったから。

猫三句

 動物を飼いません。しかし猫さんと仲良くしている人を見ると羨ましいと思ったことはあります。今日は句の中で仲良くさせていただくことにしましょう。 ミャアと言いホントと応える間柄 心が通い合うのなら解りますが会話が成立している時ありますね。 ミャアと鳴かしたりまた泣かされたり 猫さんから見たら人間だってよくナきます。 猫の恋黙して聴くはお月さま 人間が寝たあとはお月さまが静かに見守ってくれます。

メダル三句

メダル1裏に汗100涙1000表彰台世界見晴らすその一段もらえないメダルだからかなもらい泣き

手を振って

手を振って振り返らない男振り 飾り気がなく必要以上に語りません。自分を前に出すことがなくいつも他人を気遣います。太陽というよりは月でしょうか。相手が一番励まされる言葉を知っています。別れる時もじゃあまたなと言った後は振り返らずそれまであった存在感を未練がましくなくすぅと消します。そんな男になりたい。

恋人に

恋人に恋人の四季恋の季語で

桜餅

桜餅その甘さほど雛の笑み 今ごろの日本は少しずつ日の光の様子が変わっていることでしょう。待ち遠しい春の日はきっと淡い桃色をし甘い匂いがすることでしょう。

停留所

停留所別れが辛く一緒に乗る 「バスストップ」と聞いてすぐに「お別れ」とすぐ連想できるなど日本人は切ない物語のいくつか定型パターンをストックしています。特に、バスが来るまでは二人、去って行った後は一人という絵柄は切なさを非常に解りやすく視覚的感情的に表しているのですね。本当に悲しかったら、涙を拭うのも忘れバスに向かって手を振るなんてできません。脇目も振らずバスの扉が閉まる寸前にがに股で飛び乗ります。降りるまでぽかんと口を開けた彼に人前で込入った話ができず少し気まずい空気が流れま

やまないで

やまないで肩擦れ合って傘一つ この句は傘を持つ男の立場で詠んでいます。まだまだ恋人と言えない二人の「距離感」「切なさ」を出したくて「触れ合って」でなく「擦れ合って」。「一つ傘」でなく「傘一つ」としました。

鬼三句

 極悪の鬼というのを物語に見ない気がします。どの鬼を見ても「何かを背負ってる」感が拭えないのです。 現世には福の面した鬼がおり 昔の泥棒は鼻の下にねじりハチ巻きでしたが最近のそれはスーツにアタッシュケースらしいです。 見えぬ鬼恐れる鬼はマスクをし 中国の「変面」であるまいしマスクの上にマスクです。オニクロンという名の鬼らしいです。 鬼は外すると外には鬼溢れ 外に鬼が溢れます。更生する余地があるならなんとか手の差し伸のべようはないものでしょうか。大豆だけで生きてはいけませ

オンライン川柳三句

 一言でいうなら今は未来です。 クリックしあちゃぁという吾がいて そんな吾いらないのですが切手を舐めなくても届くので投稿する度気を失いそうになります。 文の主為人にまで想い馳せ 「句」なので格調高く詠みましたがその実は上の吾がお姿を見たいらしいです。はい。 一番は若き頃にこれがあれば なにしろコンピュータ、スマホがありません。調べ物はバスに乗って図書館です。はい。

主婦三句

家計簿を眺めニヤける妻不気味パズルとの格闘の跡冷凍庫鼻唄に伴奏もつく給料日

涙拭き

涙拭き恋と言う字をまた練習 何もかもが順風満帆にいっている姿は物語になりにくいように思います。  自分を明日も燃焼させるものは優越感でなく悔しさだと思います。  自分を少しでも優しくできるものは快楽でなく痛みだと思います。