昭和な女　その⑧

こんにちわ。美人眉クリエイター大平美樹です。

さっき東京は雷が鳴ってザーーっと雨も降りました。外出先から戻ってきたばかりでギリセーフ！今は雨も上がり青空も見えています。良かったです。

さて「バリバリ昭和の営業」の8回目！課長からまたもやびっくりする提案をされて・・・・

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【バリバリ昭和の営業〜その⑧】
これまでのあらすじ
…営業一課に配属されるも、結果ゼロの私は課長から『この1か月で結果が出なかったらいらない』との通告を受け、流れで課長と二人三脚新規獲得に向けた営業スタイルを構築する事になって。。
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…
『準備出来て来たね。
　じゃあ　テレアポやろうか』

テレアポ。。

『テレフォンアポインター』を省略した言葉で
　電話営業全般を指す
あー私のイチバン嫌いなやつじゃん！

嫌いな理由
　①自分の声が嫌い
　②断れる確率が高いから嫌い
　③テレアポでアポ取りなんて出来ないから嫌い
　④じっとしてるから嫌い
　⑤周りに見られてるから嫌い。。。

しかしもうそんな
流暢な事は言ってられない

まず区単位で動物病院の電話番号をリストアップ
あとは上から電話をするだけ
明日から開始する事となった

…

翌日
デスクでリストを睨みつける私
右前には　電話が待ち構えている
そして何故か
私の席は課長の横に移動になった

もう逃げられない

意を決して受話器を握り、番号を押した

プルプルプルプル…
『お電話ありがとうございます
　◯◯◯動物病院です』
『おはようございます。わたくし◯◯◯カードの
　△△と申します。あのー院長先生は
　いらっしゃいますか？』
『今診察中です。ご用件うけたまりますが？』
『あーなら結構です。ありがとうございました』

あードキドキしたー　　あー良かったー　　
ん？何が良かった？

またもや勘違い野郎の私は
怒られなかった事、断られなかった事に安心した

1回やってみたら、次はすんなり進めた

でも全くアポが取れない
上手く院長先生に繋いで頂いても
『手数料いくつになるの？』と攻め込まれると
口籠ってしまうし
何とか食らいついてアポ取りしようものなら
『忙しいから！』
出たーー　伝家の宝刀でバッサリ
打つ手なし…

チラッと隣の課長を見る
PCに向かって仕事をしているみたいだ
あーでも聞いてるなー　やだなー
暗い気持ちで　また受話器を取る

『ちょっと待って』いきなり課長が叫んだ
『一旦テレアポ止めて』

わー怒られんのかなー　やだなー
暗い顔で立ち上がっていた課長を見る私

『テンポ良く電話出来てて、いいね』笑顔の課長

あれ？褒められてる？

『わかった？
　飛び込み営業も大変だけど、テレアポだって
　大変なんだよ』

そーだよね　よくわかったよ（心の声）

『と言うか、テレアポの方が顔を見ない分だけ
　難易度が高い。テレアポをマスターしないと
　獲得件数増えないよ』

いやいや飛び込み営業があるし！(心の声）

『飛び込み営業の否定はしないけど
　イチカバチカ的営業は非効率だし経費がかかる。
　経費を抑える事も利益に繋がるよね。
　今、効率良く営業して行くにはテレアポは
　必要不可欠だよ』

わかるよ　わかるけど…

『じゃシナリオ作ろうか』
シナリオって一体？？

明日へ続く