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毎晩毎晩倒れそうだ
夜になるたびに「倒れそうだ」とおもう。布団に寝転がってもおもう。体力がないせいかとおもっていた。恵那に来て8年。ほとんど車。30代も半ばに近づいた。体力が落ちたのだと、おもっていた。
しかしこの春、やってみれば10km2時間の歩きは結構余裕で歩けて、京都で自転車20kmの書店巡りも全然大丈夫だった。筋肉痛にもさほもならず、心地よい疲れがあった。もちろん、めちゃくちゃ寝はした。わたしにないのは体力ではないらしい。体力でないのだとしたら、おそらく気力が、ない。
そもそもそんなに気力のいる生活をしているとはおもえない。わたしの気力を奪っているのは、他ならぬわたしである。勝手に気を揉みら勝手に疲れている。豪胆と、繊細と。大雑把と、強固なこだわりの間で、ゆれる疲れ。どちらか一方であるならば、今よりもずいぶん楽だろう。どちらかだけを大事にするのならば。でもどちらも、このグレーのまま生きていたいから、このまま、勝手に疲れない方法をそろそろ知りたい。その方法は、多分ある。
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