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岐阜駅本の市 ふりかえり&反省

3/2〜3/3 岐阜駅アクティブGにて開催された岐阜駅本の市のふりかえりを、忘れないうちに。
(経費、売上部分だけ有料にしています…)

▼イベント公式インスタ
https://www.instagram.com/gifu.honnoichi?igsh=Y3FwMnZlejNlcmxk

わたしたちは、3階で開催の小さな〝文学フリマ〟のような企画「Independent Publishing Market」に両日参加しました。

ちょうど娘もすこし手を離れてきたタイミングで、出店の機会があれば出店したいなぁというときにご連絡をいただき、ぜひに!という感じで出店しました。

ちなみに出張古本屋時代に、たくさんの古本をもってイベントに行ったことはありましたが、こういう形の限られたスペースの中でたくさんの方が本を販売している中で本を売るのははじめてで、どきどきしつつ準備しました。


準備編

持っていく本の選択

詩集『聲』『石』だけを持っていくよりは、他の本も色々持って行こう〜と考えて、せっかくなので岐阜や愛知県で自費出版されている方の本を持参することに。
事前にみなさんには、持参してもOKかどうか確認のご連絡をしました。

ZINE作成

せっかくこんな場に出るし…!ということで、ZINEを作成。時間がなくかなり突貫でつくる。2/27 入稿、3/1 荷物着というぎりぎりスケジュール。印刷製本は同人誌を中心に作られている岡山の株式会社ブロスさん。入稿後もめちゃくちゃ丁寧で(一部データ修正してもらった)、金額も安く、到着もはやい。製本も綺麗。まじありがたい。

当日の備品づくり

以前、本ではなくて万年筆の即売会のようなところに友人のお手伝いで参加したことがあり、楽しかったのだけれど、目の前に人がいる状態でゆっくり見てもらうのが難しかったかなぁとおもったこともあり、目線をさえぎる&本を立てかけられるディスプレイ台を作成することに。

使うのは庭文庫にある廃材で近くに住む太田くんに相談して仕様を決めて、ばすばすビスを打って完成。

下の建具もかわいい〜とおもって事前に運営者さんに確認して持っていくことに。

ポップづくり

看板としてつかう画像+生産者の声!みたいなノリで、書いた人の顔やコメントが見られたら楽しいかなぁと、みなさんから顔写真&コメントをいただいてポップ作成。本のうしろの棚部分に貼り付けて、本を手に取ったらポップが読めるという想定に。

あとは小銭や当日使いそうなテープ、ペン、布などを準備して、金曜日に車に詰め込んで準備完了。

当日

1日目 設営

9時ごろ会場の駐車場に到着して、9時半ごろから準備開始。1時間くらいで設置完了。

お隣はあわ居さん

11時の開始前から人がどんどん来る。コミュニケーションが難しい。

友達や「庭文庫さんのインスタ、いつも見てます!」という方もたくさん来てくれて、嬉しい。

1日目 反省

・看板が見えない!

下の建具に看板を設置したものの、人が多いと下の部分は見えない。「え、ここ庭文庫さんのブースだったんですか?!」と午前中に3回くらい言われる。途中から看板を下に置くのをやめて、机の端に貼り付けることに。

・ショップカードがない

なくてもいいかなぁ〜なんておもっていたけれど、そんなことはなく、絶対あったほうがよかった。庭文庫のことを知らない方に本屋も出版も宿もやってて、恵那市から来てて〜みたいなことを、口頭でわかりやすく説明するのがかなり困難。

・コミュニケーションが難しい…!

話しかけるタイミングや話す内容が、わからず、あわあわする。本を読んでるタイミングの中で、それを見つけるのが難しい。ずっと同じ説明をするのもいやだし、本を見に来た人も嫌だろう…。お隣、あわ居の岩瀬さんは本の話から、相手のこと、自分の取り組みのことをじっくり話して、本を買ってもらっている。わたしたちも、その真似をしたくて、途中からどうやってるか、聞き耳を立てる。人のいない暇な時間に、岩瀬さんにどうやったらいいか、相談もしてみる。

「相手と自分の重なるところを探して、自分が差し出せるもので、相手にとって助けになりそうなものがあれば、出してみる」というようなことを言っていて、なんとなく意識してやってみる。(全然違ったらごめんなさい!)

・めっっちゃ疲れる

午後2時くらいから、かなり疲れてくる。運営のみなさんの広報活動のおかげで、会場はかなりの人が常にいる。普段全然人のいない地域に住んでいるから、半年分くらいの人を一気に見て午後かなりげんなりしてくる。

途中で常連のMさんがたまたま近くで予定があったからと、お庭のミモザのブーケと、珈琲、どら焼きの差し入れをもらう。ほっとしすぎてちょっと泣きそうになる。珈琲と甘味でかなり元気が回復する。(買いに行くという頭が全然なかった。)めちゃんこありがたかった。

・上製本の表紙がかなりそってくる

上製本である詩集『聲』『石』はつくった棚の上に表紙を前に向けて置いていたが、会場の湿度の問題か、どんどん表紙が曲がってくる。途中から机に平置きにすることに。

・値段がわかりにくい&ポップ意味なさそう…

他の方のブースもぐるりとまわってみる。値段がわかりにくいブースでは買いにくく、値段がわかりやすいブースでは買いやすい(当たり前笑)

わたしたちの場合、ポップに値段もつけているスタイルだったけれど、これもわかりにくいかも…ということで、ポップは前に出す&値段のシールも本のそばに貼る事などなど、来てくれたらMさんとも相談しつつ、色々変えてみる。

こんな感じで途中途中で色々変えながら、1日目終了!

2日目

わたしはお泊まりの方のお見送りがあったため、庭文庫でのお見送りを終えて14時から会場へ。それまでは一緒に行ってくれた山田くんがひとりで頑張ってくれる。

1日目よりもすこしだけ客足が減った感じもあったけれど、それでも盛況。人がすこし少ない分、昨日よりも来てくれた方とゆっくりお話しできた感じがした。

引き続き「庭文庫さんのインスタ見てます!」という方もたくさんいてありがたい限り。

1日目と変えたところ

・ショップカードを持参

既存のショップカードがちょうど切れてしまっていたので、お家でコピー用紙に印刷。A4の紙に2枚入るように印刷し、向かう電車の中でチョキチョキ切る。

本を見てくれている人にとりあえずショップカードを配ることにする。相手も、わたしたちも会話の糸口を掴みやすく、1日目よりコミニュケーションがかなりとりやすくなる。

・花の栞&古本も持参

わたしたちのブースは他のブースより価格帯が高めだなぁとおもったので、店頭にあった500円のお花の栞と、表紙のかわいい古本の文芸誌(300円)を持参。お花の栞は見てもらえた感触があり、古本は手に取る人はいたけれど、購入はとくになし。

全体のふりかえり&反省

・ふりかえり
2日間通して想像よりも、たくさんの方が会場にいて、声をかけてもらえたり、本を買ってもらえたことが本当にうれしかった。

事前の準備や告知をしてくださった運営のon readingさんや徒然舎さんのお力だとおもう。1日目おとなりのあわ居さん、2日目のお隣のビーナイスさんや灯光舎さん、他の出店者さんから学ぶことやあたらしい本との出会いもたくさんあり、めちゃくちゃ学びもあった。本当にとても素敵な会でした。

・反省
色々あるけれど、大きくは本を売るときのコミュニケーションについて、わたしが事前に想定していたものと、実際にやりやすい方法がかなり違ったことが、今回の大きな反省点。

事前に想定していたのは、ブースに人が来てくれたとき&お会計のときに立ってお話しして、他の時は座ってゆっくり本を選んでもらうというもの。

立つとコミュニケーションができる
座ると売っているわたしたちは目に入らない

元々こうしよう!とおもったのも、あんまり売っている人を気にせず、ゆっくり本を選べるかなぁとおもったからだった。わたしも含めて、売っている人を前にすると緊張するのでは?という気持ちからこういう形にした。

ただ、結局は本についての説明をする場面も多く、このディスプレイ台が高すぎて、本を見ながら、話すのがかなり難しかった。

この場における、わたしにとっての理想のコミュニケーションの取り方は、売っている人も、買いたい人も、すこし俯きながら、両者本を見ていることなんだなぁとおもった。

目線が遮られなくても、売っている人を気にならないくらい机に本を平積みで多めに並べて、ゆっくり見てもらい、話したほうが良さそうなタイミングだけ声をかける。多分、これがベストだったような気がする。

次回もし出店することがあれば、こんな感じになる気がする。

青い部分には「庭文庫」と印刷された布をたらす

本を介してコミュニケーションを取る、それを自分の店ではないところでやる、ということの難しさやおもしろさを存分に知った2日間でした。

来てくださってゆっくり本を選んでくれた皆さん、運営をしてくれた皆さん、同じく出店された皆さん、素敵な機会を本当にありがとうございました!

(有料部分には経費と売上のこと、その他所感を書いてみました。大した数字ではないですが、気になる方いれば…)

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