小さな体、小さな脚、小さな肉球、小さな爪。
まだ7時だというのに、「朝」といは言えないほどの蒸し暑さ。
久々に菜園へ行き、野菜やバジルを収穫。
きゅうりが信じられないくらい大きくなっていてびっくり。
水もあげる。
帰り道、車の往来がまずまずある道の反対車線に、そのコはいた。
小さな何か、横たわるような何か、を運転席からじっと見つめる。
そんな時は、いつも、どうか、生き物ではありませんように、、、と心の中で願いながら通り過ぎるのだが、
シマシマだった。キジトラだった。
炎天下の車道のど真ん中にいるそのコをどうしてもそのままにはできず、引き返す。
どうか、息をしてくれていますように、、、と心の中で願いながら向かうも、
願い叶わず。
・・・
生後1ヶ月~2ヶ月くらいかな、キジトラの可愛い可愛い仔猫。
どうしても、うちの猫(みおん)とかぶった。うちに来た時のみおんそっくりだった。
泣きながらそっと抱き上げて、頭から出ていた血をティッシュで拭った。
車に載せて連れて帰り、火葬場へ持っていってあげることにした。
小さな箱にタオルを敷いて、生花がなかったから、ドライフラワーを小さくカットして一緒にいれた。
小さな体、小さな脚、小さな肉球、小さな爪。
毛並みの美しいコだった。
名前は知らない。
でも、
頑張って生きたね。
火葬場につき、手続きを済ませ、
箱をそっと閉じ、おじさんに手渡した。
帰り道、スーパーに立ち寄ったら、パンの甘い香りが漂ってきた。
帰宅後、猫を抱きしめるも、
ほんとうは、あのコに会いたいんだ。