競馬デビューがロイヤル・アスコットになった件

どうも、べーやんです。実はもう地元に帰ってきました。約三ヶ月の留学を終え、ローマで少し観光し、飛行機に揺られ成田に降り立ち、数日間関東の友人宅に泊めさせてもらい、今日帰ってきました。

留学自体の振り返りはまたの機会にするとして、今回は題名のとおり競馬の中でももっとも権威がある大会であると言われているロイヤル・アスコットに行ってきたことをレポートしたいと思います。

しかし、ご存知の方も多いと思いますが、べーやんはギャンブルや賭け事をやってこなかった人生であり、当然競馬も仕組みがほとんどわかりませんでした。3連単?複勝?なにそれ??レベルの人間が、競馬発祥の地であるイギリスで初めて競馬場に行き、約8000円ほど賭けてみました。

買ったのか負けたのか結果は後ほど伝えるとして、ロイヤル・アスコットってなに?という方も多いと思います。ロイヤル・アスコットとはイギリスの王室が主催する世界でもっとも高貴な競馬大会です。(もっと詳しいことを知りたい人は各自で。笑)毎年6月の中旬に5日間行われます。レースの始まる前にはエリザベス女王が馬車に乗られ、競馬場を周遊されます。

日本で、競馬場と聞くと、自分は、小汚い服装をしたおっさんやおじさんが競馬新聞を片手に、短い鉛筆を耳に掛け、たばこを吸いながら酒を飲み、レースが始まると罵声を浴びせながら馬を見ているというような最悪なイメージを勝手に持っていました。

しかし、ロイヤル・アスコットはまったく違います。まず、ロンドン中心部のWaterloo駅から特急列車で競馬場に向かおうとしたとき、普段はまったく見ることができない、中世のドレスかのような服装をした女性や、キメッキメのスーツやタキシードを着こんだ男性がずらりと電車に乗り込んでいました。あらかじめ、ドレスコードがあり、最低でもスーツを着ていかないと入場できないときいていましたが、ここまで着飾っているのかとかなり驚きました。

電車に揺られること、1時間ほどで最寄り駅のAscot駅に到着、駅を出ると警備員がずらりと構えています。また、チケットの転売を狙う人もちらほら見受けられました。ハットや帽子とは少し形の異なるファシネーターと呼ばれる被り物を被った婦人たちはとても華美であり、楽しそうに競馬場へ向かっていました。

競馬場に着くと、入場です。座席の種類は何種類かあるそうで、自分と友人は当然もっとも安い場所でした。それでも37ポンドなので日本円で5000円近くでしょうか。もっとも高い席は30000円近くするなどという話を聞いたので、すごいビジネスだなと感心しました。しかし、もっとも安いチケットとはいえ、中に入ると、やはり華美な男性女性が数多くおり、ロイヤル・アスコットの伝統と歴史を肌で感じることができました。

残念ながら、自分たちが行った日はレースが始まるころに大雨に見舞われ、多くの人がレース場の外にある屋根付き広場に避難していました。そのおかげか、レースを間近で見ることができました。(しかしひどく雨に打たれました。)大雨で避難する前は、ピクニックのような感じで、30~60代の方々がフィッシュ&チップスやバーガーなどを机に乗せ、お酒を飲みながら優雅に時を過ごしていて、これがイギリスの貴族の遊びの一種の形なのかと感心させられました。特に女性の中には競馬のレースには興味はなく、その団らんを楽しみに来ているのではないかと思われる方もいましたが、それらを含めたロイヤル・アスコットなのだろうと思います。日本ではあまりそのようなことは起きないでしょう。(日本の競馬場に行ったことないのでわかりませんが。)

そして肝心の賭けの勝敗ですが、単刀直入に言うと、トータルで20ポンド=3500円くらい負けました!6レースあるのですが、あるレースでは20ポンド当て、調子に乗ってその次と次のレースに多くのお金を賭けてしまいその結果になりました。一緒にいった競馬歴8年の専門家のYさんはあるレースで95ポンド勝ち、トータルでは30ポンドほど増やしてました。彼によると計算で勝機を掴むのが競馬とのこと。自分がその領域に行くのはいつになるのでしょうか。笑

実はこのロイヤル・アスコットのドレスコードはそれぞれの国の正装と定められているそうです。中にはインドのサリーのようなドレスを着た女性や、日本の着物を着ている方もおられました。そのような方々は多くはいませんでしたが、多様性を認知しているという点で国際性があるよいしきたりであると勝手に思いました。

最終レースに入ろうかというところで雨はやみ、太陽の光が差すと、観客から歓声があがりました。たかが太陽の光くらいでと思ってしまいましたが、やはり特別な日に晴れてほしかったというのがお客さんの総意だったのかと思います。多くの観客はレースよりも団らんを楽しんでいるように見えたこの場所は、日本でいう花見に近いのかなと感じています。もちろん花見には賭けなどはないのですが、家族や気の合う友人と集まり、お酒を飲みながら語るというのは共通しているのかなと思います。

余談ですが、レース前に場内を一周するエリザベス女王の帽子の色を当てる賭けも存在していて、とにかくいろんなものに賭けたがるのだなぁとイギリスに感心してしまいました。

次回は、ちょっとサッカーにフォーカスしてみます。それでは!

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