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もっと実家を片付けたい

またサボってしまった!

わたしがサボっている間に祖母が98歳の誕生日を迎えました。祖母は98年間まったくサボらずに生きてきたので、スマホ歴2週間にして早くもLINEをマスターしています。よかれと思って使い慣れているガラケーのほうへメールを送ったら、その返信をLINEで返してくるという会社の嫌な上司みたいなことをやってくるほどスキルアップしています。

そんな祖母は先週の大学病院での検査結果を受け、本日再び眼科へ受診に行きました。目の血管が詰まっており、網膜の腫れを緩和する注射を目に打つ予定だったのですが、再度検査をしたら状態が良くなっているため治療の必要なしと診断され注射せずに帰ってきました。
もし注射していたら経過観察のため1週間後また病院へ行く必要があったそうです。傍から見ていてもこの猛暑の中”病院へ行く”という体力的な負担がかなりしんどそうだったので、ひとまず病院通いから逃れられてよかったと思います。
おばあさんは「注射代1万浮いて大儲け!」と嬉しそうにケーキを食べながらプレバトを見ていました。

そしておととい、実家に置いてきた自転車を取りに行きました。
前回は玄関を上がった瞬間から怪異を感じましたが、今回は換気がしっかり行われていたので湿気がなくなっていました。
父親(コミュ障)はインターネットやYouTubeでめちゃくちゃ情報収集をしていて、父曰く、新しい畳というのは高確率でカビが発生するらしいです。
室内で作業するとカビ菌を家の中に撒き散らすので必ず外へ出して行うべきだとインターネットのヤホーで調べたそうですが、あまりの暑さで何もできないと途方に暮れていました。

まったく同じ3月のカレンダーばかり敷かれている怪異。

「いまの時代、“家”っていうのは一世代ごとの“使い捨て”にするのが最適解なのかもしれない」と父が悟っているのを聞いて思い出したのが、3年前、都内で引っ越し先を探していたとき、コロナ禍真っ最中に建てられた最新のマンションが“非接触”という部分に全振りしていて、ハイテクすぎて驚愕したことがありました。
ポケットに鍵を入れておけばオートロックをすべて通過できるし、エレベーターはセンサーに手をかざして移動先を決められるし、「“家”とは大きなガジェットである!」と不動産屋さんも言っていました。
本来、昔ながらの日本家屋は持たせようと思えば100年も200年も持つらしく、約50年前に建てたうちの実家もそれを想定していたはずです。
だけど、まさかこんなに梅雨が長くて夏がバカ暑くなることは50年前に誰も想像してなかったのでしょう。障子や襖はエアコンの風を遮るから機能的じゃないし、そもそもカビの生えた和室(怪異)は間取り的にエアコンを設置するのが難しいのです。全部屋エアコン必須になるとわかっていれば、部屋数を減らして和室なんかつくらず、全室8畳以下にするのが正解でした。

部屋の外側をぐるりと廊下で囲っているのでエアコン設置が難しいらしい。

そう思ったら“ガワ”なんて本当にどうでもよくて、丈夫な四角でエアコンがついていれば家なんてだいたい大丈夫です。大事なのは、家の中を美しく、清潔で、快適に過ごせる空間をつくれる能力のほうです。ものが少なくて風通しさえよければ工夫と根性でなんとかできる気もします。
我が家で言えば、とにかく母と兄のものが溢れているのでとっとと捨てるべきなのですが、母と兄には片付けと掃除の才能がまるでありません。
やはり、本物の怪異は生きている人間なのです!

化け物のように育っていく植物。

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