はじめましての方は、
「17歳の私と16歳の娘①」からお読みいただけるとわかりやすいと思います。
https://note.mu/miki888/n/nf3b98d94bd09

エコー写真

私が、娘を初めて見たのは、エコー写真だった。
若年妊娠、シングルマザー、しかも未婚。
病院では、検診ごとに助産師さんとの面談があった。
今から考えると、途轍もなく周囲に迷惑をかけたと思うけれど
初めてわが子をエコー写真で見たとき、私は
「かわいい。会いたい。」
ただ、それだけだった。
不安は皆無だった。
だれが何と言おうとも、我が子に会いたい。
ただそれだけしかなかった。

妊娠がわかってからは、高校との面談(後日書きます)とか、
家族会議はもちろん、
多分いろんなことがあったと思うけど、正直覚えていない部分も多い。
それくらい、必死だった。
何に?

命を守るために。

必死、というと
「私の子どもはぜったいに私が守るの!!」みたいな場面を想像するかもしれないけれど、そうではない。

「この子の幸せを・・・」とかでもない。

そういう、自分目線ではなかったことだけは確かだった。

(上記は自分目線だと思うんです。自分がよく思われるための方法論でしかないと思う。厳しく言うと。)

ただただ、日々が愛おしかった。

命を感じた。

命を感じるというのは、
胎動があるから生きていると感じるというのとは違う。
もっと深いところで
ただただ「感じる」ことだった。
これは今でも言葉にしにくいんだけれど
生きるを感じることは、言葉にはできないと思う。
一番近い言葉を探すとすれば・・・

「初恋の人と、やっと出会えたときに、ハグをしてもらったときの気持ち」
に近いかな・・・

これは、生まれた後も、同じだった。

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