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トライアルから追い続ける刀ミュと私の思い出

今回、ミュージカル刀剣乱舞がDMMで無料配信を始めたに伴い当時の思い出話が沢山Twitterに出てきて私も色々当時を思い出し懐かしく思い、忘れないようにひっそり書き綴る事にしました。


ミュージカル刀剣乱舞

その存在を知ったのは刀剣乱舞のゲームスタート時から小狐丸目当てで始めようとして3ヶ月ほど経ち、やっとサーバーに入れて楽しんでいた頃でした。舞台、ミュージカルと2つの演劇を行うと発表があった時も、凄いな!しかもトライアル公演をやるとは!と思いながらも先に行うミュージカル版には小狐丸がいた事、演出家がミュージカルエアギアを演出していた茅野さんだったので信頼出来るな、とチケットを取る事を決意。

元々テニミュ1stを見て育ったので2.5次元には抵抗もなく、チケットを取るのも慣れていたのですが、これがまた取れなくて…(笑)テニミュ1st以降色んな舞台は見ていましたが人気舞台はあまり通っていなかったので、人気舞台はチケットが取れないんだと懐かしさと共に当時通っていた夏のUSJ(夏の期間ONE PIECEとコラボでショーやサンジくんのレストランが開催されていてとても楽しいので是非行ってみてください!)で友人にも応募を手伝ってもらったのはいい思い出です。

とりあえずチケットを1枚確保して、楽しみだなと思っていた頃公式から公演注意事項等に応援うちわとペンラを使った二部にライブをやる記載が。

今ではなんの疑問も持たないけれど当時は衝撃的でとりあえずジャニーズみたいなうちわを作ればいいんだな?といそいそとうちわを作り、古い人間だったのでキングブレードという存在を認知はしていたが持ってもいなかったので、パキッと割るテニミュドリライでよく使っていた懐かしいサイリウムを何本か用意をしたのは順応性高いなと今でも思う。

そうこうしていると妹から友人がチケット1枚余らせているのでいらないかと聞かれる。そのチケットは私が所持している日にちより前のものだったので有り難くもらい受け、来る11/1を迎えた。

公演自体は10/30-11/8までの全17公演。始まる前から15公演だったところ反響が大きかった為2公演増やされていたのは流石である。公演3日目昼公演が私の初日だが正直これはいまでもこの日でよかったと思っている。何故なら会場が渋谷の今はなきAiiA劇場だったので10/30-31はハロウィンで凄い事になって行くのも帰るのも一苦労だっただろう。その残骸が残る道を歩きAiiAにたどり着いて開幕した舞台が私の人生が狂った二度目の瞬間だった。一度目はテニミュで青春を捧げ1stが終わると共にテニミュを卒業し4年は推し俳優の舞台や好みの舞台をのんびり見てその後他の趣味を作り、劇場に足を運ばなくなり数年…再び私は人生を捧げる舞台に出会ってしまったのだ。あの衝撃は今でも忘れられない。

トライアルでの彼等は明け透けに言ってしまえば「下手くそ」だった。でもそれはテニミュを見て育ってるので大した問題ではなかったし正直な話2.5のレベルなんてそんなもんだと認識していた。(これは後程覆される)ただ熱量が半端なくて圧倒されたのだ、彼等のあの当時できる限り精一杯の生きざまに。涙が溢れて止まらなかった。一部が終わり二部に突入するとアドレナリンが一気に溢れ、あれだけ泣いたのに笑顔でいられる事に救われた。初めてみた彼等のライブは本当に興奮し、幸福感に包まれ終わった後はぽわぽわとして暫く席を立てなかった位衝撃的でした。これは今後2.5次元の先駆者となると確信した瞬間でもありました。

ストーリーも演出も彼等の熱演も全てに鷲掴みにされた私は、終演後すぐにチケットを増やし仕事を憎みながら計5公演見れるようにして、2公演目では多少冷静に見れたけどやはり涙なしには見れなかった。3公演目は2連で取れていた為友人と一緒でライブも凄く楽しめたし、推しである小狐丸から初めてファンサを貰えて大興奮だった。4公演目は初めてアドリブが入った。トライアルではどうしても彼等の未熟さがありアドリブを入れて楽しめる状況ではなく、本当に日に日に喉をからし満身創痍で頑張っていたのでその日のアドリブも、茶菓子を持ってきて食べるシーンなのにその茶菓子を忘れてしまい、咄嗟に台詞を「茶菓子があると」から「茶菓子がなくとも」と変えていたくらいだったんだけど、私はそれが忘れられない。そしてどうしても一人では耐えきれなくなってしまい誰かをこの沼に引きずりこみたくなった私は、もう一人の友人に見てほしいと声をかけた。舞台の話等していると趣味があうなと思っていたしBLEACHのミュージカルが好きと言っていたので多分好きになってもらえるだろうと。友人も私が一気にはまっている様を見て気になっていたらしく、私もチケットを持っている7日の夜公演に当日券に並んでくれたのだがこの頃には既に刀ミュは凄いと話題になっていて、キャンセル待ちも先着順の為友人はチケットを入手出来ず…それでも私はどうしても同じ熱量ではまってくれる友人欲しさに手持ちのチケットと赤いペンラを握らせて、友人を中に入れ私は開演される劇場の入り口でぽつんと待ったが、流石に冬で寒かったのとスタッフさんにどうされました?と声をかけられ居たたまれなくなり近くのスタバで今このあたりかな?もうこれ歌ったかな?とそわそわしながら待って終演時間にまた入り口へ向かい友人と合流し、涙を浮かべる彼女を見て思わずバグをした。

翌日の千秋楽は勿論友人とライブビューイングを一緒に見てわんわん泣いたし、その翌日である9日からアーカイブ配信をする等今では考えられないスピードだけど、熱が冷めない様に囲い込みをする天才!と騒ぎながら配信をみたり公式サイトの有料会員登録開始で盛り上がったりしていた。勿論開始日に会員登録したし、確か当時の検証では5000番以下がなかった為スタート番号が5000番だと言われているので私は多分だが3桁に入っているはず。

その後CDデビューやPVなどで盛り上がり絶えず公式からの供給にひぃひぃ言いながらも楽しんでいた。刀ミュ、という愛称もTwitterで公式から公募されたのも懐かしい。阿津賀志山異聞公演本公演(以降あつかし)のチケットも二人でなんとか取り東京にて、6公演入れる事になったが当時は千秋楽が京都だったが故に(今でも後悔しているのだが)まだ遠征するまでではないかな?と思って最初からライビュを選択していたのである。当時の私にどこでやろうが千秋楽のチケットは取れ!と怒りたくなるが出来ないのが悔しい。

初日の幕が上がり、私は彼等の成長に驚きを隠せなかった。特に小狐丸はキャラとしての在り方も変わっていた。トライアルではこう…ぬちたまぬちたま!みたいなわんこというか幼女というか幼い感じで、なるほどそういう解釈か嫌いではない。となっていたのがしっかりと雄味のある小狐丸となっていたのである。勿論私はそういう小狐丸も大好きなのでとても嬉しかったし、後にインタビューで演出家の茅野さんからトライアル当時の小狐丸は認めてないと言われたと語っていたのできっと刀ミュ本丸の小狐丸はこれを目指していたのであろう。他の子達もブラッシュアップされ更に進化していたし人間キャストの皆さんも芝居を替えていたのも新鮮だった。

刀ミュはミュージカルと銘打っているのにあまり劇中歌わない、とよく言われるが正直当初はミュージカルにしたくてもその技量が彼等に備わっていない為出来なかったのだと何かで見た気がするが記憶が曖昧で申し訳ない。が近年の刀ミュを見ているとそうなのだろうなと思う。今でも生粋のミュージカルというよりは、刀ミュというジャンルなのだと個人的に思っているので、あつかしでも加州と石切丸が心を通わせる場面にて歌を入れたり、小狐丸にもうたかたの子守唄を歌わせる等ハードルを上げ進化していて友人とミュージカルに近づいている!?と驚いたものです。全体的に歌唱力が上がったのにも彼等の努力には感服した。

また、二部のライブもこなれ感が出て、より盛り上がれたしまさか曲を替えるとは思っていなかったのでびっくりした。初日は有り難くも最前列センターに友人と座れたのだが初えおえおあの振り付けに苦心し二人で???となっていたところ、今剣が私達にこうですよ!と言うように目線をあわせて振り付けを見せてくれ、出来たらうんうん、と笑顔になってくれたのがとても嬉しかった。

たまに二部は必要ない、刀剣男士がアイドルなんて嫌だたいう意見も見かけるが私はこの二部があって本当によかったと思っている。一部のみでは心えぐられるしんどいストーリーなのでそこで終わると確かにいいお話ではあるが、泣いて、しんどくて辛いという思いのまま劇場を後にすることになる。素晴らしいので皆に見てほしい!とはなるけど、人を選ぶなと感じてしまうし何より自分がしんどい。けれど、二部のライブでは刀剣男士が現代の戦いとしてライブをして私たちを笑顔にしてくれる。人間キャストも元気に仲良く太鼓を叩いている。平和な世界がそこにある。それが本当に救われるし、笑顔で帰りながらあー楽しかった!また見たいしこの気持ちを誰かと共有したい!とポジティブな気持ちで帰れるのは大きな違いだと思う。プロデューサーである松田さんはテニミュ時代から色々試行錯誤されていた方なのでそういったノウハウもいかされているのだろう。

あつかしでの思い出は沢山あるけど印象的なのが6/10にめざましの取材が本番中も入り、その日のファンサがいつもよりえげつなかった事。丁度当日券で7列の補助席に座れ後ろが通路だったんですが、はけるタイミングの小狐丸にうちわを渡すように促され、手渡すとそのうちわにキスをしてくれたのは本当にびっくりしたし後にも先にもそんな事をされたことはなかった。めざましさんには是非あの時の映像を売ってほしい。

さて、長くなってしまうので今回は最後に私が刀ミュを好きな要素を書いておこうと思います。

①観客と制作の信頼関係

②最後までキャラであり続ける世界観

③頑張る女子を応援したいというコンセプト

④常に上を目指している姿勢

⑤実力主義

これが大きな要素なんですが、①は歌合もそうでしたが制作側が刀ミュのファンなら大丈夫だろうと信じてくれているのが嬉しいんです。ストーリーを作る際トライアル、あつかしはエンタメ強めのゲーム要素を沢山使った作風にしていますが、脚本家さんや演出家さんが最初は手探りだったと言っているようにどうすれば受け入れられるか、悩んでいたのが大きいのでしょう。アンケートやSNSでの考察や反応を見てこの客層なら演劇寄りに出来るなとこちらを信じて舵を切ってくれたのは嬉しかったです。そのままエンタメ強めの作風のままでも人気はあったでしょうがきっと今とは違う未来になっていたんじゃないかな?と思う。勿論歌合のラストの演出には賛否両論あるし受け入れられない人もいるのは勿論だし俳優さんファンには申し訳ないなとも思います。ですが私は、刀ミュというジャンルが好きなのであの演出も大好きでした。

②のこの世界観は言わずもがな、カーテンコールまでキャラでいてくれるのは勿論私達観客をお客様、観客などと呼ばす主と呼んでくれるところも世界観を崩さない要因だと考えています。刀ミュ本丸の主はあのイケボさにわなのに、キャラは皆私達を主と呼ぶ事に抵抗がある人もいるでしょう。私はあれを「他の本丸の」主と呼んでいると解釈しています。彼等の戦いを見に集まったさにわの集いであるから観客と言わずにいるのだと。

③については先にも書きましたが、笑顔で帰れるというのが大きな要素で一部でわんわん泣いて、二部で笑顔や元気を貰って明日からまた頑張ろう!また見に行きたい!って気持ちにさせて貰えるのは凄く素敵だなと思うし、今剣がカーテンコールで私達にエールをくれるのが大好きでいつも泣いちゃいます。頑張ってあの舞台に立ってる彼等から応援されたらそりゃこっちも頑張っていこう!ってなりますよ(笑)

④これがウケたからまたやろう!ってなるのが普通なのにどんどん新しい事に挑戦していくのって凄いことだと思うんですよ。テレビにでたり厳島神社で公演したりまさかの紅白出場とかびっくりさせられる事も多いし、それはどうなの?って時もあるけど発表された時にはもう決定事項なので、私はどうなの?って思いながらも決まったからには全力で楽しんで応援していきたいなと思うんですよね

⑤実力主義。これは役者をとても成長させる要因なのではないでしょうか?トライアルの時から感じてましたが、刀剣乱舞の顔と言った三日月なのに最初にソロを歌ったのが加州だったのが印象的で以降も人気キャラだから前面に出すのではなく実力がある、また実力がついてきた子にソロをまわしていて。だからこそ推しキャラにソロをくれた時には本当に嬉しかったんです。

初めてこうしてnoteに当時を思い出しながら書き出しましたが、今回はトライアルからあつかしまでと刀ミュの好きな所5つを書き出してみました。個人的に読み返せるように書いたので、読んでみた方がいらして読みにくかったらすみません。それでは…

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