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トライアルから追い続ける刀ミュと私の思い出 其の二

前回の続き。今回は阿津賀志山異聞終わり~厳島神社公演までまで。

ミュージカル刀剣乱舞の進化が凄い。

阿津賀志山異聞本公演(以降あつかし)の千秋楽に幕末天狼傳組(以降幕末)が出演したのはとても興奮しました。刀ミュの戦略として凄いのは次に繋げる、観客を飽きさせない為の努力だと思うけど幕末組を出演サプライズは格別であの時の興奮を越える次回予告はない。

ライビュでの観劇で良いかと何故思った。何で遠征をしなかったのか、と後悔したので、ここで友人と今後は無理でない限り初日と千秋楽はチケットを取る事を決意したのである。そしてすぐに刀ミュ公式サイトの有料会員限定ライブが決まり、仕事との兼ね合いで昼の2公演は行けないが他は全てチケットを取った。この頃の刀ミュは毎月テレビ出演やPV公開、アニメイトカフェ、衣装展示等一気に情報がくるのでいっぱいいっぱいだったがとても充実していて楽しかった。しかし心のどこかでいつキャス変があるか次にはもう小狐丸には会えないのではないか?と思いながらだったので、プレミアムライブは嬉しさと共に卒業だったらどうしようと一抹の不安もあった。だから行けるだけ行きたかったし、本当なら全通したかったくらいに本当に楽しくて!

チケット運もこの時は本当に良くてほぼ全て前方席だったし、構成もすごく好きだった。ゴンドラで降りてくる刀剣男士はあの時しかみれていない(笑)また、ライブ後のお見送りもあったのが凄かった。今ではありえないだろう、ロープ挟んだすぐ目の前に彼等がいるのだ。初日は1mも離れてなく近すぎて戦いた位に。今剣、岩融、加州、三日月、石切丸、小狐丸とかの順番だった気がするが、はっきり覚えているのが小狐丸がラストだった事だけで他は曖昧です。彼等の前をゆっくり歩きながら言葉を交わしたりうちわを見せて反応をもらったりするのでとても緊張した。私もとにかく小狐丸にだけには何とかしないと!と初日は動揺しつつも大好きだと伝えると、「有り難うございます、主様」と言ってくれたのである。いつもはその他大勢の主である私個人に!お声をかけてくれるばかりか、主様と!言ってくれてその日は興奮して、翌日のお見送りの為のうちわを徹夜で作り仕事に向かったのは若かったから出来た事だと今なら思う。

翌日からは流石に近すぎたのか、彼等との距離が少し離されたし歩くスピードも急かされた。それでも彼等は懸命にこちらの声かけやうちわに反応してくれてとても楽しい時間を過ごすことが出来た。ただこのライブで苦い思い出もある。

千秋楽の日、私は2列目センター、友人が1列目センターというなんとも有難い席を当てていたのだが、開演間際までロビーにて友人達と談笑して座席に向かうとなんと私の席に誰かが座っていたのだ。しかも隣の人と仲良くお喋りをしている。このプレミアムライブは連番での申し込みが出来ない為隣がたまたま友人なのは考えにくい。どうしたものかとステージ前に控えていたスタッフさんに事情を話し、その方に声をかけてもらうと彼女は2階だった間違えたと言って去って行ったのだ。座る席を一つずらしてしまった、なら分かるけど2階と1階を間違える?と疑問に思ったしこのまま私が仕事で遅くなって途中入場とかだったら彼女が私の席で楽しんでいたと思うと…本当に勘違いかもしれないし、そうではないかもしれない。皆さんもそういう人がいるかもしれないので気をつけて欲しいです。

そしてここでもまた、発表があった。あの、厳島神社公演である。本当に嬉しかったまた次がある、それだけでも嬉しいのにそんな国宝でやらせてもらえるとは…刀ミュは凄いことになるとは思っていたけど、想像を遥かに越えてくるのが恐ろしい。しかしその前にシブヤノオト出演と幕末天狼傳が始まるので本当に息つく暇がない。

2度目のテレビ出演シブヤノオトは観覧が友人と共に当たりハガキ1枚で2名入れる為互いに友人を連れてなんと4人で観覧することができた!しかもここで奇跡が起きたのだ。NHKの観覧はハガキを見せそこで座席が決まるのだが、友人グループは早めに会場へ入り、私ともう一人は仕事がある為会場へ時間ギリギリに入場し、ロビーで先の友人と落ち合い席を確認するとなんと私達の後ろの席が彼女達だったのである!こんな奇跡が起きるのかと笑いながら四人で席に向かうと更に奇跡が。列は7列目だがカメラがはいるので前の座席はなくそこが実質の最前列だったのだ。絶対にハガキを当てて最前列に入るという私の日々の念が叶ったのだと凄くびっくりした。

ペンラは配布されたものもあったが、さにわ達は自前のペンラとうちわがあり、使用して大丈夫かスタッフに確認して使うようにはした。他にも色んなアーティストが出て来て刀ミュは最後の収録で、ずっとまだかまだかとソワソワしていたが、登場すると録り直しもなく無事に終わり楽しかった。まだテレビ番組としても出演し始めの頃だったけど、盛り上がりはすごくてアウェイじゃないよと、思えるくらいでした。

そしていよいよ幕末公演。私は元々新撰組が好きだったので幕末は演目として楽しみにしていたが、刀ミュのトライアルからパライソまで見ても断トツで幕末が好きなストーリーです。初日は嗚咽を漏らしそうになる程泣いてしまい、二部が全然頭に入りませんでした。あつかしから趣向を変えた作品で、本当にやりたかった方向性が見えて感動したのもある。

正直、虎徹の二人はテニミュの某大石と某幸村時以来のずっこける位の音痴でびっくりしたけど(笑)そこもまた公演を重ねるうちに不協和音から脱していくのが2.5次元の楽しみでもあるので今では笑い話だと思っています。

そんな幕末公演だけどまさかの千秋楽が国内ではなく、中国に移されたのは当時凄く怒った。後出しだし、せっかく千秋楽のチケットを取ったのに…公演が国内千秋楽と銘打とうとも、結局大千秋楽は中国公演なのである。せめて後だししないか、国内公演の間に入れて欲しかったが、当時は海外進出に精を出していたので公式はそうしたかったのであろう。その中国公演をする為の劇場もネルケが関わり、こけら落としとして刀ミュを上演することになり、その発表会にはまさかの中国ネルケ会員から抽選であたった人達が招待され、幕末メンバーのライブショーを見れたのだから国内ファンから反感を買ったのは言うまでもない。私もその頃の中国贔屓にはうんざりしていたが、大千秋楽が見れないのは悔しいので友人とチケットを取り遠征を決めた。本当に彼女が沼に来てくれてよかったと思う。海外遠征してくれる友人がいるのは心強い。

そうこうしていると厳島神社公演が迫る。これも連番不可確か1000人程度しか入れない貴重な公演だったが執念で当選し友人二人と共に広島へ向かった。前日はどしゃ降りで彼等のリハも大変だったと後のインタビューであったくらいだが、当日は晴天で暑かった。3人でフェリー乗り場近くのホテルを取っていたのでまずはホテルに向かい、支度を済ませてから宮島へ向かう。当時刀ミュ公式が宮島観光の事前特番の配信を岩融役佐伯大地くんと、今剣役大平峻也くんの2人でおこなっていて、私達もそこへ向かうがやはり同じ目的の人が多く大変賑わっていた。そうして時間を潰し夜になり入場すると厳かな雰囲気に息を飲んだ。また、入場時にマフラーとホッカイロ、帰りのフェリーの時刻表が配られ刀ミュの心意気に大変嬉しくなった。プレミアムライブの時も入場特典として手拭いが配られたが、ここでもマフラーを貰えるとは思ってもいなかった。

私の座席は段差のない埋もれ席だったが、この会場にいられるだけでも有り難かった。皆貰えたマフラーは使わずにいたが、スタッフさんから白いマフラーにも意味があるので着けて欲しいと案内があり皆が一斉にビニールを開けたのは面白かった。夜の神社は危ないので私達を守る為に白いマフラーを用意してくれるなんて…

風も穏やか、波も穏やか。夜空には月が綺麗に浮かんでいる。神様が祝福してくれているかのような雰囲気の中、すぐ横にある音響ブースから始まる合図が聞こえた。「楽しんで」カウントダウンの後に聞こえたその言葉に私はぶわっと鳥肌がたったのを今でも忘れられない。

会場の空気もいつもの公演と違い、物々しく、緊張に包まれていた。登場した彼等は正に神様だったから。暫く呼吸をするのを忘れていたくらいに。記念すべき公演であり、私の人生において忘れられない出来事の一つとなった。こんな機会を設けてくれた厳島神社の関係者さん、刀ミュ公式の皆様には本当に感謝です。

公演最後にキャストがステージを練り歩く際、周りが手を振っている中私は拍手を止められなかった。有り難うの気持ちを表したかったのでそうしていたのですが、小狐丸が通る際目をあわせて(くれたと思ってます!)お辞儀してくれたのも嬉しかった記憶。

興奮冷めやらぬ中2人と合流しホテルに帰ったがずっと感想を言っていた気がする。翌日も宮島へ行き、厳島神社へお礼参りをしたりした。昨日の特設ステージを解体してる最中だったので、明るいところで見た彼等の足場など記念に写真に納めたり立ち寄ったカフェだお店の人に昨日のはなんだったんだと聞かれたり、凄く楽しい遠征でした。

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