デザイナーになった理由ととある決意

4月。
継続的なものや、新しいプロジェクトが始まり、会社の席替えがあった。
私は出向になり、一時的に追いやられる形で窓際の席になった。
同じオフィスなのに、席が変わるだけで社内の印象が全く違う。
目の前の景色、四方から聞こえる話し声、コピー機まで歩く距離、トイレまでの道のり。
入社して4ヶ月の私にとって、実はまだまだ新鮮なことばかりだ。

今日、とあるエンジニアさんの会話が断片的に聞こえてきた。

「人数が多い・・・出荷されるから・・・」
「デザイナー(笑)かっこわらい・・・とか・・・」

後で知ったけど、「出荷⇨出向」という意味らしい。(10年前はよく使ってたとか。)
私たちの出向を出荷って表現するんだ・・・何か家畜か野菜みたいだな。なんて思った。初めての出向なので、妙なワクワクしかなく、特に嫌な気はしなかった。

問題は「デザイナー・・・」のくだりを聞いた時だ。
それを聞いて夜お風呂の中で、

「私は一体何でWebデザイナーになったんだろう??」

とぐるぐる考えていた。
新卒では一般事務として働き、請求書の作成や、工場の受注票をまとめたりしていた。デザイナーになったのは次の会社にいた時だ。
携わっているサイトのデザイナーがいないからと声がかかったのがきっかけで、今日までWebデザイナーとして8年近く日々を過ごすことになる。
こんなにもデザインについて学び、のめり込むなんて8年前の私は思っていなかっただろうな。

今の会社で出向が決まってから、この4ヶ月で学んだ社内のデザイナーの立ち位置や認識が何となくわかってきたような気がする。
ゲーム会社なので、Webデザイナーは二の次だ。
優先順位的にデザイナーは低いのではないかと思う。
当然受ける扱いや印象もそれなりだ。

そこで、私がデザイナーとして生きるために、この会社で何が学べるかを意識的に見つけなければいけないと危機感を感じた。

(1)この業界はどんな性格の人種がいるのかを見る。
(2)出向先で他にどんなWeb制作の会社があるのか詮索する。
(3)Webデザイナーが少なく、女性も少ない自社で、女性が、Webデザイナーが、どんな道を築き仕立てあげられるのかを模索する。
(4)模索した上で、Webデザイナーが仕事を取れるようになる道を作る。

これを念頭に置き、明日も会社へ行ってきます。