見出し画像

day14―瞑想と心拍変動、さらに性格特性との関係

Takahashi, T., Murata, T., Hamada, T., Omori, M., Kosaka, H., Kikuchi, M., ... & Wada, Y. (2005). Changes in EEG and autonomic nervous activity during meditation and their association with personality traits. International Journal of Psychophysiology, 55(2), 199-207.

数息瞑想を実施した際の生理学的変化

#100daysOfAbstract

背景

瞑想は、休んでいるが警戒している状態(deeply restful but fully alert state, Mason et al., 1997)。数息という禅瞑想の一種によって生じる変化を、EEG(脳波計)と心拍計を用いることで詳細に分析する。
数息は呼吸をはくタイミングで回数をカウントする営みで、100までカウントしたらまた1から戻って繰り返す。注意を呼吸に向けているため、呼吸瞑想の仲間といえる。

手続き

20人に1日がかりで一斉に実施。メトロノームに合わせて呼吸をするという統制条件を15分実施後、30分の休憩を挟んで15分の数息瞑想を実施。

結果

統制条件に比べ、瞑想条件ではF3、F4のtheta、F領域、C領域のlower alphaが有意に上昇。LF/HFは有意に減少。性格と変化率の相関をとると、lowere alphaと新しさを求める傾向、theta powerと不利益を避ける傾向に正の相関、LF/HFと新しさを求める傾向に負の相関が見られた。

考察

瞑想により身体内部への注意が深くなり、alphaが上昇した。その結果交感神経の活動を抑制した。性格により瞑想の状態に差がある可能性。

いいなと思ったら応援しよう!