両親2人とも要介護だった⑭
両親が住んでいた家を出てしばらく経った頃。
隣の家から「ゴミを放置して行く人がいる」
と苦情が入っていました。
空き家を放置する訳にもいかず
父に時間をかけて説明して売却することになりました。
今後の介護費用を考えても空き家の維持を考えても
もう売却するのがベストの選択でした。
↑その頃はまだ「不動産を活用して家賃収入を得る」なんてこと
知らなかったんですよ〜。ちょっともったいないことをしました。
知り合いの不動産屋さんに連絡し
家を査定してもらい、査定金額は
ちょっとまとまった金額になりそうな感じでした。
これで今後の介護費用も何とかなりそう!
と喜んだのですが、父は軽いながら認知症です。
司法書士の方にも来てもらい
正式な契約の前に父の状態と売却の意思を確認、
手続きのスケジュール確認などを行います。
しかし売却の手順や必要な書類にハンコを押す段階になって
父がゴネ出してしまいます。
「この家は、自分がローンを組んで買った家だ。
40年も住んでここで子育てしてきた家だ。
家を売るなんて考えてない❗️
もう少ししたらここに戻って来るんだ❗️」
と言い張って聞きません💦
その場にいた全員の血の気が引きました。
これまでしっかり説明して納得したはずなんです。
色々準備してここまで漕ぎつけたのに
何だって今さら……❗️❗️❗️
「じいちゃん❗️何言ってんのよ❗️
家は売るって決めたでしょ❗️」
ここで話が頓挫しちゃったら
両親2人の介護費用がどうにもなりません。
一同が凍りつく中、担当の不動産屋さんは
「お父さん、そうですよね。分かります。
ここでずっと暮らして来た愛着のある家ですもんね。
直ぐに売る気持ちにはなれないですよね。
その気持ちすごく分かります❗️」
不動産屋さん、ナ〜イス!
父の気持ちを汲み取った、申し分のない対応でした。
不動産屋さんが上手に対応してくれたおかげで
その後は父もごねることなく、スムーズに手続きに
進むことが出来ました。良かった〜❗️❗️❗️
その後スムーズに買い手が見つかり
私も小学生〜21歳まで住んだ家は更地になり
現在は新しい家が立って、新たな住み手の方の
マイホームになっています。
もうちょっと父の病状が進んでいたら、
家を売るにも、中々売れない時期だったら……
とか思うとその時に売却をして
本当に良かったと思います。
↑まだ両親が元気だった頃のお正月。家の茶の間での様子。
まだ長女が生まれる前ですね。
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