両親2人とも要介護だった⑪
母や父の毎日も大切ですが
もうこの辺りで今後の生活の仕方を組み替えなければ
私たち家族全員がめちゃくちゃになってしまいます。
ケアマネさんにも「母が入所できる特養ホームはないか」
探してもらっていましたし、私たち夫婦も
入所出来そうな施設はできるだけ資料を取り寄せたり
見学に行っていました。
ただどこも入所待ちの人が100人単位でいるところばかりです。
この頃は母と常に一緒に居る認知症の父の
苛立ちが募ってきていました。
そのイライラが暴言やちょっとした暴力になり始めて
「これは本格的にまずい!」
担当のケアマネさんと何度も話し合い、
特養ホームに正式な入所とは今すぐは行かないが
よく利用していた
「ショートステイ」を緊急避難的に延長させる方法がある、
と聞きました。
ショートステイを多用するのは費用面で負担が増えます。
支払う金額が増えてしまいますが
もうすでにそんなことを言っている場合では無くなっていました。
→幸いなことに、父は公務員でしたから
年金も多くはないですが、まずまずの金額でした。
母の入所にあたっての費用はしばらくは母本人の年金と
父の年金でなんとかなりそうです。
ただ、父が退職した時にもらったはずの退職金は
母が脳梗塞で倒れるまでに旅行や墓所の購入、
家のリフォームなどで散財してしまっており、
手元にほんのわずかな残金があるだけでした💦
この両親の「入ったら思う存分使う」の金銭感覚は
身近に見てきた私にも受け継がれ
その後修正するのに非常に苦労しました。
これまでよくショートステイで使っていた、
青葉区愛子地区の特養ホームに
準備が出来次第、ショートステイで入所してもらう。
事態が逼迫している訳ですから
正式入所の順番待ちも早めてもらえるとの事。
→入所の順番が回ってくる、ということは
つまりこれまで入所していた
誰かが他の病院に入院をしそのまま戻ってこないとか、
亡くなったことを意味します。
そのころは母の施設入所の準備と同時に
私たち家族の引越しも決まり、その準備も進んでいました。
不自然に家族が別れて住まなくても良いように
今よりも広い部屋。家族の通勤や通学の便を考えて
まちなか居住である事。
そして我が家の支払い能力を上回らず
住宅ローンが組める不動産であること。
広さはちょっと妥協しましたがその他については
どうにか条件をクリアする新しい住まいが
母の入所とほぼ同時期に決まりました。
本当は新居に母と父も含めた6人で
住むことを考えていた家でした。
↑母と幼い私。どこかにお出かけしたんでしょうね。
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