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8月の満月Sturgeon Moon

そろそろ8月の満月ですね。Sturgeon Moonと言います。
アメリカは各月の満月に夫々名前を付けていますが、これはインディアンの風習でした。彼らは原則太陰暦だったからね。そのインディアンたちが付けた名前の英語解釈を使用しているわけですが、ケルト語、アングロ サクソン語、中世英語、ネオ ペイガン語の名前もあるからそれほど厳密ではないですね。

Sturgeon Moonのスタージョンとは、もちろんチョウザメのことです。五大湖に生息する rock sturgeonあるいはLake sturgeonのことです。北米産チョウザメの産卵期が8月でして、五大湖に住むインディアンにとって最も重要な収穫期だったんです。彼らにとってチョウザメは極めて重要な蛋白源だったわけです。

五大湖のチョウザメは巨大です。体長は2mあまり体重は90kgぐらいは悠にあります。 ウロコはなくザラザラした肌をしています。生息範囲は、ハドソン湾からミシシッピ川まで北アメリカです。しかし今は激減しており、なかなか見ることはない。
・・ちなみに余談ですが、最近中国のハシナガチョウザメPsephurus gladiusが絶滅したニュースがありましたね。2019年12月23日付けで学術誌「Science of the Total Environment」に発表された論文です。主たる原因は乱獲とダム建設だったようです。
ハシナガチョウザメは揚子江を中心に生息してました。体長7m級の最大魚でした。長江の濁った水の中で、刀のように長い鼻先を使って電気信号を探知し、甲殻類や魚などの獲物を捕らえて暮らしていた古代魚です。

五大湖のチョウザメも同じく古代魚です。ハシナガチョウザメPsephurus gladius絶滅の記事を見た時・・僕はあの「オンタリオ湖のパンダ」のことを思い出してしまいました。
その優雅な姿はニューヨーク水族館で見ることができます


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました