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夫婦で歩くブルゴーニュ歴史散歩/1-1 古都ボーヌのパストグラン

https://www.youtube.com/watch?v=o9UgebhHBd0

「ボーヌへ来ると、赤ワインはいつもパストグランPasse-tout-grainsね」ランチの時に、嫁さんが言った。「ブルゴーニュに来たらな。ムリにピノにしない。メゾンでパストグランはないが、普通に町で食事するなら、こっちの方がジャストフィットだ」
テーブルの上にはBourgogne Passe Tout Grains Les Chapitres de Jaffelinのボトルが乗っていた。
https://www.maisonjaffelin.com/

昼をちょっと回ったところだった。➀Le Central Boutique-Hôtel(82 Rue Victor Millot, 21200 Beaune)にいた。一階のレストランにいた。
https://lecentralbeaune.com/
いつもなら昼は他で済ます。朝食はここのビュッフェが毎日だからね。でも今日はオスピスト・ボーヌの傍で毎週土曜日に開かれるフリーマーケットへ出かけて、草臥れたからそのまま一度ホテルへ戻ったのだ。
それでホテルのレストランにした。

セントラルブティック・ホテルLe Central Boutique-Hôtelは古いしエレベータ無いし(だからいつも予約で2階にしてもらう)ボーヌの町みたいに時間の中へ取り残されたようなところだ。嫁さんはイマイチ気に入らない。僕は好きだ。住空間はきちんとリニュアルされてる清潔だしね、スタッフもいい。ここ10年あまり何回か通っているが人が殆ど入れ替わっていないのは、ホテルとして安心の印だ。
それでも、すぐ傍で水曜・金曜に開かれているマルシェは気に入ってるようで「え~またぁ?何日くらい?」といつも言う。滞在中ずっと此処にしなければ、まあ文句はないようだ。
ん~近代的な至れり尽くせりだけがホテルの醍醐味じゃないんだけどなぁ。ま。しょうがないでしょ。

40年ほど前に・・まだ西ドイツの会社で働いていた頃、毎週金曜日はparisへ出てた。仕事仲間にボーソー族が多くてね、彼らは会社が午前中に終わると、そのままアウトバーンへ走りに出かけてた。大抵はパリまでコーヒーを飲みに行く。700kmばかりかけてね。それで彼らは「600mi-Straßentänzerin」と名乗っていた。マイル表示なのが良いだろ? 
僕はいつもその彼らの「コーヒー飲みに行くぞ!」に相乗りしてparisへ出かけてた。そして月曜日早朝に列車でもどる・・という生活だ。
そのとき、ホテルはいつもサンドニの木賃宿かモンマルトルの丘だった。もちろんベッドバグくらいは平気でいる。隣の部屋でオネーサマが一時間ごとに入れ替わって、同じように「C'est agréable!」とか「Je me sens bien!」なんて叫ぶのを聞きながら寝るのだが、別に僕はアレはアレで旅の趣きと云うことで許容出来るのです。
街に生きるというのは、そういうもンです。
まあでも、そんなのは「あなたの趣味!」と云うことで、ゴリ押しはしない。でもセントラルブティック・ホテルは良いホテルだよ。たしかに古びてはいるが・・

今回は➁L'Hôtel de Beaune(5 Rue Samuel Legay, 21200 Beaune)へ2泊して、金曜日に此方へ移った。土曜日のフリーマーケットのためだ。

L'Hôtel de BeauneからLe Central Boutique-Hôtelまでは歩いて5分くらい。
距離は歩いて5分くらい。自分たちでバゲッジをゴロゴロ押しながら移動した。
エレベータはない。だから2階を指定してる。階段は狭い。でも僕らみたいな年寄り夫婦だと必ず店の人が荷物運びを手伝ってくれるから問題ない。


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました