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小説日本国憲法 3-13/孤軍奮闘する佐藤達夫

3月4日月曜日、松本は佐藤/白洲及び外務省通訳官の小畑薫・長谷川元吉そして岩倉内閣書記官を伴ってGHQ 民政局を訪れた。6人は六階601号のホイットニーの執務室へ通された。ホイットニーとケーディス、ハッシー、ラウエルの4人が待ち構えていた。

開口一番、松本が通訳を介さないままカタカナ英語で居丈だけに「本日持参したものは、日本側草案が閣議決定を経ていない試案である」と言った。最初から喧嘩腰だった。風呂敷包みに入れてあった草案30部は佐藤からGHQ側の4人へ手渡された。
「それは君らの問題だ。」にべもなく言うと、ホイットニーはケーディスに合図した。
「Dr.松本とMr.白洲以外は隣の部屋で待機してくれたまえ」そういうとケーディスは佐藤・小畑・長谷川・岩倉を隣の602号室へ案内し、そのまま松本の持参した草案を数部持って退室した。

ケーディスはそれを奥の小部屋で待機していたゴードン中尉と、ベアテ・シロタにそれを渡した。「頼むぜ、出来た分から随時届けてくれ。」と言った。ゴードンとシロタが大きく頷いた。
ケーディスが601号室へ戻ると、全員が沈黙したままだった。
「翻訳したものは逐次、ここへ届けられる。それをもって隣室で話し合ってくれ。」ホイットニーはそう言うと、誰とも握手せずに退出した。後を追おうとした白洲の手を松本が掴んだ。自分だけでは心もとないと思ったのだろう。
・・ところが。翻訳の最初の一枚が中々上がってこない。
しびれを切らしたケーディスが「確認してくれ」とハッシーとラウエルに言った。二人は中座した。二人が奥の小部屋に行くと、ゴードンが他の通訳官と議論しているところだった。
「まだか」ゴードンにラウエルが言った。
「使われている用語が難解です。まともじゃない。」ゴードンが言った。
「難解? どういうことだ?」
「・・例えばhohitsu輔弼。こんな言葉は英語にはない。おそらくラテン語にもないだろう。そんなのが随所に散りばめられている。」
「畜生、あの爺め」ハッシーが呻いた。
ハッシーは601号室に戻ると、その旨ケーディスに耳打ちした。ケーディスが小さく笑った。
「OK、ハッシー中佐、隣の部屋にゴードン中尉とMissシロタを呼んでくれ。そして二人が来たら。もう一度声をかけてくれ。」ケーディスが言った。

佐藤達夫は「日本国憲法誕生記」の中で、このときのことを書いている。
実は最初、佐藤はこの会談に参加する予定ではなかった。ヨレヨレな事務服代わりの背広姿だったという。そのうえ長靴を履いていた。前日から降っていた雨が月曜日の朝も残っていたからだ。それが登庁すると、突然松本に「佐藤君、君も同道してくれ」と言われたという。佐藤は一度もGHQへ行ったことが無かったし、関係するGHQの人間とも全く面識は無かった。
しかし松本と同道することは法制局の業務「意見事務」の一環とも云える。佐藤は松本と共にGHQを訪ね、呼び出しがあるまで待機のつもりで、外務省通訳官の小畑薫・長谷川元吉、岩倉内閣書記官と共に602号室で席に着いて待っていたのである。
そこへ、ハッシーとラウエルが、ゴードンとシロタを伴って入ってきた。ラウエルが二人を紹介している間にハッシーは601号室からケーディスと松本/白洲を呼んだ。
全員が揃うと、ケーディスがパン!と手を叩いた。
「さあ! 翻訳を始めましょう!」

ところが、いざ会議が始まると、最初からケーディス大佐と松本蒸治が真っ向から対立した。きっかけは「輔弼」である。
ケーディスは輔弼をアドバイスと解釈した。これでは我々が言う「アドバイス・アンド・コンセントadvice and consent」の一部しか取り入れてないと言った。そしてコンセントを加えると共に「協賛」も加えろといった。
これに対して、松本は「輔弼」はアドバイスだけではなくコンセントも含む言葉であるので、これで充分である。それに協賛と云う言葉は、帝国憲法上帝国議会にたいして使用しており、これを重複して使用するのはおかしい。陛下は本来内閣のアドバイスなしで国事に関与できないので、輔弼で充分であると、重ねて言った。この応酬だけで20分も費やした。
ケーディスは、きわめて優秀な弁護士である。松本譲治は国内有数の法学者である。二人の議論は白熱した。その中で、松本が言った。
「貴君らの使用する英語では、”あなた”をただひとつ”you”と云う。しかし日本語には無数の”あなた”がある。あんた、お前さん、われ、汝、そち、そなた、お主、うぬ、御身、御許、此方などなど無数にある。」日本語の語彙は輻輳的であり、相互の立ち位置で言葉そのものも変わると、松本は言いたかったのだろう。
その松本にすぐさまケーディスが言った。
「そんな言葉だから、日本は非民主的な国なのだ。」
松本は激高した。そして白洲の通訳を待たずにカタカナ英語で言った。
「諸君らは何しに日本へ来たのか。日本語を直しに来たのか?!」
この言葉にケーディスも顔を真っ赤にして怒り始めた。手がブルブルと震えた。
「少し休憩しませんか?」白洲が言った。
ケーディスが大きく息を吐いた。
「そうだな。そうしよう。」
こうして会議は1時間もしないうちに、一時休憩に入った。
ケーディスらは自室に、ゴードンとシロタは翻訳用に用意された奥の小部屋に、松本ら日本側はそのまま602号室に残った。
松本の激高は暫く収まらなかった。白洲は退室して食堂に昼食を運ぶように指示した。ポークビーンズとコーヒーが松本の前に出た。松本は一口食べると露骨に嫌な顔をした。
「私は帰る。午後の閣僚懇談会に出る。佐藤君。」
「・・はい?」佐藤は応えた。
「あとは、君に任す。対応してくれ。」
「・・私が・・ですか?」
「そうだ。頼む」そういうと松本は、佐藤の返事を待たないまま席を立った。その後を急いで白洲が追った。
エレベーターに乗ると白洲が言った。
「佐藤君で大丈夫ですか?」
「問題ない。あの草案の大半は彼の手によるものだ。誰よりもあの草案については、彼が詳しい。任せておけば大丈夫だ。それに私がいれば、纏まるものも纏まらなくなる。」松本はぶっきらぼうに言った。
白洲は玄関まで送ると、そのまま6階602号室に戻った。戻ってみると、全員に軽食と飲み物が出ていた。佐藤は一心不乱に持参した草案を読んでいた。
「松本博士が、よろしく頼むと言ってた。」白洲が言った。
佐藤は苦笑いしながら頷いた。

午後から会議が再開すると、ケーディスとのやり取りは全て佐藤が受けた。
「私はあまり英語は得意でない」佐藤は後日そう言っている。それをカバーしたのは外務省通訳官の小畑薫・長谷川元吉だった。松本退室後の会議は、冷静にしかし極めて緊密に行われた。そして以下のように修正確認が行われ、確定草案が作成された。

前文、第1章、第2章については、総司令部案がそのまま使用された。 ケーディスはこのことに執拗なほど拘ったからだ 。 なので、前文については総司令部案がほぼ完全に復活した。

「第1章/天皇の部分」
(1)三月二日案では第1条の「天皇ハ……日本国民統合ノ標章タル地位ヲ保有ス。」とあるが。「保有」は、maintain であって、今までの姿をそのまま維持する意味であり、天皇の地位を根本的に変える趣旨に反するとして、「保有」の語は削除された。

(2)皇室典範は、総司令部案のとおり、国会の議決を経るものに変更された。

ここに三月二日案は皇室典範についての天皇の発議権に関する補則の規定を加えていたが、これは削除された。

(3) 三月二日案第3条及び第7条において advice and consent に当たる訳を「輔弼」とした点が問題とされ「consent」の訳として総司令部側は「承認」の語を主張したが、日本側は内閣が天皇に「承認」を与えるというのは不適切と主張し、日本側から提案した「輔弼賛同」となった。

このとき、ベアテ・シロタに、ケーディスが「なぜ承認が不適切なのか?」質問している。
「それは”恐れ多い”ことだからです。」とシロタは応えている。日本で育ったシロタは、日本人が持つ不敬への禁忌感を理解していた。
「なんだ?そのオソレオオイと云う言葉は?」ケーディスは言った。
「陛下に対する心です。民が陛下に承認するなど有り得ません」シロタは応えた。
「ふん!」ケーディスは鼻を鳴らした。それでも。三月二日案において削除した「認証」の語は復活した(第7の5、第7の6)。

「第2章/戦争放棄」
これについて、日本側三月二日案は、総司令部案と多少違っているが、別段異議は出なかった。
後日、これについてケーディスは言っている。
「9条第二項は、交換条件だった。我々は日本側が強行に反対すれば取り下げるつもりだった」と。いとも簡単に戦争放棄を受け入れられたことが不思議だったようだ。

「第3章/国民の権利及び義務 」
ケーディスは、日本側三月二日案がGHQ案と全く違うことに強い不満を示した。

(1) 三月二日案において検閲通信の秘密などの条項に付されていた法律の留保に関する規定は、濫用のおそれありとして拒否された(第19)。

(2) 刑事手続に関する反対訊問、その他証人及び弁護人の獲得に関する規定を削除するなど、三月二日案において簡略化していた部分も、従来の悪例を閉ざす必要があるとして、GHQ案に戻された(第33)。

(3) しかし「土地及一切ノ天然資源……」の条文は、総司令部側もその削除に同意するなど、日本側の意見が取り入れられた点もあった(第27)。

GHQ案の中にあった「奴隷規定」について、佐藤が苦笑しながら「日本には奴隷も農奴もいませんよ」
その言葉に、ケーディスは納得した。「奴隷規定」は削除された。

「第4章/国会」
 (1) 参議院の組織に関する日本側の案は拒否され、両院とも全国民を代表する選挙された議員によって組織するものとされた。

(2) 法律案に対する衆議院の優越性について総司令部側から、衆議院の三分の二以上の再可決とする代案が提出され、日本側はこれに応じた。これについては、同年1月に発表されていた自由党案の中に同種の規定があった。

「第5章/内閣 」
(1) 三月二日案の国会閉会中における緊急措置に関する規定(閣令の制定:三月二日案第76条)は、総司令部側の反対が強硬であり削除された。

(2) 命令に罰則を委任しうる道を設けておきたいとの日本側の希望により、第69の6ただし書に「特ニ当該法律ノ委任アル場合ヲ除クノ外」を加えた。

作業が半分ほどまでいった段階で、白洲が601号室へ呼ばれた。ホイットニーが戻っていたのだ。白洲は厳しい表情で戻ってきた。
「どうしても今夜中に完全版を完成させるように言われた。」と言った。 「無理ですよ。どれも未完成な元稿ですよ。両者がこれを基本として協議するためのものくらいしか作れませんよ。」佐藤は言った。全員が佐藤の顔を見た。
「どうしても3月5日に必要だそうだ。理由も聞いた。私も納得した。何とか作って欲しい。」白洲が言った。
「私の一存では応えられません。松本博士のご意思を確認してください。」
佐藤に言われて、白洲はすぐに松本の家へ電話した。繋がらなかった。所在の確認で何ヶ所か電話したが、自宅にいることは間違いない。仕方なく岩倉書記官に車で行ってもらう事にした。
「いいタイミングだ。夕食にしよう。」ケーディスが言った。
出てきたのは、軍用携帯食だった。それでも当時の日本ではとっても拝めない豪華なものばかりで、日本側の佐藤たちは呆気に取られた。
「松本博士が召し上がられた豆の煮付け(ポークビーンズ)とは、大違いですな。」佐藤が言った。
「それだけ、彼らもリキが入っているということだろう。」白洲がフォークを片手に応えた。
食後、すぐさま作業は再開した。
しばらくすると岩倉書記官が木内副書記長を伴って戻った。
「どうでした?」白洲が言った。
「在宅されておりました。」「それで?」重ねるように佐藤が言った。」
「キミのほうで然るべくやってほしいとのことでした・・」岩倉が言った。
「然るべく?」佐藤がオウム返しに言った。
「はい。そう言われました。」
「・・そうですか」佐藤は拳を握り締めた。「いざとなれば、俺は承認していないと言い出して、私に腹を切らせるつもりだな・・」佐藤はそう思ったに違いない。
作業はそのまま続けられた。ケーディスらは、極めて協力的だった。
ゴードンとシロタだけではなく、他にも漢字の読める尉官が参加し、辞書と向かい合いながら相応しい語句の選び出しをしてくれた。いつの間にかGHQ側は民政局の殆どのスタッフが作業に参加していた。
「こりぁ、ここでは無理だ。」ケーディスが言った。「引越しだ!」
彼の号令一喝、全員が602号室から、憲法草案を9日間で作り上げた大会議室に移動した。いみじくもまた、同じ会議室が憲法草案制作に使用されたのだ。なんという運命のいたずらだろう。
GHQ民政局の主要スタッフは、そのまま誰も帰宅しなかった。そしてケーディス/ハッシー/ラウエル、そしてヨレヨレ背広と長靴姿の佐藤達夫を中核として、全員が一丸となって奔走したのだ。もし彼らの協力がなければ、とても一晩で完成するのは無理だったのでないか・・筆者は、この経緯を伝える記録を読みながら、そう思った。
今日中に完成させるという意思で全員が一丸となったことで、不眠不休のまま作業に当たった佐藤ら日本側も、折れることなく立ち向かえたのではないか。

夜が明けた。3月5日火曜日。窓から見える朝の景色は穏やかだった。 朝食のとき、同席したケーディスに佐藤は声をかけられた。「Mr.佐藤。この修正に基づいた完全な英語版も本日中に作成しなければならない。その制作に君も参画してくれないか?」ケーディスが拝むように言った。
佐藤は隣に座っていた白洲を見た。白洲は大きく頷いた。
「仕上がったものは逐次、幣原総理に渡るようにします。」白洲が言った。松本にとは言わなかった。
おそらくホイットニーがマッカーサーに、明日まで提出すると言ったのだろう。でないとワシントンの第二回極東委員会会合に間に合わない。白洲はそう思った。20時間に及ぶ緊密な会議のおかげで、両国担当者間で信頼と敬愛の心が生まれていた。それを無にする必要は無い。白洲はそう判断した。
佐藤は「わかりました」と言った。 食事後、残分の修正に入った。

「第6章/司法 」
(1) 総司令部案、三月二日案では基本的人権に関する事件以外の事件において国会の再審を認めたが、日本側は三権分立の見地から最終審はあらゆる場合最高裁判所ということで徹底すべきとし、再審の規定は、削除された。

「第7章/会計 」
(1) 三月二日案は、総司令部案第76条の「租税ヲ徴シ、金銭ヲ借入レ、資金ヲ使用シ並ニ硬貨及通貨ヲ発行シ及其ノ価格ヲ規整スル権限ハ国会ヲ通シテ行使セラルヘシ」を、租税の賦課等はいずれもあとの条文にあるので、重複を避けるため入れなかったが、総司令部側は財政一般について国会の議決に基づくべきことを定める基本規定である趣旨を明らかにしたいとし、全文を改めて要綱第79、現行第83条のような形にした。

(2) 総司令部案第79条及び第80条は、予算の内容を詳しく規定し、また、その増額修正権をも規定したものであったが、要綱第82、現行第86条の形の妥協案をもって代えることとなった。

(3) 総司令部案第82条の皇室財産の国庫帰属に関する部分は、三月二日案では削除されていたが、ほとんど同じ形の規定が復活した。

「第8章/地方自治 」
三月二日案第102条第2項は「地方公共団体ノ長及其ノ議会ノ議員ハ法律ノ定ムル所ニ依リ当該地方公共団体ノ住民ニ於テ之ヲ選挙スベシ。」としていたのに対し、総司令部側から団体の長以外の法律で定める吏員を加えるとともに、それらの選挙について「直接ニ」を加えよとの要請があり、改めた(第89)。

「第9章/改正 」
日本側から総司令部案第89条第2項の「人民ノ名ニ於テ皇帝之ヲ公布スヘシ」について要綱第7に合わせて「国民ノ為ニ……」としてはどうかと提案したが、総司令部側は「国民ノ名ニ於テ」とすべきと主張し、結局そのようになった(第92)。

そして第10条。佐藤はGHQ側が出した冗漫な文章を簡潔にまとめて、ここに移していた。それを読むとケーディスが困った顔をした。
「Mr.佐藤。これは何とか原文のまま使ってくれないか?」
「どうしてですか?」
「実は、この部分はホイットニー准将が自ら書かれたお気に入りの部分なんだ。削除すると絶対に不機嫌になる。」ケーディスは正直に言った。そんな正直な言葉が出せるほど全員に親密感が増していたのだ。佐藤は苦笑した。いずれも使われる者は同じか・・そう思った。
「判りました。そのまま残しましょう。」
「悪いね、ありがたい。」
このホイットニー御製(ぎょせい)は、現在でも第94条に残されている。

「第 10 章/最高法規 」
第3章から削除した総司令部案第10条をここに移した(第94)。

朝一番、白洲の指示で岩倉書記官が出来上がった部分を首相官邸へ運んだ。岩倉が渋江書記官を伴って戻ると、今度は二人で次々と出来上がったものを運んだ。同時に法制局から井出、宮内両参事官、内閣官房官、高橋両書記官が手伝いに入った。しかし松本はやってこなかった。労いの言葉を言うだけのためにも、彼は佐藤の許へ行かなかった。
こうして邦訳全文は午後4時頃、全てが完成した。
 「終了」の知らせを受けて、ホイットニー准将が大会議室に来た。まっすぐ佐藤へ向かい力強い握手をした。
「君のおかげだ。危急存亡のときが越えられる。」ホイットニーは佐藤に抱きつかんばかりだった。佐藤はなんとも不思議な感覚に陥ったという。
「その喜びようは、私たちから見ると不自然に感じられるくらいであった。」と佐藤は後に言っている。私が正対していた法文は、我々のものなのか?彼らのものなのか?なぜこれほどまで民政局が一丸となって協力してくれたのか?同局長が成文終了を歓喜するのか?

そのときのことを佐藤達夫は日記にこう書いた。
「無準備ノ儘、微力事ニ当リ、然モ極端ナル時間ノ制限アリテ、詳細ニ先方ノ意向ヲ訊シ論ヲ尽ス余裕ナカリシコト、寔ニ遺憾ニ堪ヘズ。已ムヲ得ザル事情因ルモノトハ云へ、此ノ重大責務ヲ満足ニ果シ得ザリシノ罪、顧ミテ慄然タルモノアリ。深ク項ヲ垂レテ官邸ニ入ル」
疲れていた。30時間、不眠不休の仕事だった。達成感よりも虚脱感が佐藤を襲っていたに違いない。

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無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました