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夫婦で歩くシャンパニュー歴史散歩7-1-4/シャンパニュ古代都市トロアヘの旅

https://www.youtube.com/watch?v=bIqYVIR0a5Q

ディナーは出かけずにホテルのレストランを予約した。客は僕らを入れて3組。壮年の方ばかりだった。料理のクオリティは高い。ワインはグラスでシャンパンとモンラッシェの白。そして赤はピノのCOTEAUX CHAMPENOISにした。JACQUES LASSAIGNEである。
「JACQUES LASSAIGNEは通年ではないが、COTEAUX CHAMPENOISを作る生産者なんだ。モンギューMontgueuxにある」
「モンギューって聞いたことない。」
「この近くだ。トロワから西へ10kmくらい行った丘陵地帯だ。東を向いて優れた畑がある。シャルドネの里だよ」
「行くの?」
「明後日パリへ帰る途中による。明日は街歩きだ」
「わりと忙しくない?」
「いや、チェックアウトのときに使う車をVTCにしたんだ。それで荷物積んだまま移動しようと思うんだ。帰りはGare de Romilly-Sur-Seineへ出て、そこからparisへ帰る。移動はラクだ」
「ふうん。それで今夜はモンギューのワインなんだ。でもトロワも場所的にはシャンパニューなんでしょ?」
「JACQUES LASSAIGNEはシャンパンメーカーだよ。COTEAUX CHAMPENOISは少ししか作っていない。どちらかというなモンギューはシャルドネの里だ」
「なるほどね。シャルドネなのね」
「うん、『シャンパーニュ地方のモンラッシェ』と云われる丘だよ。クロワcroyes、ル・クロテLe Crotay、ペインPaynsというセーヌ川に沿った平野に向かって緩やかに下る丘陵地帯だ」
「行ったことあるの?」
「ない。でもそうだ」
「ふうん、それを確かめに行くのね」
「そうです」
「よろしい。ワインも美味しいわ」
「ありがとうございます。
モンギューはね、トロワ周辺で唯一のシャンパン農家のある村なんだよ。コートバールCôte des Barという地域だ。
シャンパニューはね、五つにわかれている。
モンターニュ・ド・ランス地区Montagne de Reims/ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区Vallée de la Marne/コート・デ・ブラン地区Côte des Blancs/コート・デ・バール地区Côte des Bar/コート・ド・セザンヌ地区Côte de Sézanneだよ」
「よくまあ、すらすら名前が出てくるわね。そこの泡無しシャンパン・・というわけね。コート・シャンプノワっていうのよね」
「うん。大半が泡入りワインになっちまったシャンパニュー地方で、伝統的なスティル・ワインを作っている稀有の存在だよ。セパージュはピノノワールだからね、品質はブルゴーニューに肉薄している。並みのブルより格段と言える」
「そうね、たしかにね。いいわね」
「クロアは、シャンパニューの南外れだからな。もう少し下へ降りるとブルゴーニュだ」
「近いの?」
「シャブリだと70kmくらいかな。デジョンまでは250kmくらい。地質的にも気候的にも近しい」
食事が済んでから、街へ出た。すぐ近くに➀Cellier Saint Pierre1( Pl. Saint-Pierre, 10000 Troyes)というワイン屋があることをFBで見つけたからだ。
https://www.facebook.com/lecelliersaintpierretroyes
サン・ピエール広場の側だからすぐに分かった。感じいいオーナーさんで、COTEAUX CHAMPENOISが欲しいんだけどとお願いしたら、
・Brison à Noë-les-Mallets/Coteaux Champenois rouge
・Senez à Fontette/Coteaux Champenois rouge/
・Devaux/Coteaux Champenois Blanc
・Morize Les Riceys/Coteaux Champenois rouge
・Serge & Olivier Horiot Les Riceys/ Coteaux Champenois rouge
等が出た。
「あら!白があるわ」
「シャルドネだよ。もちろん。
Le Manoir Champagne Devaux(Ham. de Villeneuve, 10110 Bar-sur-Seine)は、トロアから南東へ20kmくらい離れたD671にある。

http://www.champagne-devaux.fr/


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました