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猫田による猫田のための、ひなたぼっこ

ひなたぼっこがしたいなあ。

そう考えるたびに、
快適ひなたぼっこ専用施設はいつ出来るんだ
って思い願ってしまう。

他力本願め。
自分で作るしかないのだ。

快適ひなたぼっこ専用施設。
ただの空想でしかない。
もしかしたらどこかにあるかもしれない。
あったら教えてほしい。

そこではとにかくひなたぼっこが出来る。
朝から晩までいつまでも。
雨の日も風の日も雪の日も。
暑い夏も寒い冬も。
お天気に左右されない場所。

ほかほかな日光が降り注ぐ空間。
熱くも寒くもないちょうど良い温度。
きっとからりとした空気のなかで、
座ったり寝ころんだりしながら過ごす。

ピクニックみたいにごはんを食べてもいいし、
ためていた本を読んでもいいし、
ゆっくりお昼寝してもいいし、
ただただぼんやりしててもいい。

ひなたぼっこがしたい。
思い立ったらいつでもできる。
そういうひなたぼっこ空間が欲しい。
欲しいのです。

それを作るにはひなたぼっこを知らなければならない。
私は何をひなたぼっこと認識しているのか。

まず、
ひなたぼっこと言うからには
ひなたがなければならない。
雲の範囲が5割以下。
でないと安定したひなたは生まれない。

そして太陽が出ている時間。
朝方が終わって夕焼けが始まるまで。
太陽が日差しを地球に向かって
投げだす頃がいい時間。

ひなたぼっこのひなたは
なんだかぽかぽかしている。
ジリジリ…でなくぽかぽか。
夏の日差しは適してないみたいだ。

これは5秒で調べただけだけど、
太陽がジリジリするのは
地軸の傾きとか太陽の高度によるらしい。
だから夏は太陽がジリジリする。
もうどうしようもない。

それじゃあ
太陽が高くない季節に、
晴れて日差しの差す空の下、
ぽかぽかした太陽光を浴びることを
ひなたぼっこというんだろうか。

ひなたぼっこをするなら屋外が良い。
風も吹いているともっといい。
他所から来た空気は私に新鮮だから、
外でシンプルな空気を呼吸したい。

つまり空気はきれいな方が良い。
排気ガスも埃も水分も
できるだけ混じりけのないといい。

これも5秒で調べたけれど、
ひなたぼっこっていうのは
ひなた惚け在りって言葉からきてるって。
なるほどたしかに、
惚けないひなたぼっこはひなたぼっこでない。

じゃあ惚けられるだけの快適な
環境が必要ってことだ。
最低限座る場所、できれば寝転がる場所。

椅子ならちょうど良い固さがいい。
寝転がる地面もちょうど良い。

音は?
無音では落ち着かないかもしれない。
大音量ではもっと落ち着かない…?

だめだ、際限がなくなってきた。

快適なひなたぼっこ専用施設
そんなものを生み出すには
どれだけお金があっても足りないかもしれない。
魔法を使うしかないかもしれない。

これからもつつましく
よく晴れたいい気候の日に外に出て、
落ち着ける場所に巡りあったらそのときに、
ひなたぼっこをしていくしかないのか。

それもいいや。

猫田による猫田のための、ひなたぼっこ。

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