猫田による猫田のための、ことばのはおとのにゃんこパフェ。
ことばのはおとのにゃんこパフェ。
ことばのはおとのにゃんこパフェとは、
京都の天神に位置する町家ブックカフェ
「古書と茶房ことばのはおと」にて提供される、
かわいらしいにゃんこのトッピングされたパフェのこと。
ねこはかわいい。かわいいは正義。
世界でおよそ真実とされている事象の一つ。
パフェは美味しい。美味しいものは正義。
これもまた同様である。
その二つをドッキングさせたのがにゃんこパフェ。
つまり、にゃんこパフェは正義。
「かわいらしいにゃんこがトッピングされた」
とはどういうことなのか説明していかなければならない。
パフェにあしらわれたにゃんこというのは、
その全身を食べられるもので構成したにゃんこ。
食べ物をかわいらしい生き物に形作る技術…
それは並大抵の人間には会得できない代物。
かわいい生き物をモチーフにした食べ物というと、
私はミスタードーナツのピカチュウのことを思い出します。
SNS上でもよく画像が上がっていたり、
私自身の目で確かめたりもしました。
ピカチュウをかわいくデコレートするのは、
それはそれは難しいことです。
ピカチュウドーナツに関して言えば、
かわいい重視で製造してしまうと購買速度に追いつかない、
そんな効率重視の弊害と言っても差し支えないでしょう。
かわいいを大量生産しようとした結果、
かわいいが犠牲になってしまった例。
にゃんこパフェは違う。
にゃんこは常にかわいさ120%で、
私たちの目の前に現れてくる。
次の画像はあるときの目撃例である
丸っこいフォルム。
こじんまりしたサイズ。
ちいさな垂れ目。
ぷくっとしたひげ袋。
絶妙なバランスを保った顔だち。
すらりしてこまやかな手足。
120%かわいいをその身に宿したにゃんこは、
目が合ったものたちを虜にしてしまうのだという。
本物を目にしたときの破壊力…
人間の思考をかわいいで埋め尽くしてしまうほど。
アイスを基調としt…かわいい。
目は黒ごm…かわいい。
手足にも模様描いt…かわいい。
ひげピンとしてかわいい。
鼻かわいい。
小難しいことを考える能力は消え果て、
私はただかわいいを受容するだけの存在となる。
かわいいの価値を熟知した者がその真価を発揮させるため、
かわいいにステータス全振りさせて生み出したにゃんこ。
にゃんこパフェのにゃんこが120%かわいいのは、
スタッフ様の可愛いへの強いこだわり故であろう。
にゃんこパフェはにゃんこだけではない。
パフェ全体としてかわいい。
特に昨今のかわいい度の爆上がり具合は尋常でない。
なんだその後ろに刺さっているチョコレートのハートは!
そのハロウィン醸し出したかぼちゃはどうした!
なんでベレー帽なんかかぶっているんだ!
けしからんかわいいではないか!
けしからんかわいい過ぎて人類全員身もだえればいい。
かわいいことこの上ないぱっふぇ。
そのこだわりはまさにいちニャン入魂。いちパフェ入魂。
もちろんかわいいだけではない。美味しい。
美味しさあってこそのにゃんこパフェ。
盛りだくさんに乗せられた季節のフルーツ。
そのフレッシュ感たるや。
私はある秋の頃に食べに行ったにゃんこパフェの、
それはそれは華やかに香るブドウの香りが忘れられません。
もちろんにゃんこも美味しい。
チョコ部分のパリパリな食感も好きだなあ。
かわいいの価値を高めつつ、パフェとしての美味しさも忘れない。
にゃんこパフェに骨抜きにされるゆえんです。
そんなにゃんこパフェを提供していることばのはおと。
そもそもカフェとして、サイコー。
ちょっと市街地から外れた場所に位置していることばのはおと。
若干アクセスが不便かもしれない。
しかしそんなことはどうでもいい。
なぜならサイコーだから。
まず、空間が良い。
町屋の独特で落ち着いた空間。
どの席でも手に取れる位置に並んでいる古書。
ところどころに随所に見られる趣味ゾーン。
次に、メニューが良い。
青春プレートは毎朝食べたい理想のご飯。
にゃんこだけではないスイーツたち。
珈琲についてくるちょっとしたお菓子にも優しさがある。
そして、人が良い。
お店のお二人の漂わせる落ちついた雰囲気。
人柄がこの空間を生み出したのだろうと一目でわかる。
どことなく気品を感じる佇まい。
どこをとってもカフェとしてサイコーなのだから、
通わずにはいられないのです。
2020年5月1日現在、
テイクアウトでのみ営業しています。
お弁当で美味しいごはんを是非。
復活次第にゃんこに貢ぎに行こう。
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