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のら猫から家族 カウントダウンの始まり1

『望み叶って一緒に寝れたよ だけどボクは…』

 

目の前のゴハン

食べることができない。

 

「どうしたマロ」

ノリさんが心配している。

 

その夜、茶の間で粗相してしまった。

ゲコゲコ、グエーもした。

 

夜遅い時間。

サヨさんたちは病院にいくか悩んでいる。

 

少し食欲がでて、ウェットのゴハンを少し食べた。

動けるようになった。

トイレも自分で行けるし。

 

心配したサヨさん、縁側のケージを座敷に移動し

ファンヒーターが置かれた。

 

汚れた体を丁寧に拭いて

ベッドに寝かされた。

 

でも不安で怖くて…

「ニャニャ、ニャニャ」そばにいて…

 

思いが通じたのか

サヨさん用のお布団が準備された。

 

ケージ内の上下移動を見て

「マロ、好きなところで寝ていいよ」と

ケージを開けたままにしてくれた。

 

ボクはサヨさんの足元に丸くなった。

 

夜中、何度か吐いた。

お腹もユルくて…

 

その度にサヨさんは片づけてくれた。

 

「ニャーゴ」サヨさん、ごめん

サヨさんの枕元で囁いた。

 

「ん? マロ一緒に寝る?」

サヨさんが毛布を持ち上げたのでビックリした。

 

嬉しくて、すぐにもぐりこんだ。

中でクルッと向きを変え、

サヨさんの腕枕で眠った。

 

具合は悪かったけど

初めて一緒に眠れたよ。感動!!!

 

ずっとずっと一緒に寝たいよ。

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