のら猫から家族 夢を叶えた猫の思い出9
『時々おうち猫』
「あ! 帰って来た!」
ボクは門の脇でずっと待っていたんだ。
そしてノリさんの車が屋敷内にバックしてくる前に、
母屋の前を通ってベランダの前に移動した。
サヨさん「マロ、ただいま。門で待ってたの?」
「ニャニャニャーン」見られてたかぁ…
サヨさん「道路は危ないからね」
「ニャン」承知!
買い物の荷物を運び終わるのを待って
「ニャーオ、ニャーオ」
ノリさん「家の中、入るか?」
「ニャニャニャー」ハイハイハーイ!
3回目のワクチンが終わるころには
家の中への侵入がOKになっていた。
ライチもワクチンを受けたので、
ケンカとか食事とか、いくつか注意して
いれば少しくらい一緒にいても大丈夫だって。
だけどライチは近づくと「シャー」ってするし
猛スピードで逃げるんだ。
でもライチ姉さん、ちょっとドンくさい。
それはそれでおもしろいけどね。
サヨさんは心配なようで、結局ライチはケージの中へ。
ボク専用のベッドも買ってもらったし。
サヨさんのヒザの上や胸の上でニュルン。
サヨさん「マロ、近い近い!!」と嬉しそうだし。
ノリさんのお腹の上でマッタリ。
ノリさん「マロ、重い!」「マロ、熱い!」と楽しそう!
ああ! 今日もお昼寝、安心して眠れる…
それでも命のカウントダウンは止められない…
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