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NYではヴィーガン・ベジタリアンが熱い?!

正直、こんな事が起こるとは全くもって思っていなかった。 

肉や魚が食べれないからと言ってレストランに来れなくなるのは嫌だなー。そんなお店ではなくて、もっと色んな考えを持った人たちにフレンドリーのレストランにしたい!と思ったからこそのThe Burnのコンセプトではあった。

ただThe Burnにどれぐらいのベジタリアンやヴィーガンのお客様が来るか?と言う問いに関しては全体の1%ぐらいでしょう。今ヴィーガンコースを提供していて、それを求めるお客様は確かにいます。でもその方たちの殆どは肉も魚も食べれる人。要するにヴィーガンの方ではないんです。それは僕自身、肉も魚も食べれるのにあえてその食事を楽しんでくれる人達には共感しますし、環境や体の事を考えて週に1度、もしくは月に数回そんな食事がスタンダードになったら面白いな。とは思っています。


ただ今回NYに来て、かなり衝撃な出来事ばかりでした。今僕がいるoxomocoはNYでは数件しか獲得できてないミシュラン一つ星獲得のメキシカンです。ここのスタッフにどれぐらいのゲストがベジタリアン。ヴィーガンなの?って聞いたら、一人のスタッフは65%と言う答えが返ってきた。個人的にはいやいや、それはないでしょう。笑 

でも他のスタッフに聞いたら間違いなく50%以上はそうだよ!特にブルックリンのこの辺りの人は多いと思うよ!ちなみにあと数年したらもっと増えるだろうね。冗談抜きに80%ぐらいの人が肉を食べなくなると思う。と真面目に語るから、本当にびっくりだった。

ではそれは何故なのか?

殆どの答えが環境や体の事。と理由としては日本で聞く理由と全く同じ。それを本当に自分自身の生活に当てはめてヴィーガンにしている人が多いのは正直驚きを隠せない。アレルギーを持っているわけでもなく、ハンバーガーやステーキと言った国民食を食べなくなり、ヴィーガンになっている。これを驚かずに何を驚くと言うぐらいその割合は多い。

ちなみにNYのこの地域、特にブルックリン(これは肌感も含め)みんなヴィーガンとは言わない。プラント・ベースと言う言葉をよく使う。

プラントとは植物。地面から出てきている物。と言う表現方法らしいが結果的に野菜や穀物と言う意味。ヴィーガンと言うと過激な意味もあるじゃない?別に動物愛護的な事ではないし、単純に食べ物の事だから、みんなプラントベースっていうかなー。と言ってました。

今のミレニアム世代から20代前半はアメリカ人ってこれだよね!と言う事を意識的に逆の考えをしているイメージも強い。ステーキとかハンバーガーとかってダサい。カリフォルニアワインの重厚な感じもダサい。ナチュールを飲み、小皿料理をみんなでシェアして楽しむ文化は正直アメリカ文化には無かったもの。

今回のNYは完全なビジネスで来ているにも関わらず、ベジタリアンやヴィーガンの現地の感覚に触れられたのは凄く大きい体験だった。ちなみにこのnoteをカウンターで書いている最中も、’’シェフ、ほらまた肉無しだよ!’’と驚く僕に嫌味いっぱいに報告しに来るスタッフが後を絶たない。笑

NYやロンドンのトレンドを組んできた日本が今後、どれだけこの考え方に近づくのか少し楽しみでしょうがない。




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