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[連載:VUCA時代の教育デザイン⑨】対話型授業についての想いを語ってみる

月曜日なのに、なんだか既に金曜日のような気分の月曜日のアンバサダーです。それぐらい今日は集中してたくさん仕事をしました。普段雑多なことをしていると、一体自分が何を生業にしているのか忘れがちになります。そして、今日もある人との会話で聞かれた質問は、「田村先生って、普段は何をしている人なんですか。」―聞かれるたびに、私も同じ質問を頭の中で自分でもしてしまいます。そして、何をしている人なんて一つ選ぶ必要もないように思います。

いろいろなことをしているのが自分のアイデンティティーになってしまっている存在自体が雑多な私です。いろいろなことをしているのですが、「応用言語学者」であることは間違いないと思っています。次に応用言語学者って何をしている人たちなのかですが、一番一般的な定義では「言語と個人・社会に関わる問題を発見し、調査し、解決策を提供する学際的分野」で、関連する学問分野として、教育学、心理学、人類学、社会学などが挙げられます。つまり言語学と他の学問と壁を飛び越えることを目指している学問が応用言語学なのではないかと思っています。

私は数年前から日本語を留学生に教えているのですが、カリキュラムを作るときに、単なる日本語会話の授業ではなく、クラスメートとの「対話」から学びあえる授業にしたいということです。

会話と対話は違う

そう、当たり前なのだけれど、会話と対話は違うのあります。言語教育をしていると学生にいかにたくさん会話させるかが、よい授業のバロメーターというSTT(Student Talking Time)最大化信者の教員は少なくないと思っています。対話型授業というのは、学習者に多く発話させたい言語教育との相性だったり融和性はとてもいいのです。

それで、どの授業でも対話をアクティビティの中心にしてるのです。そしてzoomでのオンライン講義が当たり前になって既に2年が過ぎて、最近思うのが、対話型授業がアクティブラーニングの基本の「き」だということです。対話を通して探索的な学びも熟成していくことができます。

気をつけないといけないが、とりあえずチェックインでしばらく話させて、この後またしばらく話してこらって、最後のチェックアウトでも話させて、、、と言った対話すること自体がの目的になってしまってはいないか?ということです。

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