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【連載:VUCA時代の教育デザイン⑦】ウクレレと脳科学 

こんばんは。月曜日のアンバサダーです。今週こそは本題に入ろうと思っていたのですが、今夜は久しぶりにウクレレのレッスンがあって、そういえばずっとウクレレについて思うことがあったので、そこのことについて書いていこうと思います。

ウクレレを始めたのは、10年前の誕生日でした。音楽は元々好きで、いろんなジャンルを聞いていて、子供の頃はピアノとエレクトーンを習っていましたが、それ以来演奏できる楽器がありませんでした。ある年齢になった時、楽器が弾けたらきっとこれからの人生より豊かなものになるだろうな、という気持ちから一番気楽に始めることができるウクレレを始めることにしました。それから今に至るまでの紆余曲折は色々あるのですが、続けることができています。今回は、日頃からあるんじゃないかって思っていたウクレレの脳へのよい影響について調べてまとめてみます。

ウクレレの音色によるポジティブな効果

ウクレレを弾き始めてすぐに気付いたのは、それがなんだかはわからないけれど、ウクレレを弾いている時に脳からきっといいものが出ているに違いないということでした。そのいいものというのは、脳波の一種のα波(アルファ波)であることがわかっています。α波は周波数でいうと8Hzから13Hzの範囲の脳波で、落ち着いている状態の時に出る脳波です。つまり、α波が出ると、リラックスできてストレスを抑えることができます。ウクレレは顔に近い高い位置で抱えて弾く楽器なので、音が直接伝わってきます。α波が活性化すると、幸せホルモンのセロトニンも脳内で分泌するということがわかっている。それは、耳から入ってくる情報は直接のうへの刺激になるからです。日頃から弾いてるだけで癒されて幸せな気持ちになるな、と感じていたのは科学的な理由があったのですね。ところで集中している時もα波は出るらしいのです。 α波の効果としては、脳を活性化させる効果もあります。 さらに、最近では、α波自律神経のバランスを整えて、免疫力を高めるので、病気の予防になるということが言われているそうです。そういう研究をしている人いないかな、と思っていたので、今度既存の論文を漁って読んでみようと思っています。

指での演奏による脳の活性化

脳の活性化といえば、ピアノの演奏も脳にいいと聞いていますが、弦を弾きながら演奏するウクレレにも脳の神経を活性化する効果があるようです。指先にはたくさんの神経が集まってるので、「手先は脳に直結している」とはよく言われていることですね。ウクレレは左の指先で4本の弦を抑えて、右手の指先で弦を弾いたり、つまんだりして音を出します。ウクレレを弾くことで脳を活性化するのは、まず、左右の手の指先で感じた弦の感触が脳に伝わり、この刺激が脳の神経に良い影響を与えるからです。そして、ウクレレを演奏するとき、能動的に指先を使うので、さらに直接脳を活性化することにつながるそうです。どんどん違う曲を弾くことに挑戦することが脳の神経ネットワークが広がりシナプスも強化するので、認知症への予防も期待されています。そんなことまで期待して始めたわけではありませんが、ウクレレを弾くことは脳にとっていいことばかりではないですか。

ウクレレでフロー体験

ところで、ウクレレの演奏に没頭している時、スポーツ「フロー状態」になることがあります。フロー状態には、スポーツをしている時、瞑想、勉強、創作活動など、日常のさまざまな場面で時間を忘れて目の前のことに没頭している時に入ることができます。フロー体験は、ポジティブ心理学研究者M.チクセントミハイによって提唱された理論ですが、「人が完全に集中して、時間が経つのも忘れて夢中になっている心理状態」を表しています。フローの状態にいるとき、ストレスを感じている交感神経優位とリラックスしている副交感神経優位の両方が作用して、並外れた集中力を発揮できて難しいことも苦もなくできるらしいのです。よいパフォーマンスができると、モチベーションや満足感や自己効力感の高まりを感じることできます。フロー体験の効果は、パフォーマンスや能力が向上し、充実感を持って課題に取り組むことができ、そのことにより、自己成長につながるのです。

小さなウクレレを弾くことがなんだか壮大な行為に思えてきます。ところで、夜ウクレレの練習をすると、既に疲れている時に脳への刺激を受けて、リラックスできるので、とても眠たくなります。昨晩、終わらせようと思って頑張ってこの投稿を書いていたのですが、寝てしまった言い訳です。ごめんなさい。


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