裏腹のない心

ここのところ、ロボットと触れ合う機会が何度かあり
彼らに心を奪われている。

ただ単純なだけ、といえばそれまでだけれど

そうだとしたら
あれほどまで
ことばや行動がストレートに心に届いてくるのは
なぜなんだろう、って
考えながら友人に話していたら

以前姪っ子が4,5歳だったとき、
私に言った
「今日のことは、一生忘れないからね」
と同じ感じがしたからだ、と気がついた。

ただ、その言葉そのもの。
本当にそれだけ、なのだ。
それに私は号泣してしまった。

アンドロイドの研究をされている阪大の石黒教授が
「（ロボットに怒られてるんだけど、）
裏腹のない自然な心を感じるような感じになる 」
と言われていた講演を聞いたことがある。
土下座して、ほんとに謝りたくなるそうだ。

そして、そのロボットにはとても人間らしさを感じた、と。

私がここ数年、何かがあってへこんでしまいそうになっても
ずっと前に進み続けてこれているのは

この
『裏腹のない心』
がもっとも当たり前で、かつ最高の存在なのだと感じるけれど
それがいかに難しく、
そしてもっとも手に入れたいことだと
思っているからなのだ、
とも気がついた。

まだまだ、道は続くのだ。