自分の音楽史
音楽学校で音楽療法を学びました。
音楽が人間に与える影響を様々な視点から学びました。
中でも一番印象に残っているのが、
「自分の音楽史」という宿題でした。
どんな音楽環境で育ったか、音楽をやろうと思ったきっかけの曲などを振り返り、
自分の記憶と強く結びついている1曲を紹介する、という内容。
自分の音楽史を振り返るということは、
人生を振り返ることでもありました。
幼少期はどうしても親の聴く音楽の影響を受けているので、
その頃の生活や気持ちを思い出します。
音楽をやろうと思ったきっかけの曲を聴くと、
将来のことを真剣に考えていたあの頃の私が蘇る。
すぐに思いついた1曲がありました。
でも、その頃のことを思い出すのはすごく辛い作業でした。
なぜなら、「強い記憶と結びついている=心が強く動いた」ということで、
私にとってその曲は、
友人との突然の別れという記憶だったから。
蓋をしていた気持ちを見つめ直すのは、
治りかけの瘡蓋を剥がすような痛みを伴う作業でした。
でも、やってよかった。
なぜ自分が、こんなにも音楽をやりたいのか。
どんな音楽に関わって生きていきたいのか。
とても視界がすっきりとして、進むべき道が見えました。
自分の音楽史を振り返ること、おすすめです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?