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カイゴノートはじめ

介護の仕事を始めて1年半。今日からカイゴノートを始めてみようと思います。今日は、このnoteを始めようと思った経緯を書こうと思います。

介護に対する偏見を持っていた入職前

ちょうど2年前くらいに介護事業への配属が決まった時、私はすごく不安でした。
「え?なんで介護やるの?」「ブラックなところ多いって聞くよ?」という周囲からの言葉。
「人の下(しも)の世話とか私は絶対できないな」「今時大学出ても希望する仕事つけないんだね」という親族からの更に鋭い言葉。

そんな周囲の反応に、自分自身も「いや、この法人のやってることがいいと思って入ったから、介護がやりたいんじゃなくて…」という受け答えをしていました。

これから働こうとしている自分自身の中には、確実に「介護なんて」という介護を下に見る気持ちがありました。

友人の言葉にうまく返せない自分

入職して1年と少しして、日々の仕事に何となく慣れてきた頃。
数年ぶりに会った友人に、

「なんで介護やってるの?」

と質問されました。その友人の表情や、言葉の使い方からは、「何で介護なんてやっているの?」というニュアンスが見て取れました。

その言葉を聞いた時、自分の脳内では「介護なんてってどういうこと?この仕事ナメないでくれよ!」と怒りの感情が湧いてきました。

「介護だって色んな魅力があるんだよ!例えば…例えば??」

1年やってきたことで、自分の中で介護の魅力や専門性について感じていることはたくさんあるはずなのに、何も言葉にできず、結局「自分の法人がやっている介護以外の事業について」の話をしてしまった自分がいました。

改めてこの出来事を振り返る

この出来事は、私に3つの気づきを与えてくれました。

1つ目は、やはり介護に対する偏見は根強く存在するのだということです。
冷静に考えたときに、その仕事をしている人に対して「何で〇〇なんてやってるの?」と尋ねるというのはとても失礼なことだと思います。でも、その質問を普通に尋ねさせてしまうくらいに、介護は一般的に「その仕事を望んでやることに意外性を持たれる職業」なのだと思います。そして、自分自身も入職前はそのような偏見を持っていました。

2つ目は、自分自身の介護に対する見方が働いたことで大きく変化したということです。
友人から向けられた言葉は、入職前の自分自身が介護に向けていた眼差しでした。でも、1年後の自分はその言葉に強い怒りを覚えていました。友人にこの言葉を向けられるまで、私は自分の中にそれほどの大きい変化が起きたことを気付いていませんでした。

3つ目は、その変化を全く言語化できていないということです。
友人の言葉を受けて、私の頭の中には働いている中で印象深かった瞬間の風景がいくつか浮かんできました。でも、それをうまく言葉にして説明することができませんでした。とても悔しいのと同時に、働いている自分が説明できないなら介護に偏見をもたれても仕方がないとも感じました。

今思っていること

ここまで強めのことを書いてきましたが、このノートを書くことで、介護への偏見をなくしたい!みたいな気持ちではなく、「介護の仕事をやっている人」である私が普段どんなことを考えているかを少し知ってもらえたらいいな~と思っています。

これからよろしくお願いします!


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