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卒業制作作品

⭐︎2023年8月、全体公開に切り替えました

テーマは「古今邂逅ー日本の伝統画に倣う物語絵」

卒制に関しては、着手の許可が出る以前までは現実的な方向で考えていなくて、10月に入ってから慌てて捻り出しました。
卒制以前は、マンガ家志望の身としてぼんやりと、ウェブトゥーンや、フルカラー漫画(4〜8ページくらいの短いもの)にしようかとも考えていたのですが、いざ卒制が始まって、講義動画を観て、提出物の内容を知ると、マンガはやりにくいとわかりました。
本名と紐づけられる作品ということもあって、こんな機会でなければやらないようなことをやってみようと思い、日本の古典アートに触発された創作にチャレンジしました。

『青龍召喚図』

卒制のメインとなる作品です。浮世絵の表現を取り入れた物語絵です。
青龍と術師のマンガを描きたいと思っていて、あらすじは決まっているのですが、まだ形にできていません。この絵はそのマンガとは全く関係がないのですが、青龍が登場するドラマチックな場面は常に心惹かれるモチーフなので、この絵を描きました。
ビルの屋上でうっかり青龍を呼び出してしまったという設定です。燃えている紙の文字は龍体文字です。Web卒展に掲載した作品説明は、「プレゼン動画とその他の資料」の投稿に載せています。

『夏秋舞楽図』

琳派のモチーフを詰め込んで構成し、手本に倣いながら作った作品です。
これは…卒制の状況下で追加して作った作品です。卒制1で、企画案とラフを何点か提出するのですが、私は青龍の絵にしようと決めていましたが、数点ラフを出すに当たって、適当に考えて入れておいた琳派インスパイアの絵が、意見交換や講評で一番反応があったため、「だったら描いて見よう」と思いました。
卒1のラフ案(「プレゼン動画とその他の提出物」参照)のようにテイストだけを参照しようかとも思ったのですが、琳派について調べるにつれ、デザインをそのまま取り入れるのが琳派的だと判断しました。ただの模倣に止まってしまっているかもしれませんが、それでも描くのはものすごく大変でした!
この作品を追加したもう1つの理由として、作品制作期間と制作カロリーを考えた時に、青龍の絵だけだと少し足りなかったという事情もありました。

大学からもらったpixivファクトリーのクーポンで下敷きを作ってみた

作品のほか、ウェブ卒展にはpixivファクトリーで作った下敷きの写真と、プレゼン動画内に組み込んだ作品紹介動画を出品しました。
動画は、AfterEffectsを触ってみたら楽しかったので、調子に乗って作ってみたものです。

自分のメインの作風ではないため、代表作にはなりませんが、KUA時代(2021-2022)の最も力を込めた創作になりました。


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