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脚本メモ;偶然を見る

夢で見た内容です。

アフリカのとある国の話。
そこは発展途上ながら独裁者が統べる無政府状態の島国であった。

観光客など滅多に来ることはないが、来たとして無事に帰れることはほとんどない。

裏社会に精通するジャーナリストが取材を試みたがショットガンで同行者と共に殺されたことがあった。
学校ではたまに人を殺すことで残りの人間に真面目に勉強をするよう犠牲教育がなされていた。

そんな中、ある女性の牧師は独裁者に神の教えを伝えるべく島に渡ることにする。

神父は”偶然”を見ることができる能力を持っていた。

死につながる行為を避け”偶然”助かる道を選び独裁者の改心に踏み切るが、結果的に改心することも神を信じることもしない独裁者。
崖に追い詰められた牧師だが二人とも海へと落ちる。

岩にぶつかり瀕死の独裁者に対して手を差し伸べようとする牧師だったが、神を信じたのか?自らの運命を悟ったのか?筋肉が重かったのか?傷が深かったのか?
男はやがて沈んでいく。
女の牧師は体脂肪率が高いためか助かることになる。



伝えたいテーマ

アナログの世界で生きることで偶然や縁、運命といった不確定な要素が生活の中に絡まってくる。
デジタルの世界には規制され確実性や数値化されたデータに基づく出会いが訪れる。

確実性とコントロールが効くと思っているデジタルの世界では我々は見たいものを選び不要な人間は削除できる神になったかのように錯覚する。
一方でコントロールが効かないが故の偶然の出来事が多いアナログの世界で”偶然を見る”ことができる人間は現実世界の神と繋がれると錯覚しているのではなかろうか。

実は独裁者も偶然を見る者もどちらも同じだということがわかる。

既読をスルーされただけでネガティブな感情になるデジタルと偶然の出会いで喜べるアナログの世界の対比。

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