鍵～中西美雁の日々是排球

鍵をなくしてしまった。土曜日の夕方に外出して帰宅したときに使って、そのあと今日まで外出してないので絶対家の中にあるはずだが。というか、バッグの定位置から出してないはずなのだが、なぜかないのだ。バッグに入っているあれやこれやを全部ひっくり返して出して探したのだがない。

そのかわりに、なくしたと思っていた口紅が発見されて「あ、買い直さなくて済んだ」ということはあったのだけど。口紅と鍵じゃだいぶ重要度が違う。とはいえ、鍵は合鍵を作ってもらったところ、700円ちょっとですんだ。口紅を買い直したらもっとかかっていたので、まあいいか。いやよくないか。

この鍵にはキーホルダーが付いていて、私にとっては特別の品だった。10年以上前、私がある選手の海外行きをサポートしていたときの、チームグッズなのだ。チームのスタッフから「美雁にあげるよ」ともらったもの。近年その選手とのご縁がなくなって、でもキーホルダーだけは使い続けていた。大好きなアルメリアチーム。チームみんなが仲良くて、しょっちゅうお互いのマンションを訪ねては、ご飯を食べてバレーについて語り合った。

チームを離れても、あの東日本大震災のときに、スカイプでみんなメッセージをくれた。「ミカリ、大丈夫だからね。日本は大丈夫だよ。僕らも日本のために祈りを捧げている」

日本バレーはあれからどう変わっただろう。とりあえず、海外でプレーする選手は増えた。あの頃は、海外でプレーすると代表選考に不利になった。ずいぶん変わったものだ。

忘れた頃にひょっこり出てくるかも知れないけど。大好きなアルメリアチーム。君を忘れない。