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恩師の言葉

「この頑張ったって気持ちはお前の中に残るぞ」

高校の恩師が、毎日必死に受験勉強をしている親友に言っていた。

私はそれを聞いて、

私には何も残らない

そう思った。

AO入試で早めに保育の短大入学を決めていた私は

センター試験の勉強や本番の試験に向けての勉強には手をつけず

大好きな小説を寝る間も惜しんで読み漁っていた。


無事に短大に入学し、

2年生になり就活を考えた時

恩師の言葉を思い出した。


そして思った。

勉強したという実感がの何もないなんて嫌だ

勉強するなら今だ! と。

保育士になる事は決めていたので、

そこから毎日公務員試験の勉強を始めた。

受かって、達成感を味わいたくて必死に勉強した。

こんなに勉強したのは学生時代の中でこの時だけだと思えるほど、熱心にした。


その結果無事試験に合格し、公立の保育士になることができた!

なによりも自分にはないと思っていた

勉強したぞ!

という実感を得られ、

自分に自信を持たせてくれた。

この機会をもたらしてくれた恩師に

本当に感謝をしている。


今も毎日子どもたちに囲まれながら悪戦苦闘している。

あの時の自分が手に入れた自信を持って。

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