見出し画像

コンビニに向かう途中でヤドカリを蹴った



沖縄に来ました。現時点で2週間ほど暮らしています。
そしてあと2週間くらいいる予定です。沖縄の人、遊んでください。

東京に生まれて東京で育ち、そしていきなり沖縄で過ごしてみるとあまりに自分の知ってるものと違うことの連続で面白かったのでnoteを書いてます。

大丈夫だとは思うんですが、特定の何かを批判する内容でも、違うからおかしいとか、それがダメとかいう内容では一切ありません。
沖縄には沖縄の文化があって、私の持ってる価値観や常識とはまた違ったものがあった、というただそれだけの内容です。

大丈夫だとは思うけどね!!

生き物全般が好きなので、このnoteは生き物の話が中心になります。
生き物あんまし興味ない人はスマソ。一応それ以外にもちょっと触れようとは思います。


ヤドカリがその辺にいる

ヤドカリを蹴ってしまった。

仮にも特別天然記念物なのに、思い切り蹴飛ばしてしまった。
特別天然記念物を蹴飛ばすのは初めて!(もちろん故意ではありません)

沖縄にいるオカヤドカリはどれも特別天然記念物!法によって守られた存在です。

みんながよくイメージするヤドカリって砂浜で歩いてるアレなんだけど、それは「オカヤドカリ」という種類。
一般的なヤドカリは普通、海の中にいて、水中で暮らしてるから、陸上にいる方が珍しい。

自分はヤドカリが好きなので、海水水槽を作ってヤドカリを飼ってたこともあって、沖縄で陸のヤドカリを見るのを楽しみにしていた!
でも、普通にアスファルトに落ちてるとは思わないじゃん……。小石を蹴った感じで、よく見たらヤドカリだった。ごめん過ぎる。もちろん生きてた。

サイズも小さいのから大きいのまで、もちろん砂浜にもいるけど植え込みとかにも割と生息してるっぽい。植え込みにいるのすごいなあ……。
植え込みにいるから、普通にアスファルトにも飛び出すという構造と思われる。そして面白すぎるのが、植え込み側で暮らすオカヤドカリは貝殻じゃなくてカタツムリの殻を背負っていた。貝と比べちゃうと防御力が雲泥の差だけど大丈夫なんだろうか?
と思ったら大丈夫じゃないっぽくて、カタツムリの殻を借りてるヤドカリは普通に車に轢かれてペシャンコになっていた。悲しい。
一方、貝殻を背負ってるヤドカリは車にも平気で道路を渡れていた。同様に、私が蹴飛ばしたヤドカリも貝殻だったから大丈夫だったんだろう。
淘汰されずに頑張ってほしい。殻が手に入りやすい分うまいことやってるのかな。
この辺詳しい人いたら教えてください。砂浜にいるオカヤドカリと、植え込みにいるオカヤドカリで、そもそも種類が違うんじゃないかなという気がしているけどイマイチ同定できてない……。

ということで、床に落ちてたオカヤドカリで一番大きかったのをお見せします。

じゃーん

デカすぎ。流石にこんな大きいのはレア!

これはどうやらオカヤドカリの中でも「オカヤドカリ」っぽい。
大阪府の中にある大阪市みたいな感じだと思うとイメージ近いかも。

陸上のヤドカリ(オカヤドカリ)は世界で15種類くらいいたはずで、日本にいるのは7種類とのこと。

先述の通り、沖縄では全域で陸上のヤドカリ(オカヤドカリ科)全部を特別天然記念物と指定して、持ち帰ったり販売したりすることを禁止しています。
一部、認可された業者だけが販売可能で、そこから買うことでだけオカヤドカリの飼育が許可されています。あと海外産。
なので、オカヤドカリを飼ってる人は割といるし、一概にダメってことではないのでご安心を!
自分もオカヤドカリめちゃ飼いたいんだけどなあ……。

クレーミーバイの罠

近くにある地元の料理屋で、昼飯を食べようとした。
ある程度は覚悟をしていたが……、魚定食における、魚の名前が全くわからない。イラブチャーもグルクンもわからない。何かの魚がバター焼きにされていることだけがようやくわかる。

適当に頼んでも良いけど、せっかくなので本州ではあまり食べない魚が食べてみたいと思って、ちょっと調べてみた。
一番上から「クレーミーバイ」「ミーバイ」「グルクン」と書かれている。どうやら、クレーミーバイは和名でチョウチョウコショウダイのことらしい。(コロダイを指してる場合もあるし、ミーバイクレーと呼ばれてることもありそうだ…、沖縄の中でも表記は揺れてるのだろう)
確かにあんまりコショウダイは食べたことないと思い、注文してみた。そしたら品切れとのことだった。じゃあミーバイという方にしてみるか、と思いそちらを頼んだ。

出てきた「ミーバイのバター焼き」

おかしい。どう見てもコショウダイには見えない…。
クレーミーバイがコショウダイなら、ミーバイはコショウダイの友達だと思うじゃないか。

これは……ハタか?
意を決して、店員さんにミーバイってなんですか?と聞いてみる。
「魚ですけど…」と言われる。終わった。

Googleでミーバイを調べてみる。なるほど、アカハタのことか……。
これは完全にトラップだった。もちろん、沖縄が悪いわけではない。私が調べなかったのと、勝手に勘違いしていただけだから。
しかしまさか、なるほど。こういうことが起こるのかと面食らった。

別に、本州の言葉というか和名だって魚に関してはかなりややこしい。
例えば有名なところだと「キンメダイ」は全然タイじゃない。タイの仲間のような名前だけど、一般的にイメージされるあの赤いタイとは科どころか目ごと違う。あの赤いタイはスズキ目タイ科。キンメダイはキンメダイ目。深海魚だし。
ピンとこないと思うけど、マトウダイもタイではない。こんなの言い出したらキリがない。トウゴロウイワシもイワシじゃない。
てか、コショウダイって言ったけどコショウダイもタイとは科が違うし。

ちなみにめっちゃ美味しかった。
この店がそうなのか、沖縄ってそうなのか、バター焼きとは言うもののめちゃくちゃニンニクが入ってた。遠慮もなければ容赦もない。東京のオフィス街じゃ食べれないランチだった。ごちそうさまです。

想像の外から出てくる巨大生物

東京感覚だと、沖縄の木はどれも「南国です!!」って感じがする。
植え込みとか低木、その辺に生えてる雑草ですらほとんど本州では見かけない。

夜に北谷(ちゃ→たん↑)ってところを歩いていたら、上から木の実が降ってきた。というか、ぶつけられた。
周りを見たけど人は歩いていなくて、風で落ちてきたのかと思って見上げたら目を疑った。実が成るような大きな木がそもそも本州にないから、すごい密集した謎の実がついてる謎の木に驚いた……のではなくて、バカでかいコウモリがいた。
そのコウモリが、木の実を食べていて、いらなくなった種の部分を適当に捨てていた。

嘘だろ?こんなサイズのコウモリが普通にいるのか???

猫くらいのサイズ

分かりづらいかもしれないんだけど、オレンジの実にくっついてる茶色いのは全部コウモリ。調べたら、オリイオオコウモリって種類っぽい。

あまりに興味深くて、しかもずっと木の実をただ食べてるだけでなんだか可愛くて、ずっと観察してたら見られてウザかったのか飛び立った。

みんな、いま両手を左右に広げて見てほしい。


広げた?

それよりデカかった。羽を閉じてる時は猫くらい。でも羽を広げたら人間が両手を広げた幅より大きかった。超すごかった。迫力あった……。

東京にいるよくいるコウモリ(アブラコウモリ)は小さいし黒いし、そんな観察する感じでもないけど、このサイズだと面白さが全然違った。
こいつらも別に人間を襲うわけじゃなくて果物を食べるような食性だし、糞害とかはありそうだけど共存し得るなと思った。
コウモリってよく見ると顔も犬みたいで結構かわいいんだよな。毛深いし。

一本の木に10〜20匹くらいいたのも面白かった。

いっぱいいる

また見に行きたいな。

まだ見れてないけど、見たいタニシ

沖縄にいるという噂の生き物。ヤマタニシというカタツムリ。ていうかタニシ。見てみたい。どうやら本州にはいないっぽい?

引用元:ishida式 - http://www.ishidashiki.sakura.ne.jp/sonota/musekitsui/yamatanisi.html

どう見てもカタツムリなんだけどな……、タニシらしい。と言っても、タニシとカタツムリの違いがあんまりピンとこないかもしれないので、一応説明をしたい。

「カタツムリ」がそもそも特定の種を指す名前ではない。
陸に住む貝の仲間全般を指して、自分らはカタツムリって呼んでいる。その中で殻がなくなったやつをナメクジと呼んでいる。
そういう意味では、このヤマタニシも陸上にいる貝なので、カタツムリと呼んでも良い気がする(というか、沖縄の人はこれをカタツムリと呼んでるだろう)。

そしてもちろん、タニシも貝なので、大きなところでは違いはない……んだけど、イメージするカタツムリとは一線を画している。

これはその辺にいたカタツムリ

カタツムリは触覚だと思われてるトコの先っちょに目がある。
タニシは触覚の根本。よく見るとつぶらな瞳がある……。さっきの写真をもう一度見てみてほしい。

しかも蓋がある。カタツムリには蓋がない。
なので、このタニシは突っつくと引っ込んで蓋を閉めるらしい。サザエみたいなイメージだと近いかもしれない。

一般的なかたつむりとやまたにしの違い

これはどうやら、沖縄本島だと割とその辺にいるらしいし、都心部でも見つかるらしい。
雨が降ったあとは探してみようと思う。多分、ガッツリ火を通せば食べれると思うんだけど……、タニシだし。一応調べた感じだと法的にも問題はなさそう。寄生虫等も火を通せば大丈夫そう。もし大きめなものがたくさん見つかったら焼いて食べてみようかな。

個人的には、もっと可愛いヤマタニシの仲間、アオミオカタニシも見てみたい。

引用:講談社の動く図鑑MOVE - https://cocreco.kodansha.co.jp/move/news/hirasakahiroshi/series_list_1_27

本当にかわいい。知育菓子みたいな色。
すごすぎる。沖縄ってすごい。これは上の方にいるらしい。やんばるとかその辺……らしい。
実際はこんなに綺麗じゃなかったりするんだろうけど、だからこそ見てみたい。本物を。

ヤモリがうるせえ!!

沖縄に着いてまず気になったのが、謎の生物の鳴き声がすること。
何の生き物かは分からないけど、「キョキョキョ…」という感じの鳴き声がどこからともなく、ずっとしている。

これがなんだか本当に分からず、調べても出てこない。しかし自分の経験則で言うとトッケイヤモリに似ていると思った!
本物は見たことないけど、YouTubeで聞いたことがある。そう考えると、もしや沖縄のヤモリが鳴いているのか?と推測できた。

これが当たった。「沖縄 ヤモリ 鳴く」で調べてみた。どうやら沖縄のヤモリは鳴くらしい。

本州で自分らがよく見かけるヤモリに見た目は似てるけど、別の種類。ホオグロヤモリというらしい。

すっげ〜かわいい!その辺にめっちゃいる。
その辺がどこかって。もちろん屋外には普通にいるけど……、部屋の中にすら出る。借りてるコテージにいる。

かわいいねえ!!!

自分は室内にいることに抵抗がないどころか、虫を食べてくれるので大歓迎。
しかし誤算だったのが、本当に爆音で鳴く。面白すぎる。
日中はリモートワークで普通に仕事をしているんだけど、MTG中に「その音なんですか?」と聞かれて「ヤモリの鳴き声です」と言ったことも一度や二度じゃない。

会社の雑談チャンネルで投稿したけど誰も理解してくれなかった。

どゆこと?←それはそう

運が良く、鳴いてるところの撮影に成功したのでYouTubeに投稿しました(限定公開だけど)。

調べてもイマイチこいつの鳴いてる動画がないから、結構貴重かも。
沖縄の人からしたら当たり前すぎて、Youtubeに鳴き声をあげようって感じじゃないのかもしれない。

みんな夜型なのかな?

宜野湾ってところに来た。

宜野湾、東京で言うと新百合ヶ丘みたいなところ。新百合ヶ丘は東京じゃねえけど。
那覇(中心部)から離れてて、でも住宅街。ショッピングモールもある。柏とかもイメージは近いかも。でも柏も東京じゃねえわ。
そしてその宜野湾の中心地からはまたちょっと離れたところで過ごしてみた。つまり百合ヶ丘みたいなところ。

何が言いたいかというと、ド中心地ではない。
東京で言う新宿や渋谷ではない。にも関わらず、そこにあるスタバが23時まで営業している。ほっともっとは24時間営業。
東京でも、23時まで営業しているスタバは珍しいはず。しかも23時近くに行っても人がたくさんいる。終電がないからなんだろうか。

それもそうか、20時時点でまだちょっと明るいんだもん。
東京でいうと18時過ぎくらいの明るさが20時。時間感覚ちょっとおかしくなる。

沖縄に根ざしたスーパーらしき、ユニオンというところも24時間営業だった。すごいや!

イラブチャー。ナンヨウブダイのこと

でも並んでる魚が知らねえや。カラフルすぎて、亜熱帯に来たなって感じがする。

コンビニに売ってるものがよくわからない

沖縄のコンビニはおもしろい。セブン、ファミマ、ローソンと知ってるお店ではあるけど、中身が少しずつ違う。なんというか、パラレルワールドに来た感じがする。

ファミマは地域密着感あって地元のものが多い。その代わり、観光客でも分かりやすいような名付けがされている。
セブンは……、そのまま沖縄の言葉を使ってる。だからどういうものなのかがよく分からない。

セブンに並ぶおにぎり、右から「こんぶ」「アーサ佃煮」「わさびおかか」「アグー豚のあんだんすー」「じゅーしーおにぎり」「辛子明太子」みたいな。なんて?
半分くらい分からなくて面白かった。全部食べた。全部おいしかった。

スパムおにぎりも充実してた!

これはファミマ

めちゃスパムおにぎりがあるのも面白いんだけど、タコスのおにぎりもしれっと混ざってる。
観光客向けではなくて、地元の人がよく食べてるそう。食文化が違う感じがして面白い!
そしてファミマは「あんだんすー」ではなくて「油みそ」と表記してる。油みそも正直よく分からんけど……。

沖縄のファミマってファミマじゃないっぽい

上記を踏まえて、ファミリーマートの方が地域密着感ある感じを沖縄に詳しい友人に話したら、かなり面白い事実がわかった。
聞いた話と自分なりに調べたところなので、ちょっと違うかもしれないが……。

沖縄市に密着すんだ

まず沖縄のファミマは、本社がファミマじゃないらしい。
沖縄以外のファミリーマートは、株式会社ファミリーマートが運営をしている。
沖縄のファミマは、株式会社沖縄ファミリーマートが運営している。
これはどういうことか?

しかもWikipediaを参考にすると、リウボウというところが株式のうち51%持ってる。ファミリーマートは49%。何か事情がある感じすごい!

引用元:Wikipedia - 沖縄ファミリーマート

面白い記事も見つけた。これは個別で見てもらうと良さそう。
沖縄ファミリーマートがこれを出してるというから面白い。自社でこうして発信するのもかなり好感度が高い……!

このコラム、タイトルが「沖縄ファミマのひみつ #2 沖縄ファミマ黎明篇」で、#1が気になるとこ。
と思ったら、記事の末尾にリンクがあった!

なぜ沖縄ファミリーマートは入店音が違うんだろう!?

気になる。押してみた。

!?

んだコイツ……!!!!!!!!
くそ。悔しい。読みたかったのに。
沖縄ファミリーマートさん、読ませてください。

むしろなんで#2だけ公開されてるんだ。
#1だけ消しちゃったのかな……。


話が逸れちゃった。沖縄ファミリーマートの謎に迫る。

……調べていくと、ローソンも同じだった!
ローソンも株式会社沖縄ローソンだった。で、株式も全く一緒。

こっちはサンエーが51%持っている

なるほど……。じゃあセブンはどうなんだろう?
で、調べた感じ、セブンはセブンだった。なんだ……。
どうなっているんだ。何故そんなことになっているんだ。

もう少し調べてみるとして、とりあえず分かった事実はこの辺。

  • 沖縄県が観光業以外弱くて困っているっぽい

  • 沖縄に出店するのは良いけど、本社のある地域にお金が入るだけなので困ってるっぽい

  • 県としては沖縄に本社があるところを優遇したいし、助成金も出してるっぽい

  • コンビニ業界としては沖縄県でいい感じに参入したい

  • そもそも文化も違うし沖縄の人がコンビニを運営した方がいい感じになるっぽい

ということなのかな…。
もう少しこれは調べてみます。よくまとまってるサイトがなくてイマイチ掴みきれなかった。

以上。面白いな。沖縄。
生き物の話ばっかになっちゃったけど……。

また気が向いたら更新します。
それでは。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?