「眠れる森のビヨ」感想
事前情報から、単に眠れる森の美女を元にした話ではなくそれを演じる人たちを演じるみたいな形式だということはわかっていました。「トライアングル」の原案になった「アルファ」と「+アルファ」もそんな感じだったのですが、舞台ではその要素は省略されててしょんぼりした記憶があるので、「眠れる森のビヨ」にはワクワクしていました。
以下ネタバレありです。
眠れる森の〇〇
そして見に行きました。アラビヨのときもそうだったんですが新幹線で直行して舞台見てほぼ寄り道せず弾丸で帰るの、自分でも要領悪いなと思います。
たぶんヒマリになんか秘密があるんだろうなと思ってて、途中の演出もそれっぽいと思ってたのですが、
あるシーンでのヒマリのセリフ「逆だと思ったことはない?」
逆、、、、、
眠れる森の美葉、、、、、
そそそそそそそういうことか、、、、、、、
歌がうまく歌えなかったツムギの自主練に付き合うヒカル、
それを見てだんだん集まってくる部員たち、一番好きなシーンです。
ヒマリからの呼びかけで目覚めようとするヒカル
引き留めようとするツムギ
バケツをかぶって歌えるようになったメロディ
それをヒカルを引き留めるために高らかに歌い上げるシーンは泣くでしょ
自分がヒカルの立場だったらあの青春の思い出の夢を見続けたいと思うかもしれないと思った。
すごく感情を揺さぶられる舞台だった。
音
音がすごかった。病院の医療機器と思われる音、救助ヘリの音、頭痛の表現、そして事故のブレーキ音と衝撃音。生々しすぎてトラウマになりそうだった。部員と一緒にいるときにヒマリが登場するシーンで頭痛の音がずっと流れてるのが不気味でゾクゾクした。
役名
苗字だったりカタカナだったり漢字だったり統一感ないなと思ったのですが、これってヒカルの頭の中の話なんでヒカルからみたイメージがそのまま役名に出てるのかなと思いました。それだと部長のこと呼び捨てにしてることになるけど…
演技と配役
配役がセンスあるなと思った。こころちゃんがちょっと内気な男子でくるみちゃんが劇部のムードメーカーで。正直推しが悪に染まった王とか意地悪な乳母とかやるのってあんまりあれだもんね。紗耶ちゃんの山上も新たな魅力でてたと思う。あとノゾミ、すごかった。強気、絶対ゆはが言わなさそうなことを言う。この役が無かったら見れなかったゆはが見れてとても良かった。汐里の夢子のオーロラ姫が浮足立ってる演技とか本当うまいなと思った。ちゃんみよのヒカルは本当に違和感ない。そういう男の子がそこにいるって感じ。すごすぎる。ぶっちゃけ演劇女子部の主役で男役って大変なわりに全然おいしくないことが多かったんですけどヒカルは違った。
まとめ
ゲームだと「時オカ(ゼルダの伝説 時のオカリナ)に並んだ(超えた)!」とか評価されるとすげーとなるのですが
演劇女子部の時オカはリリウムです。
森ビヨはリリウムに並んだと思います。超えたかどうかはまだわからない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?