全国どこでも「かんきつパンチ!」を読む方法

こんにちは。
「かんきつパンチ!」という漫画が読みたくて眠れていない人へ届いたらいいなと思って書きました。






表題について書いていこうと思います。
「かんきつパンチ!」は著者しぐれうい先生の漫画作品です。単行本化はされていないためこの作品を拝読するには連載当時(2015年12月~2016年9月)のまんがタイムきららミラク本誌(以下「本誌」)を開く以外に方法はなくバックナンバーは購入できません。(2024年2月現在)
ショッピングサイトやフリマアプリで本誌を検索すると中古本が一応ヒットするものの、ものすごいお値段で販売されていました。オタク文化おそるべし。。。
インターネットを調べると国立国会図書館(東京本館)に本誌が所蔵されておりそれを直接読みに行ったという記事がヒットしました。熱量すごいぃ。。本誌が手元になく知り合いも持っていないとなるとおそらく国立国会図書館が唯一現実的な方法であると思います。(石油王の人を除く)
しかし東京。。。地方民にとってはそれなりにお金と時間が必要になりタイミングによっては製本中だったりで頑張って行っても読めなかったというリスクもあります。
しかし世はインターネット大航海時代。現地に行かなくとも何か方法があるんじゃないかと国立国会図書館を調べた結果。。。

ありました。「遠隔複写サービス」。
詳しいことは国立国会図書館のHPを読んでほしいのですが、このサービスを使えば「かんきつパンチ!」の本誌複写を手に入れることができるということです。著作権についての法的根拠もHPに記載されています。なお「調査研究」のためという名目は必要です。とはいえ内容の詳細などは必要ないので自分自身がどう考えているかの判断によるところかと思います。これは推しの調査研究です。(真顔)
ではその方法を順番に説明していきます。

まずは国立国会図書館サーチのサイトからログインを選択して利用者登録をします。


利用者登録が完了したらログインをしてサイト内検索から「まんがタイムきららミラク」を検索します。


過去すべての巻が表示されるのでまずは2015年12月の巻を選択します。ここで注意したいのが巻によっては2巻分が一括で表示されていることがあるということです。確認したところ2015年12月~2016年9月では2016年1月と2月以外は2巻分が1つとなっています。

そして該当する巻のページで「申込カートに入れる(遠隔複写)」を選択します。ここで利用中と出ている場合でもカートに入れることはできました。ですが返却予定日とされている日付までは待たないといけないと思います。

そして複写個所の入力というページが出ます。ここ超重要です。
1巻分の資料であれば「記事論文名」「著者名」を入れるだけで複写箇所を特定してもらえるんですが2巻分の資料となっている場合「記事論文名」「著者名」に加え「巻号、ページ」にどちらの資料なのかを特定する情報を入れないといけません。年月を入れれば特定してもらえると思いますが私は図書館の書式に倣って「〇巻〇号(通号〇〇)201〇年〇月」と記載しました。
あとモノクロ/カラーの指定は2色刷り以上のページはカラー複写を推奨します。巻によってはカラーのページがあるのです。

2015年12月~2016年9月までの分をカートに入れ終わったら複写の申し込み手続きに進んで申し込みを完了させてください。2巻分が入っている巻についてはそれぞれ年月を分けてカートに入れました。巻号、ページ部分を「2016年3月、2016年4月」と入力すれば一括でいけるかもしれませんが試してないのでわかりません。

申し込みが完了すると申込状況のステータスが確認できるようになります。
問題なく進んだ場合のステータスは「複写箇所特定中」→「保留中」→「複写作業中」→「複写作業完了」(通知)→「発送済み」となります。
何か問題があれば「保留中」の後「利用不可(謝絶)」となります。申し込み内容に何かしらの不備があると思われるので詳細確認から原因を特定しましょう。私は先ほど述べた2巻分のうちどちらかを特定する情報を入れなかったため一度謝絶されました。(泣)

「発送済み」までいけばあとは無事届くのを待つだけです。私は申し込みから手元に届くまで2週間くらいかかりました。(ちょうど東京に雪が降った日と発送日が重なり遅延したのでもう少し早いと思いますが)気長に待ちましょう。届いた書類には請求書と払い込み用紙が付いているので遅延なくコンビニなどで支払いましょう。私の場合申し込んだ際に謝絶されたものとそうでないものがあり2回に分けて発送されるかたちになったので送料と手数料が2倍になりました。合計3300円ほど。一回で全部いければ2800円くらいでしょうか。(東京に行くことや本誌を中古で購入することを思えば全然痛くない出費ですね。)

わかりにくいところなどあるかと思いますが私はこれで実際にかんきつパンチ!を拝読することができました。漫画雑誌の複写なのでとじ部分が少々不鮮明になりますがさほど気にならない印象でした。ネタバレは一切したくないことと作品に対しての発信ではないので感想はここでは何も書きません。

ふと作品の複写について合同誌の場合はひとつの作品の半分までしか複写できないのではという疑問があったのですが国立国会図書館HPに以下の記載がありました。そういうことらしいです。。


この方法で得た複写物の取り扱いは十分にご留意ください。図書館で複写することが認められているだけであり、個人がこれを無断で複写し他人に公開し販売するのは著作権法に抵触する可能性があります。必ず個人の「調査研究」としての利用にとどめましょう。

最後に。
地方全国の「かんきつパンチ!」難民の人たちがぐっすり寝られることを願っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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