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ニュウがん

「乳がん疑いで片方の乳を切除できるか」


ドラマ・アライブを観て初回からぼろぼろ号泣するくらい、とてもキャッチーなテーマだった。小さい頃から親同然だったおばさん(お姉ちゃんと呼んでる)も今度手術する。乳がんは(場所にもよるが)取って細胞診に出さないとがんかどうかわからない。高齢者ばっかりの職場に片乳ない患者さんって想像よりはるかにいる。
大学病院で母と語ったことは「人生のどの時期でこの診断(疑いにしろがんにしろ切除にしろ)を受けるかによって受け止め方も選択もさまざまだと思う。」「わたしのように独身、彼なし、仕事ありの28歳おんなならほんの小さい胸だけど切除しましょう→はい って素直に選択できない」
「切らないって選択をしても受け止めてほしい」と話した。
短命でも、女らしく終わりたいって思った。

切っても再建したりできるし、いまはブラジャーすら素敵らしい。でもそれは作りものでしかない。毎日の裸と向き合うのは、見るのは自分だから。

三年前に乳頭腫の診断を受けてあまり大きくならないそいつに嫌気がさし、定期検診をやめたくて思いきって取り除いた。
幸い、ガンには移行しないやつだった。
そのときも、もしもガンだったらどうしようと大泣きしたことがある。

ほんの小さな胸だけど、わたしはずっと一緒に生きていきたいと思う。

おばさんは「健診で調べてても全部がいいことばかりじゃない。知らんなら良かったなって思うこともある」ってちょっと受容と葛藤のうずまきのなかでぽろりと話してくれた。

色々話したすえ、お母さんは「最後は自分で決めるとがよか。自分が決めたことが一番正しいよ」って話してくれた。

どう、転んでもまたそこで立って生きていきたいなと思う。今までだってそうだったから。

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