本番

本番が無事に終わりました。

実は本番は少し前だったのですが、しばらく本番の録音を聴く勇気が無く…(笑)、先日、勇気を振り絞ってようやく聴きました。

ベートーヴェンの第6番、田園では、2ndオーボエを担当しました。本番の最中は、1st担当の娘の演奏がとても素敵でしたので、「この上品な雰囲気を壊したらいかん!!」と謎に緊張しました。職人になった気分で、あまり存在感を出しすぎない感じ。でも聴こえるような感じで演奏しました。こちらは録音でもそうなっていて、ホッとしました。

演奏が素敵だと、その人ことがすごく魅力的に感じます。1st娘ちゃんがの演奏があまりに神がかっていたので、何だか感激して田園の終了後、うっかり「付き合ってください!!」と言いたくなってしまいました。女同士で良かったです(笑)。

次は私が1stを担当する、シベリウスの第5番。田園はベートーヴェンが想像上の自然を描いた曲で、こちらはシベリウスが過ごしたフィンランドの自然をモチーフに作曲した曲です。同じ自然がテーマですが、田園とは全然違う感じです。

この曲は自分の中では色々なエピソードがありました。ベテラン先生に習ったとき、先生も「25年現役のオケマンやってきて、僕も一度もやったことがない」とのお話でした。私とのレッスンのために初めて聴いてきてくれたんだそう。通な方が好みそうな作品なので、商業的にはあまり向いてないのかもしれないです。

また、初期の合奏では指揮者のお弟子さんは、先輩に「アマオケではこの曲は絶対に指揮するな」と言われてきたそうです。何となく今後の展開が予想できました(笑)。

本番も、すごく難しかったです。これは以前シベリウスの7番をやった時にも感じた難しさ。何が大変かというと、一番難しいのはリズムです。何回勉強しても、どこで演奏に入ったらいいか分からない…本番でも、間違って入ってしまった箇所がありました。ある箇所では、私が間違ったために後ろの金管の皆が「!?」ってなったのが録音でも判りました…(滝汗)

また、一人一人が違う旋律を演奏する箇所が多かったので、音程も難しかったです。もう自分しか信じられませんでした。

そんな訳で色々と事故が起こってましたが、録音を聴いてみたら、北欧っぽい、透明感は出ていたかも。あとマイナーで、お客様もほとんど曲を知らなかったせいか、本番で起きていたことはお客様にはあまりバレていなかったようです。なんだか命拾いしました😅

とはいえ雄大、神秘、透明といった言葉がピッタリなこの曲。シベリウスとは何かを学ぶのに、とても良い機会でした🦢✨


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