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佐伯祐三展

皆さんは 普段美術館へ行かれますか?
行くの、好きですか?
時間を作って行きたくなりますか?
私は それほど好きではありません。
そんな私が、
ひょんな事から、美術館へ行ってきました。

足を運ばなくても手に入る情報

4月2日までは 東京。

4月5日からは 大阪。

今回 初めて気がついたのですが、会場事に違うHPがありました。そしてメインに使う絵も違い、チケットの写真の絵も違うのです。

佐伯祐三展 @東京ステーションギャラリーのチラシ

なかなか、美術館へ行けない方も、こういったネットをサーフィンするだけで、情報は手に入れられますね。

絵に関しては、解説がたくさんあります。
ド素人の私には佐伯祐三氏についても 予備知識ありませんでした。
音声ガイドは、行かなくても購入可能です。私は会場でダウンロードしましたが、事前に 自宅でもOKでした。予習されたい方はぜひ。

有働さんは佐伯画伯の高校の後輩だそうです
聴く美術館というアプリで購入出来ます。
確か650円 こちらは自宅でも聴けます。

リアル会場で 感じれるもの

私が印象に残ったこと( 予習をして行かなかったので 初めて知る事が満載 )
美術学校(後の芸大)で 学生の時から活躍していた事
20代半ばで 裕福な家庭のお嬢さんと恋愛結婚した事
すぐに娘が産まれたこと
背が高く 彫りの深い 細めの面立ちだった事
関東大震災の後、2回も渡仏した事
たくさんの方から援助された事
1日に何作も仕上げるスピードで描いていた事
30歳という短い人生だった事

私には 祖父母達が 国内で日々生きるのに精一杯だったっ大正12年前後に、2回も渡仏したことは 驚きでした。これは ある意味とても恵まれた環境だと思いました。もちろん資金は潤沢ではなく、自らキャンバス自体から作って 絵を描いていた事も 情熱と執念の表れだと思います。

私には館長さんのような事は まったくわかりませんが、生き急いでいるように感じました。命を削って絵を描いていたことを想像すると哀しく、それでも1枚でも多く描けた事は、よかったと思いました。

リアル会場でこそ 問いが立つ

皆さんは美術館へ行って まず何が目に入りますか?
絵の構図? 線のライン? 色使い?作者の描きたかったテーマ?
私は絵を描く才能どころか、見る才能も無いのです。
そんな私がまっさきに目に留まるのは、壁の色と天井の高さ、
そして額縁です。
どうしてこのコーナーの壁の色は これにしたのか?
どうしてこのコーナーは天井の低いところに、こちらのコーナーは、高い部屋に配置したのか? なぜこの額縁を選んだのか 不思議です。展覧の部屋の高さ、広さは、会場の制限によって、やむ得ない事もありますし、背景の壁は画家の指示ではありません。額縁も最初に購入された方の好みもあるかもしれません。
絵の価値を知っている専門の方々が どうしてそうされたのか?気になります。
会場に実際に足を運んで、生の絵画を見て驚くのは、ポスターやネットの印象とは、色がやはり違うという事と、そのサイズです。
もちろん、作品サイズを明記している場合もありますが。
生で見ると、やはり違います。大きい作品には圧倒されます。
今回の展示も、各方面からの所蔵品が 多数ありました。それで気がついたのですが、その所蔵によって、額縁に特徴がありました。これは、額縁のないカタログやネットの写真では、わからないです。額縁が付くと、また絵の印象が変わります。変わって良いのかどうかは、私には分かりませんが。もしかして 最初の絵の所有者の好みもあるのかな?と思いました。
↓では 会場の写真が多く紹介されています。

私は 佐伯祐三の母だとしたら・・。

下記の本に書かれている事が 半分でも事実だとしたら、辛いな〜。
短いけれど 波乱万丈な人生は 芸術家の宿命なのでしょうか?
凡人の私には 想像を超える人生だったのだと思います。
仕事も家族にも恵まれるって 稀有なのかな?

素人の感想を 最後までお読み頂き ありがといございました。


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