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ラフな木を描きたい〜ボールペン〜

今日はボールペンでラフな木を描きます。
完成作品はこちら。

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簡単そうにみえて、その実「センスを問われるのでは?」と思われそうな木ですが、とても簡単にかけます。

コツはボールペンならではの描きやすさと、考え方を知っておくこと。解説を読むより実践するのが早い、そんな絵です。

作画道具

道具

準備物はこちら
ボールペン:黒のボールペンです。今回は細字(uni-ball SIGNO 0.38)を使用しています。
クラフト紙:風合いが出るので、クラフト紙を使用しますが、コピー用紙でもなんでもかまいません。

描き方〜線と面を考える

今回描く「ラフな木」はこれといった技法がありません。
ただ、今自分が描いているのが「」なのか、それとも「」なのか。これをハッキリと意識するだけで楽しさや仕上がりが変わってきます。

では、具体的に「」と「」って何が違うのか、、、というと

線と面

今回描く木はこれが描ければOK。
では、実際に描いていきましょう。手順はこちら。

手順

(1)幹を描く

幹

まずは幹のガイドになる線を描きます。中心の線と枝のあたりをつけましょう。

その後、ざくざく線で「面を作りながら」幹を太らせていきます。細かいざくざくを下の方から積み上げていきましょう。

枝先の方に行くにしたがって、ざくざく線を細くしていきます。

(2)葉を描く

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・ゆるい線で囲んだ木
(1)で描いた幹をゆるい「線」で囲むと、それが葉になって木にみえるようになります。これはこれでOK

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・ぐるぐる線の面で葉を描いた木
ぐるぐる線で面をつくります。ぐるぐる線の密度を薄くしたり、濃くしたりして色んな表情を楽しみましょう。

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・ざくざく線の面で葉を描いた木
木の先を尖らせて三角になるよう、上からざくざく線を面を重ねていきます。もみの木のような木が仕上がります。

※「ぐるぐる」や「ざくざく」で描く時は「線ではなく面を描いている」という気持ちをしっかりもちましょう。丁寧で密度の高い作画ができるようになります。

(3)地面を描く

地面

最後に地面の線を入れると、木の存在感がでます。色々な形の木を組み合わせてちょっとした風景画も描けちゃいます。

この描き方ちょっと応用すると…

作画サンプル

「もみの木」の描き方で、ちょっとしたお家を描きました。周りに今回描いた3種類の木を並べると、とてもラフですが、なんとなくムーミン谷っぽい世界観がでてきます。北欧風の絵柄と相性が良いのでしょうね。

もちろん、ムーミンの作者トーベヤンソンさんの絵はもっともっとしっかりと描き込まれてますが、短時間で雰囲気を出すだけでもとても楽しいので、ぜひ挑戦してみましょう。

さて、ここからは応用編です。
今度はちょっとした差し色を入れて、オシャレ線画にしてみましょう。

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解説動画:ラフな木を描きたい。[30分09秒]
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0:38 ボールペンで描く「線」と「面」
3:16 ラフな木を描く。01 円でかこむ
5:23 ラフな木を描く。02 ぐるぐる線
7:58 ラフな木を描く。03 ざくざく線
12:09 組み合わせて森を描く
15:34 なんちゃってトーベヤンソンさん風の絵を描いてみる???
18:54 色を組み合わせよう

それではどうぞ、ご覧ください!

解説動画:ラフな木を描きたい。[30分09秒]

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