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カラフルな木を描きたい。〜透明水彩〜

今日は透明水彩でカラフルな木を描きます。
完成作品はこちら。

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一見複雑そうに見えるこの絵は「シンプルな柄」を集めて描いています。

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葉を分解して、それぞれを小さな木の形にすると、こんな感じです。とても可愛らしい!

今回は透明水彩で必ず覚えておきたい技法「ウェット・イン・ウェット」の練習がてらシンプルな柄を描いて、カラフルな木を描いていきましょう。

作画道具

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準備物はこちら
・水彩絵の具:チューブタイプでももちろんOK。今回は固形タイプを使用しています。
・水筆(細字):絵が小さいのと、尖った表現があるので細字が良いです。
・ミリペン:[水性]耐水性タイプ、0.5mmのものです。今回はPIGMA GRAPHICを使用しています。
・水彩専用紙:画用紙でも問題ありません。今回はポストカードサイズのホワイトワトソンを使用しています。
・雑巾:キッチンペーパーやティッシュでもOK。

「シンプルな柄」の練習

まずは作画の手順です。
絵柄は2cm四方程度のサイズが丁度良いでしょう。

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(1)好きな色で葉を描く

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好きな色を選んで下さい。
水筆にはほどほどに水を含ませ、絵の具を溶きます。
水筆のタンクには水を入れません

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全体の色が均一になるように、葉の形を描きます。

(2)濃い目の色を落とす

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今度は先ほど選んだ色よりも濃いめの色を選びます。
オレンジなら赤。赤なら紫。水色なら青。黄緑なら深緑。
水加減は少なめで絵の具自体も濃い目にします。

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先ほど描いた葉の下の方に色を落とします。
これがウェット・イン・ウェットという技法です。

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水筆を一旦洗い、水を拭って地の色と濃いめの色を馴染ませ、グラデーションを作ります。

(3)乾かす←重要

自然乾燥でも良いですが、ドライヤーを使うと手早く乾かせます。
しっかりと乾燥させてください。

(4)好きな形の幹を描く

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乾いたらミリペンで幹を描き加えます。
ポイントは、幹を「シンプル」に描くこと。複雑にし過ぎないように注意しましょう。

(5)完成

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これで完成です。色んな色や形で試してみましょう。

さて、これでカラフルな木を描く準備ができました。
後半では、シンプルな柄をホワイトやボールペン、メタリックな絵の具を使ったアレンジをしします。それらを組み合わせてラフルな木」を描きましょう。

図09

解説動画:カラフルな木を描きたい。[24分50秒]

0:18 カラフルな木の構成
1:33 プラスαの道具
2:47 シンプルな柄を描く
6:41 作画工程をレイヤーで考える
9:44 アレンジは一番上のレイヤーに
16:21 カラフルな木

それではどうぞ、ご覧ください!

解説動画:カラフルな木を描きたい。[24分50秒]

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