魅惑のクレヨン画
クレヨンの魅力
昔からクレヨンが好きだ。
他のどの画材にもない独特の塗り心地。
厚みがあってこってりとしたテクスチャ。
線がよろよろしても、かすれてしまっても、その全てが味わいになってくれる寛大さが好きだ。
クレヨンは、使っている過程で先にいろんな色が付く。白なんて凄いことになる。
でも、その、カラフルになってしまった白が良い味を出してくれる。
そんな偶然性も面白い。
絵をかいてる過程で出てくるカスを指で塗り広げる感触が楽しい。
完成した絵を持ってみて、元の紙よりかなり重くなっているのを感じると、「描いたな~~!!!」と言いたくなる(実際言ってる)。
油の匂いも好きだ。絵をかいてるーって感じを3割増しにしてくれる。
紙からクレヨンを離したときの
「ㇴチッッ」
みたいな音もたまらない。
クレヨンで描いた絵
私がよく題材にするのは、身の回りのモノである。昨日は点鼻薬を描いた。
そのままの勢いでお香とライターも描いた。
私はクレヨンでモノを描く時、
「ここの影、青が混じってたら綺麗かも」
「なんとなくピンクとか入れちゃおうかな!?」
と、実際に見えてる色とは異なる色を混ぜる。
そこに、前述した(カラフルになった白いクレヨンの話)ような思ってもみなかった色が偶然混ざってくる。
今度はその偶然によって、
「うわ!!オレンジ入れたくなってきた!」
などという衝動が湧く。
とにかく感覚に頼りながら黙々と絵を描く時間は至福のひとときである。
感触、音、重さ、匂い…
沢山の感覚を使って1枚の絵を完成させる体験。こんなに特別な体験を、こんなに手軽にできていいのだろうか。
4月からかなり忙しくなることが予想されているので、メンタルがやられそうになったらクレヨンに頼ろう、と思った。
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