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BRAIN MARKETというサービスはこれから流行るのではないか?

ネットの海を色々と検索していく中で面白いサイトを発見した。

BRAIN MARKETというサイトだ。今話題になっている「Brain」ではない。URLが似ているから最初困惑したけど(ドットコムかドットジェーピーか)。知識売買プラットフォームだからこちらもnoteに近いのでは、と最初は思った。

しかし違った。全然違う。

どんなサイトなのだろうか、と思ってガイドやQAを見てみると思いがけない事が書かれていたのだ。

絶えずコンテンツの価格が変わること。「価格変動性」が、ブレマ最大の特徴です!
出版したコンテンツの価格は、読み手からの評価をベースにした特殊なアルゴリズムによって、リアルタイムに上下します!はじめは0円からスタートし、多くの人に評価されるほど、価格が上昇。
BRAIN MARKET ガイドページより引用)

価格がどんどん変化していくコンテンツとか凄く斬新なんですが!!!!
(これは作者からの価格つり上げが一切できない、という事になる)
何より、最初は0円(無料)でスタートするシステムが画期的だ。どんなに有名なブロガーでもここでは無名、一から頑張ろうねという事になるのか。

作品の価格
作品の価格は、当社が定める価格決定システムに従って、当社が決定するものとします。作品の価格は、当該作品の購読数、評価、人気等によって変動します。当社は、作家が自ら投稿した作品の価格を常に確認することができるよう最善の努力を尽くすものとします。作家は、自己の作品の価格を決定する権利を有しないことに同意します。読者は、作品の購入時に掲載されている価格によって当該作品を購入することになります。
BRAIN MARKET ガイドページより引用)

もちろんガイドページに様々な禁止事項や契約について事細かに書かれている。上記をかみ砕けば「作品の著作権は作家が持つけど、価格を決める権利は作家にはないよ」という事だ。価格の考え方は出版社に近いけど、著作権は全て作家にあるのがBRAIN MARKETの特徴だろう。
価格が「読者からの評価や買ってくれた数で変わる」というシステムはとても面白いし広まってほしい。

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(※せっかくなので登録してみました)
作品のチョイスも無料で読めるサンプル分を見れば、書籍というよりもパワーポイントで作ったPDF資料が多い。これはBRAIN MARKETで作品を出版する際、PDF化する必要がある為だ。
だがPDFへのインポートができるアプリは探せばあるし、デスクトップでも無料で使用できるWEBサービスも存在する。ただしPDFを閲覧するにはソフトがほしい。無料でPDF閲覧ができるソフトはこちらを参照にしてほしい。

◆ BRAIN MARKETへの懸念

ただし一つだけ懸念があるとすれば、「信者・囲い・サクラによる一斉購入、評価付けで価格があがる」可能性がある事だろうか。インフルエンサーや著名人本人がBRAIN MARKETを利用して作品を売る、それを知ったファンや信者が内容を二の次にして購入する、という事があり得るかもしれない。BRAIN MARKET側では下記のように、有名人の作品をガイドラインの掲載禁止作品に挙げているがこれはあくまでなりすましに対する対策であって「本人が出品した」場合には挙げていない。

当社は、作家に対し、ブレマを利用して以下の作品(以下「掲載禁止作品」といいます)を出品することを禁じます。
(1)読者が作家を一般的に知られている本人以外の人物だと誤解する
   おそれが高い作家名、ペンネームを使用した作品
BRAIN MARKET ガイドページより引用)

あと、版権イラストって自分のアイコンで使用してOKなの……?(これに関しては問合せをしてみたが、なぜか送信エラーがおきて送れなかった)

◆ 気になる印税や振り込み系

ちなみにBRAIN MARKETの印税は70%だ。すなわち30%がプラットフォームの手数料として引かれるという事。ガイドラインに説明が書かれているが、売上金が1000円を超えれば指定した口座に振り込めるようになる。
気になる振替スケジュールだが、

当月25日までに入金申請→翌月末振り込み(手数料300円負担)

と、クラウドソーシング系に比べると少々弱い。
ちなみに電子書籍で有名なKindle出版は、印税を70%か35%のどちらかで選択できる。ただし70%にするためには「本の売値250円~1250円にする」「Kindleストアで独占専売」などいくつかの条件を満たす必要がある。
また印税を受け取る際の手数料も変わってくる。Kindleの本拠地はアメリカなのでアメリカ→日本に送金する際の金額が通常よりも高くなるケースがあるのだ。(この振込手数料に至っては受け取る銀行ごとに代わるため、直接銀行に「海外向送金の欄にある被仕向送金手数料」で訪ねたほうが良い)

しかしプラットフォームを使って売った際の印税のパーセントで高いのはnoteだろう。定期購読なら80%で有料記事や有料マガジン、サークルなら90%だ。決済手数料がかかってしまうのが難点だがそれどもこの印税の高さは流石だと思う。

PDF化した書籍を販売したり、Wordpressでのブログ記事を有料にして販売するだけなら、最近は様々なサービスがでてきているので良し悪しを決めるのは難しくなっている。BOOTHとか。codocとか。

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結論としてBRAIN MARKETは今後成長する可能性があるサービスだと思うし、その予感がする。印税70%は魅力だし、PDF化にするだけなら楽だし、金額も読者の評価によって常に変動するという意味で、自分を俯瞰にみる事ができる。一番人気の書物でさえ150円(※2020年2月14日現在)というお値打ち価格だ。
今のところはビジネス書やちょっとしたお役立ち情報、有料noteの内容を本にしたものが売られているが、今後参入しているユーザーによってはカテゴリーがどんどん増えていく可能性は大いにある。

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作家として出版する際にはこのような画面がでてきた。ちょっと寂しい気がするけど、これからどんどん改良されていくのだろう。ガイドを見る限りこのサイトはベータ版らしいので。
株式会社JaZOOOさん、頑張ってください。

◆ おまけ codoc(コードク)とは

特にcodocについては解説している下記のnoteユーザーさん、もしくは様々なブロガーさんが多くいるので参考していただければ幸いだ。(下記の記事は有料記事です)

ちなみにcodocの手数料は15%で、振込手数料も300円。銀行に左右されないというのはとてもありがたい話だ。(都市銀行や全国規模の銀行の口座を持っている人間ばかりとは言えないから)



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