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乙女ゲーム初心者「CharadeManiacs」をやる①・前編(序章)


はじめに

前提として私は乙女ゲームと呼ばれるジャンルをプレイした経験はあまりない。
薦めてもらって薄桜鬼と明治東京恋伽を最後までやったことがあるが、その時はストーリーも面白かったし主人公が良い子で健気で応援したくなった。
その2作品を楽しめたのに今まであまりプレイしなかった理由。それは男キャラである。
「なんやこいつ?!」みたいなのが多すぎませんか?たまたま?
まず初対面で「お前」とか言ってくる男ムリ。
ぶつかって主人公が謝ってんのに「・・・・・」ってなんだやんのかテメェ?!
「俺のことは構うな。鬱陶しい」っていうならもう出てこないでくれますぅ?!主人公が優しいから話しかけてやってんだよッ!オラッ!ありがたく会話参加しろ!
だめだ。主人公の隣でギャンギャン吠えるモブになってしまう。
でもアタシ…主人公ちゃんがこんな男にこんな態度取られるのガマンできないよ…それなのに主人公ちゃんは優しいから「気にしてないよ。私のために怒ってくれて、柑橘ちゃん、いつもありがとう」って微笑む…そんな…アタシなんて…ただのクマだし…
「そんなことないよ!柑橘ちゃんは優しい人だよ!」
主人公ちゃん…ッ
待ってて、あのクソ野郎どもに教えてあげる…礼儀ってヤツをよぉ!!

そう、主人公に肩入れするあまり男たちの失礼な態度にイライラしてしまって攻略するモチベを保てないのである。
わかってます。なんか事情があるんでしょ?ストーリー進めたらなんやかんや明らかになって「そうだったんだ…」てなるんでしょ?でもさあーいかなる理由があっても失礼すぎん?
主人公は聖母の如き優しさと包容力で受け入れるだろうけど、世間じゃ通用しねーんだわ。
あれ、これ主人公をデフォルトネームのままやってるから入り込めないのかな?主人公=自分だと思ってやれば或いは?と思っていつもゲームで使ってる「柑橘」に設定しました。
ところが柑橘のやつ、全然怒んねーの。ムカつくこと言われたり嫌な目にあっても泣いてガマンしたりすんの。更には(攻略とか見ないから)全然好感持てない男とくっついたりすんの。
なんだったら柑橘も柑橘でウジウジしだしてめんどくせぇ。こんなの全然自分だと思えない。
やはり私にはこの手のゲームは向いてないのかも…と思っていたのでした。前提の語り長い。ごめん。

とはいえ面白いよって勧められたら気になるので。
入院中にできるゲームということでジャンル問わず色々なタイトルを教えてもらった。
意外と入院中はそこまでできなかったので今もちょっとずつやって楽しんでいる。
今日とりあえずクリアした「CharadeManiacs」は乙女ゲーム苦手勢も受け入れポイント高だったので感想というかレビューというか雑文を書いてみた。ちなみにゲーム機はSwitchしか持ってないのでSwitch版です。あと普通にネタバレする。気をつけてください。


1.スタート!


主人公の瀬名ヒヨリちゃんは5人きょうだいの長女で、高校生のようだ。(またデフォルトネームでやってる)
朝の登校シーン、一緒に歩く幼馴染らしき萬城(ばんじょう)トモセに前夜に動かなくなってしまった古い子犬ロボットの話をする。
ロボットといえど家族の一員と思って悲しむヒヨリに対して、トモセはドライな反応。なんとかロボットを生き返らせることはできないかと、なんでも願いが叶うと噂の「異世界配信」の都市伝説を持ち出すヒヨリにトモセは呆れる。
こいつはどうやら現実主義のクールな男のようだ。
ヒヨリには悪いが、私も幼馴染が高校生にもなって急に都市伝説で愛犬生き返らせたいって言い出したらすごく困る。
それに命ってそういうもんじゃねえだろヒヨリ。お前が悲しい気持ちはよく分かるよヒヨリ。私もわんこと暮らしてたからな。また会いたいよ。でもよ、本当は何を望んでたかなんて知る由もないわんこがさ、短い間でも一緒にいてくれて幸せをくれただけで感謝しなきゃいけねえよ。自分の都合で呼び戻そうなんて傲慢だよ。そうだろヒヨリ。
そりゃトモセも「ロボットなのに何言ってんだ?」みたいなこと言うのは良くねえが。
トモセの淡々としたお小言を流し読みしてると、アレ?こいつ…なんかいつの間にか主人公口説いてね?シームレスに「でもそこがお前のいいところだと思う」とか言って頬染めとる。主人公にスルーされて「いや、なんでもない」とか言っとる。かわいそう。
そう同情したのも束の間、場面が変わり学校に着いたらトモセのやつ機嫌悪い。いきなりナニ?!「別に…」じゃねーよ!
扱いづらいわーとトモセにぶつくさ文句をつけていると、ちょっと目を離したすきにヒヨリが誰かとぶつかってる!
待ってくれ、こっちは乙女ゲーム初心者なんだよ。一旦トモセの評価に集中させてくれ。ヒヨリも歩いててぶつかったくらいで倒れそうにならないでくれ。体幹鍛えよ。心配だよ…ってほらー!抱き止められてるー!ったく油断も隙もねえ。
謝るヒヨリ。対するは苦々しい表情のメガネ
「・・・・・」
で、出たー!出ましたよ!
しかしまあヒヨリは自分の前方不注意だって言ってましたからね。ヒヨリが100悪いのかもしれんし、助けてくれたし、今回は許すわ。
メガネは無言のまま去り、不思議そうなヒヨリにトモセが「なんだあいつ。謝ったのに」。
だよなトモセ!!さっきは扱いづらいとか言ってごめんな。精一杯のデレをスルーされてションボリしちゃったんだよな。しょうがねえヤツだぜ。お前も許すよ。
HRで二つ目の月と呼ばれる人工衛星の話などを聞いて終了。ここで通信機能や生体モニターなんかを備えてるバングルが出てきたりして、技術の進んだ未来であることがわかる。
VR旅行の話題なんかも出てきたがいささか不自然でストーリーに何か関わるのだろうか。
などと世界観を頭の中でまとめていると、友達にトモセとの仲を勘ぐられて「もー!ただの幼馴染だよ!」って言うヒヨリ。
もうヒヨリ、お前はいい加減にしなさい。どうせトモセその辺の物陰で聞いて…あっ堂々といた。ヒヨリを迎えに教室のドアまで来てた。トモセ…ヒヨリもそんなつもりじゃなかったと思うよ…元気だしてこ。

ヒヨリ「お待たせ」
トモセ「別に待ってないけど」

いやそれは無理がある。
そんでまた不機嫌かい!こいつほんま…迎えに来といて先に行ってしまったトモセに焦るヒヨリ。
けどね、こいつのかわいいところ見えてきましたよ。
門の前でちゃんと待ってるんですよ。じゃあ先に行くなよとは思いますけど、ヒヨリどうやらラブコメ鈍感症候群に罹患してますからね。アピールしないといけませんからね。
だがトモセの「別に待ってないけど」ポーズが仇となり、またしてもヒヨリはやらかす。
カバンからハンカチを落としたのである。
落ちるか?ハンカチ。カバンから。まあ落ちちゃったんでね、そんな事言っても仕方ない。
年上爽やかメンが拾って渡してくれましたよ。はいどうぞ。ありがとう。
そりゃトモセも不機嫌続行するしかない。
2人きりで旅行に行きたかったとか結構なこと言っても、もうトモセくんたら子供の頃と変わってないんだからーみたいな事言われてスルーされ、さすがの私もトモセが不憫になってきた。
でもさ、やっぱりそうやって不機嫌な態度丸出しにしてアピールすんの良くないよ。
そんなんじゃヒヨリはいつまでもお前のこと一人前の男とは見てくれねえだろ。
と思ってたら急にヒヨリの手を掴みアップのトモセ。あらっずいぶん早めに告白あるのね。がんばれトモセ。
そしたらですよ。
なんか…なんか変なアンドロイド的な仮面のやつがトモセの背後から登場。禍々しいエフェクトしょってる。まだトモセが告白してる途中でしょうが!!!
不穏な空気。暗転。
で序章が終了。

ここで今更ながらあらすじを要約してご紹介する。
ある日異世界に攫われた主人公たち10人。
元の世界に帰るにはドラマを演じなくてはならない。
しかも10人の中には裏切り者が潜んでいる。
「疑心と信頼の間で揺れ動きながら、最後にとるのは誰の手か――」
という文言の通り、疑心暗鬼の中仲間たちと協力しながら異世界脱出を目指すというのがストーリーなのだ。
もちろん事前にこのあらすじは確認しておいたので、恋の要素よりもサスペンス要素が強いのかな?それなら私にもできそうだと思って購入した。
異世界脱出の条件がドラマを演じるってなに?意外と平和?とかも気になった。

さて序章が終わったところで、登場人物は主人公以外に3人。
いっこ下お小言幼馴染とぶつかり被害者の無言メガネ、ハンカチサンキュー爽やか年上。
ここまでのストーリー上幼馴染のトモセを応援してしまったが、チラ見せ済みの2人を含めて他に8人もいる。
裏切り者がいるとのことだが、そいつは攻略できないということだろうか?乙女ゲームのお作法を知らないので分からない。
しかし何にせよ異世界に攫われてからが本番である。
私は恋愛ゲームは苦手だがミステリーは得意だ。恋愛はヒヨリに任せ、探偵柑橘としてこのストーリーを読んでいこうと思う。
ちなみに攻略などは見てないため、何がどうなったかわからないが後に登場する「明瀬キョウヤ」ルートでエンディングを迎えた。
なので今後は彼が中心となってくる。
いいヤツだったので心置きなくヒヨリとの仲を祝福できたので良かった。トモセにはなんかごめんと思った。

では、異世界に攫われたヒヨリの運命はいかに?!てか乙女ゲームって異世界に攫われたりすんの?恋は?と思いつつ長くなってきたので次回へ続く。

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